2006年3月アーカイブ

今日からハワイキャンプ

| コメント(0)
本日からハワイ合宿に出発します。参加選手は、現在4名。これからの参加もお待ちしていますよ。

今回は、2週間、1ヶ月、3ヶ月とそれぞれ滞在期間が違いますが、2度目の参加となる小野木君、西山君共に、アマ試合出場の予定です。

ワイキキから練習だけでも、ぜひ、おいで下さい。

ハワイからのレポート、更新して行きます。お楽しみに・・・。

亀田興毅VSポンサクレック

| コメント(0)
5月5日の試合もサウスポーと手合わせ、金平会長がタイまで交渉に乗り込み、いよいよ亀田選手の世界初挑戦が近付いて来たようです。ターゲットは、WBC王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)。

昨年までは、WBA王者ロレンソ・パーラ挑戦を目指していたようですが、アスルームを倒した右ショート・ストレートを見てか(^^)、ターゲット変更。めちゃくちゃ噛み合いそうな、ポンサクとの対戦。

ポンサクも、内藤戦を見る限り衰えた印象がありますが、元々ハートが強く、真面目な選手なので、対戦相手が亀田選手となれば、バッチリ仕上げてくるでしょう。

内藤戦、良くは無かったけどポイント取られた訳ではなく、相手に合わせつつも、地力の違いは明らかでした。接戦と評していたのは、この日のTV解説者達だけでしょう。この日のCS放送の解説振りを聞くと、いかに何も知らないで解説しているかが、良くわかりますよ。

さて、亀田VSポンサク戦ですが、同タイプという事になりますか。しかし、パンチの多彩さ、コンビネーションでの攻撃は、ポンサクの方が上でしょう。1発の威力は、互角か・・・。

ポンサクはジャブも打てるし、右アッパーも小さく打てる。サウスポー同士なので、前の手の器用さも大きな鍵を握るでしょう。

打たれ強さ、ポンサクは打たれ強い。亀田選手、まだ試されていませんが、体型的に見ると、結して強くなさそうな感じ。だから、ガードはしっかりしていますが、ブロックだけで、ポンサクと打ち合うのは、棄権なのでは・・・。

ハート、モチベーション、スタミナ、どれも互角ですか。亀田選手、長いラウンド戦った事は無いけれど、スタミナはあります。ガス欠があれば、終盤のポンサクでしょうか。

亀田選手、ジャブは使わない宣言なので、覗き見ガードでプレシャーを掛けての前進。出入りに用いるパンチは、左ストレート・ボディと右フック。この組み合わせではないでしょうか。

ポンサク、パンチが無ければ、プレッシャーで潰す可能性大ですが、パンチ、コンビでの回転力、KOする威力を持っています。後は、どのパンチのタイミングで入って行き、打ち合うかになりますか。

ポンサク、逃げてアウトボクシングしたい訳ではありませんから、打ち合いになる。しかし、ポンサクの場合、右ジャブ、アッパーを多用して、距離を作る事も可能と見ますが・・・。

リードジャブは無しで、覗き見ガード、下を向いて入って来る訳ですから、ジャブ、アッパーは貰いやすい。これをかいくぐって、亀田選手が打ち合いに持ち込む。しかし、ポンサクも打ち合いは望む所・・・。

こうなる来ると”入り方”ですか。前の手、右アッパーが鍵を握りそう。亀田選手が、よく貰うパンチはアッパーカット。

先のボウチャン戦でもそうですが、坂田選手とのガチンコスパーでも、右アッパー、かなりタイミングよく貰っていました。新聞に書かれないのが、本当に不思議なくらい、ビシバシと右アッパー貰っていました。

アッパーは、アゴの先に当たるか、鼻、目ですから、ジョーには貰わない。こんな計算もあるのでしょうか・・・。

正面からのアッパーでは、貰っても倒れないから、そのタイミングをつかんでカウンター勝負。サイドへは、絶対動かせないプレッシャーは掛け続ける。ウーン、こんな感じですかね・・・。

亀田選手、どんな秘策が飛び出すか。今からワクワクする良いカードです。アッ、亀田VSパーラ戦も、ぜひ見てみたい。パーラ、もう1試合だけとかいう話がありますが、これは見てみたい。

全く違うタイプ同士、これ程面白い組み合わせも無いのでは・・・。

亀田選手の活躍で、普段ボクシングというスポーツになじみの無かった人々が、ボクシングに注目してくれるようになりました。ここまでの亀田選手の努力には、頭が下がります。急には、こうはなれません。

17才の大毅選手も、世界ランカーー相手に堂々のスパーを見せています。未だ17才という事を考えると、この先の進化が楽しみです。そんなに遠くない昔、17才で世界王者になった選手もいますからね。

亀田選手には世界獲って貰って、ボクシングの良さを、さらに多くの人々に認識して貰いたいものです。タイトル戦交渉の、正式成立を楽しみに待ちたいですね。

ダイナマイト・パンチ3/27

| コメント(0)
後楽園ホールで行われた、オール4回戦興行に、櫛部好充(協栄)選手が出場。荒巻達也(横浜光)選手と対戦しました。

櫛部選手、デビュー2連勝の後は3連敗。ここまで2勝(1KO)3敗、デビューは、04年11月。対する荒巻選手は、1戦1勝、デビューは、05年9月。

櫛部選手、最初の負けは、どっちが勝ったか判らない様な試合でしたが、2敗目は完全KOされました。昨年10月の3連敗目は、ピンチヒッターでしたが、9年ぶり、34才の選手に”気持ち負け”。

建設現場の電気設備工事士として働く櫛部選手、仕事が忙しいときも練習は欠かしません。練習熱心で、気持ちも良く職場、ジムの人気者です。

本人の申し出で、3連敗後右構えをサウスポーに変えました。先日試合をした坂田健史選手のパートナーを務めていたので、何とかサウスポーも、様になって来ていました。。

荒巻選手の所属する横浜光ジムには、ミニマム級世界王者の新井田 豊 選手がいます。1戦しかしていないのに、5戦のキャリアを持つ選手にぶつけて来るのは、相当”自信”持ってる証拠・・・。

同じクラスに世界王者もいるし、期待されている選手だろうな、とは思っていましたが、リングに上がった荒巻選手は、まさに”チームNIIDA”という感じ。予想通り、センスのある好ボクサーでした。

第1ラウンド、ゴングが鳴ると硬くなり”自分の世界”にはまってしまう櫛部選手。一つ二つ打っては、頭を上げて下がる繰り返し。打ち終わりに、切れのある右ストレートが襲う。まともに当たったら、終わりの予感・・・。

「何だ今日もやられちゃうのか」と、応援団の皆さんも感じたそうですが、まともには貰わず、このラウンド終了。ポイントは、取られました。

「クシちゃん、もっと細かく手数出さなくちゃ」と、大竹マネジャー。返事もまだ硬く、自分の世界にいる感じ・・・。

第2ラウンド、左ボディが当たり始めました。が、まだ硬くコンビネーションが出ません。それでも、追いかける形でこのラウンド終了。互角からやや有利。

「相手、もう疲れてるよ」「見えるから、良く見て、小さく手を出してみろ」「大きいのいらない」「そうしないとポイント取れないから、勝てないぞ」「勝ちたいんだろ」「スタミナあるんだから、打ちまくって来い」「この回、取って来い」

第3ラウンド、今までの試合では見せた事の無い動きで、相手を追い掛け回し、休む間を与えず、打ちまくりました。荒巻選手には、疲労の色が・・・。ハッキリとポイント取る。

「いいぞ〜」「これだよクシちゃん」「出来るじゃないか」「この調子でたくさん殴って来い」「今日は、勝つんだぞ」

ラストラウンド、調子に乗ったクシちゃん。前進、手数を止めず、ハッキリとポイント取りました。39−38(2人)、39−37の判定で勝利。やっと、長〜いトンネルを抜け出しました。

荒巻選手も、思った通りの良い選手でした。今後の活躍に期待したいと思います。しかし、クシちゃんも、我々も正直、ホットした感じ。たくさんの応援の人達からの祝福は、嬉しいものですね。

この試合の第3ラウンド、デビュー以来”試合”の場で、始めて見せた”その動き”は、今後に通じます。今後の大きな自信になるはずです。やっと、一皮向けた感じ・・・。

ボクシングやるんだからハートが無いわけじゃ無いけれど、中々自分の殻を破れないでいる選手も、結構います。経験が、必要な場合もあります。3連敗を通し、やっとこれを突破した櫛部選手でした。

写真は、ご褒美のステーキに挑戦中の櫛部選手。これからも、応援宜しくお願いします。

ウィラポンは、衰えていた?

| コメント(0)
長谷川選手との第1戦、ウィラポンは勝負所で、自分のスタイルを貫き、挑戦者を突き放そうとした。しかし、長谷川選手は、スピード、スタミナ、ハートの強さでこれを乗り越え、見事”載冠”に成功。

第1戦のウィラポンは調子が悪かった。と、言われました。が、2戦目は明らかに”衰え”があったと感じます。気持は、衰えていない。だからこそ、マネジャーの胸で泣いたのでしょう。

限界、衰え、そんな事はない。判断、難しいですね。最近では、OPBFウェルター級王座を追われてしまった、日高和彦(新日本木村)選手。

最近は激しい打ち合いばかりの試合で、最後のKO負けはタンかで退場するほど、強烈なものでした。再起か、引退か。ダメージが大きい重量級なので、本当に判断が難しいと思います。

最後の試合の時、石井先生が「もう少し早く、棄権させるべきだった」と、スパー時から引きずっていた、そのダメージを心配されていました。

その昔、石井先生とコンビを組んでいたのが、大熊正二選手。ミゲール・カント(メキシコ)に王座を追われたものの、まだまだ若く、目指すは世界奪還。

しかし、76年12月調整試合として組まれた日本1位触沢公男(東洋)選手との試合で、8回KO負け。リングに大の字になるほどの痛烈なKO劇。大熊選手にとっては初のKO負け、試合後くやしさに泣きべそをかいたのでした。

勝った触沢選手。一躍世界ランカーに。この次の試合でもバリバリの世界ランカー、ホセ・ルイス・クルス(メキシコ)をKO。この時は、勝利のリング上に神父さんが上がって来て、まるで映画のワンシーンのよう。

いよいよ世界タイトル挑戦。しかし世界は遠く、カント、エスパダスと続けて挑んだタイトルマッチでは歯が立たず、あっけなく引退。(1度のノンタイトルもはさまずに、C、Aと挑戦)

大熊選手に勝ってしまったばっかりに、選手寿命を縮めてしまった感じがします。真面目な選手でした。

この試合後の再起戦でも、第1ラウンド大熊選手はダウンを喫し、冷や汗の判定勝ち。その後、ゴンザレスとの世界戦でも痛烈なKO負けを喫します。

が、この時石井先生は、「まだ君はこれからだ。やっと、ボクシングがわかって来た所じゃないか」と、再起を促し、奇跡的な”世界王座奪回”劇が実現しました。

77年4月、ライバル、アルフォンソ・サモラ(メキシコ)23戦全KOとの、実質的世界王座統一戦を制し、パーフェクト・チャンピオンといわれたWBC世界バンタム級王者カルロス・サラテ(メキシコ)。

アマで33勝(30KO)。この時点でのプロ戦績47戦47勝(46KO)。まさに”怪物”です。ノンタイトルで戦ったWBA王者サモラは、元同僚。

このサラテ、1階級上の怪物王者ウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)には敗れましたが、バンタム級王座はまだまだ安泰と見られていました。

79年6月3日、指名試合として行われたのが、ルペ・ピントール(メキシコ)とのタイトルマッチ。マネジャーは、共にクーヨ・エルナンデス。

ピントールがWBC1位となり、指名挑戦の権利を得た為、同じマネジャー同士の選手が戦うという事態になりました。といっても、正確にはマネージメント権を、一時譲渡する形を取って試合は実現されました。

4ラウンドには、ダウンを奪ったサラテ。採点は、145−133で一人がサラテ、143−142で二人がピントールを指示するという超不可解な判定で、サラテは王座を終われました。(AP通信も147−138サラテ)

勝ったピントールは、39勝(32KO)4敗。この後、強いチャンピオンになりました。これでは納得できないサラテ、後年ウェートを上げカムバックしますが、世界奪回は成りませんでした。

”いつか”やってやる、”まだ”やれる。気持ちと体のアンバランスがやってきた時、上手に付き合えるすべを考え出した者が、新しいスタイルで戦えるとも思います。

長谷川VSウィラポン

| コメント(0)
37才ウィラポン、勝ちに行った所、”罠にはまって”しまいました。

立ち上がりから、スピードの違いは明らか、ウィラポンの衰え、以前と違うリズムが見て取れます。

チャンピオン長谷川選手は、正面から、左ストレート、アッパーでウィラポンを迎え撃ち。6ラウンドには、ダウン寸前まで追い込みます。

続く7回、長谷川選手、打ち疲れたのか、ウィラポンのボディ攻撃を、嫌がっているようにも見えますが、何か考えていそうな感じで、足を使い出す長谷川選手。

8回も同じような展開。前半の失点を取り替えそうとウィラポン、ガンガン前に出て来ます。入ってくるパンチは、右ストレートの上下打ち。しかし、今日はいまいちスピードに欠ける・・・。

ウィラポンは、長谷川選手はボディが効いて、失速気味。ここで流れを変える、いや、”一気に勝負を決められる”と、感じていたのでは・・・。最後の右ストレート、今まで見た事が無い大きなパンチでした。

小さな右を、素早く連発して入って行くのが、ウィラポンスタイル。のはずが、これで決めてやるみたいな、右ストレート。

長谷川選手、前半は右フックの”引っ掛け”使っていません。サウスポーが、正面で戦って当たるのは、左ストレート、アッパー。よく当てていました。

長谷川選手7、8回目、サイドステップを切りながら、タイミングを計っているような印象があります。疲れたんではなく、いつでも当てられるから、当てるタイミングを探る。

足を使って下がるサウスポーの武器は、”引っ掛ける右フック”。この試合では、まだ使っていない、パンチ。

2ラウンドの見切りによって、9ラウンドの最初に”ガツン”とドンピシャ。これは、”罠だった”と感じたのは私一人だけでしょうか・・・。

「下がるサウスポーは、アレしかない」。あのパンチ当てる為に、流れを変えて見せる程の余裕が、長谷川選手には感じられました。

ウィラポン、勝つ為には出るしかない展開でしたし、出るべきラウンドで、勝負所は間違っていないでしょう。

しかし、悲しいかなこれが、”衰え”というものでしょう。これもある程度、自分で解っていたから出るしかなかった・・・。見事な”最後”でした。

77年6月7日、輪島功一(三迫)選手のラスト・ファイトは、日本武道館で行われました。3度も世界王座に付いた輪島選手も、34才。これは、惨めな試合でした。

私も日本武道館、行きました。1ラウンド始まって直ぐ、今までの輪島選手ではない事が、観衆の全てに解ったのではないでしょうか。

11回KO。最後は、ドクターがストップを要請する中、三迫会長がタオルを投げ入れました。衰えると、パンチとかじゃなくて、体のスピードが無くなる。相手のエディ・ガソ(ニカラグア)もスピード無く、ドンくさいボクシングでしたが・・・。

ウィラポンも同じでしたね。軽量級だからなおさらきつい。長谷川選手は、ウィラポンがよく見えたと思います。

どんなに偉大な選手にも、”その時”はやって来る。日本でも愛された、偉大なチャンピオン・ウィラポン。その、真面目さ、勤勉さは、坂田選手にも通ずるものがあると思います。

「家族でジムに合宿だぞ」「エェ〜」「サンちゃんなら出来そうだな」「それはちょっと」「あいつは、やれるよ」で、とりあえずハワイのジムに合宿した坂田選手でした。

応援してくださっている”ファン層”も、好んでいる所は同じような気がします。
ボクサーを数字だけで強い、弱いと判断して良いものか。プロのトレーナーでも、数字だけで物を言う人がいますが・・・。

05年12月、坂田健史(協栄)選手の世界タイトル挑戦失敗後のカムバック戦の相手を務めた長谷部弘康(中外)選手は、6勝(1KO)5敗5分。

が、前の試合では、カーニバルで内藤大介(宮田)選手の日本タイトルに挑戦、善戦の末初黒星を喫した中広大悟(広島三栄)選手と、広島で対戦。

際どい判定勝負を演じたばかりの30歳、ここらでボクサー生命を賭けた試合、やりたかった事でしょう。

先日、大曲選手の日本タイトルに挑戦して敗れた竹中義則(尼崎亀谷)選手。挑戦までの戦績は、22勝(20KO)5敗1分。数字は素晴らしいですが、1995年以降、年間2試合(99年は1試合)のペースでしか試合していません。

そのほとんどが外人選手で、地元でタイ人にKOされた事もあります。強いのとやらずに年間2試合ペースで行くと、運良く上下の選手が負けたりすると、自然にランキングが上がります。6ヶ月試合しないと、ランキングはずされるのが基本ですから、ギリギリの線です。

竹中選手を、誹謗,中傷するわけではありませんが、日高選手、湯場選手よりランクが上というのは、ちょっとおかしい。念の為断っておきますが、ランキングを作る側の問題であって、竹中選手側には何の問題もありません。

昔は、こつこつ戦って這い上がっていく、野武士型選手が結構いました。個人的には、こういう選手が、好きです。

79年世界タイトル挑戦時の戦績、17勝(6KO)14敗10分のOPBFフライ級王者・五十嵐 力 (キング)選手。

初めて6回戦に上がった時が、6勝(2KO)8敗4分。以後ジリジリとランクを上げ、見事日本、OPBFのチャンピオンに。長い年月、努力をして来たんだなと感じさせる”渋さ”がありました。

オーソドックスなボクサータイプで、スピードあるきれいなボクシングをしていました。目の上を切りやすかったですね。世界タイトル挑戦は、全く歯が立たなかったけれど、200万円という自身最高のマネーを手にしています。

新井容日(あらい ようひ・大星)選手。元日本S・ウェルター級王者、世界王座陥落後の、ガッツ石松(ヨネクラ)選手の再起戦の相手を務め、これを破った事でも有名です。

スタートはデビューから6連敗。やめる為の心の踏ん切りをつけるために出た新人王戦で、勝ち進み西日本新人王に。これで、やめられなくなってしまいました。

出世試合は、77年日本ウェルター級1位・ターザン・桃原(ムサシ)選手を豪快にKOした試合。

アマ全日本王者からプロ入り、全日本新人王に輝き、倒しまくっていた桃原(とうばる)選手をストップして、全日本1位に躍進。しかし日本タイトルを手にするのは、これから5年も後です。

昔は、こんな選手がたくさんいました。こんな選手好きなので、また紹介していきたいと思います。

坂田健史選手の実力?

| コメント(0)
4月号ボクシングマガジン、亀田選手の記事の冒頭”すべてのラウンド圧倒し続ける、文句なしの内容だった”と、亀田選手と坂田選手のスパーの模様が書かれていますが、ちょっと間違いですね、これは・・・。

亀田選手は、進化しています。パンチの威力、切れ、共に以前より増しています。強くなっています。これは間違いありません。

が、スパーの内容は冒頭の文章とは違います。坂田選手も進歩を見せサウスポーに対して、うまく戦ったと思います。何より、坂田選手のパンチ、亀田選手に当たっています。それも、かなりたくさん。左ジャブ、右アッパー・・・。

初日の5ラウンドは、明らかに坂田選手の判定勝ち。亀田選手をけなす訳ではありませんが、真実は真実です。

地味な坂田選手、スパーでもエンジンの係りが遅いきらいはありますが、これまでたくさんのトップ選手とスパーをして来て、ボコられた記憶はありません。

新しいところから思い起こしてみると、OPBF・Lフライ級の新チャンピオン、嘉陽宗嗣(白井・具志堅)選手が、タイトル挑戦前にスパーしました。

嘉陽選手は、回転の速い連打を打ち込んできましたが、ボディ攻撃を中心に、馬力で打ち勝っていました。左ジャブが良く当たった。

嘉陽選手、攻撃力が上がり、気持ちが強くなったと感じました。

渡嘉敷ジムの、OPBFチャンピオンコンビ、林田、山口の両選手は、4回戦の頃から良くスパーに来ていました。この2人とのスパーは、いつも分が良かったと思います。

二人とも坂田選手とのスパーで、強くなっていったのではないでしょうか。

WBC世界バンタム王者・長谷川穂積(千里馬神戸)選手が、世界王者になる前のスパーでは、長谷川選手のスピードに対し、パワーで勝っていると感じましたし、五分以上の内容だった様に思います。

先日、日本タイトル挑戦に失敗して初黒星を喫した、広島三栄ジムの中広大悟選手も東京までスパーしにやって来ました。好選手だとは思いましたが、かなり腹が効いていました。後半は、かなり打ちまくった印象があります。

豊富なスタミナを武器に、馬力で前に出る坂田選手。亀田選手等、ファイターとのスパーでは、足を使ってアウト・ボクシングもで来ます。

以上は、坂田選手びいきで書いている訳では無く、客観的に観た印象です。「パーラを、アレだけ追い込めたのは坂田君だから」と、語っているボクシング界の実力者もいるんですよ。

3月20日前座試合

| コメント(0)
この日の協栄ジム一番手は、白石豊土選手。ここまで、3戦2勝1分。前月、アマ50戦のキャリアを誇る選手(デビュー)と対戦。相手の事”知らなくて”良かった、判定勝利を収めています。

新人王戦出場も決まっていますが、この日はけがで出場出来なくなった選手のピンチヒッター。KO負けしたら罰金発生のハンデを自らに課しての出場です。

対戦相手の寺島選手は、豊富なプロキャリアがありますが、数字的には芳しくありません。恐らく、今日ば”最後”のつもりで来るだろうと、予測。「気持ちに負けるなよ」と、アドバイスを送る。

白石選手は前月14日に試合したばかり 、寺島選手はキャリアがあるとはいえ、1年ぶりの試合。「落ち着く前に先にやれ」「この間で解ってるだろう」

試合は開始早々から、白石選手のパンチがバンバン当たります。特に、右アッパーが予想通り。いきなりチャンス・・・。

第2ラウンド打っていた白石選手が気を抜いた一瞬、寺島選手の右がヒット。足が揃っていた白石選手、思わずダウン。

効いてはいませんが、あせっているのが見ていて良く解ります。コーナーから激を飛ばしますが、白石選手がこの場面どう対処するのかを、確かめさせてもらう他ありません。

このラウンド終了後、「白石、取り返せるからあわてるな」「一つ当てたら、軽くでいいから連打出せ」大竹マネジャーからの指示。

続く第3ラウンド、白石選手も苦しかった所ですが、一つ当ててから4回戦らしい初々しい連打で、レフェリーストップを呼び込みました。勢いの差が出た試合で、良い経験を積めました。

試合後の白石選手、「いやぁ〜、ダウンはかなりあせりました」「大振りはダメですね」と、佐々木選手の試合をモニターで見ながら(^^)語っていました。次は、5月1日の新人王予選になります。

続いて登場は矮松和明(にじりまつ)選手。アマキャリアがありますが、パワー、スタミナ、決め手が無く、デビュー当初は負けてばかりで、3敗1分け。

それでもめげずに、5戦目で初勝利。以後、1つの引分けを挟み5連勝して、昨年度の、東日本新人王決勝まで駒を進めた努力家です。

対戦相手の舟木選手とは、昨年新人王予選で対戦。全勝の舟木選手に初黒星を与えています。

試合は、1ラウンド矮松選手が右フックで先制のダウンを奪います。かなり効いています。コーナーも、ビックリでした(^^)

続く第2ラウンド、ゴングが鳴って出て行ったと思ったら「・・・トゥ、スリー、フォー」で、今度は矮松選手が倒れています。面白いやつだなぁ〜コイツは、とか思っている内に、倒し返します。

試合が面白かったのはここまでですが、以後コーナーは勝たせる為に必死です。「お前、倒そうなんて思うなよ」「今日は、勝たなければ意味が無いぞ」

聞いているのかいないのか、自分の世界に”はまっている”で、あろう矮松選手。展開は、一進一退。

毎回、必死でどやします。「手を出す」「下がらない」「そうしたら勝てる」「解ってんのか、お前」・・・。

これは、相手の舟木選手の戦法、状況も判断してのアドバイスです。計量後、食べ過ぎていましたかね、舟木選手。出来、良くなかったと思います。

とにかく心配の種だった矮松選手、勝って良かったです。正直、ホッと一息です。これで、もう一つ勝てばA級に上がれますからね。

最初にダウンを奪った右、「かなりの手ごたえ」で、ビックリしてしまったようです。ダウン取り慣れていないので、取ったら取ったで、大変です。心の準備は、こんな所にも必要です。(^^)

次は、3月27日の4回戦に櫛部好充選手が出場します。高校卒業後、北海道、富良野から上京。現場で電気設備工事の仕事に携わりながら、厳しい練習に励んでいる”とってもいいヤツ”です。が、戦績は、2勝(1KO)3敗で、只今3連敗中。

坂田選手の試合後、櫛部選手の勤務する(有)ケーテックの小林社長が、勝利をお祝いしてくれました。そして、「櫛部の事、宜しくお願いします」と、頼み込まれます。

現場でも人気者の”クッシー”。いつも、たくさんの現場の仲間達が応援に来てくれます。何人もの選手の面倒を見てきている小林社長ですが、最年少の”クッシー”の事は、一番の気掛かりのようです。

「何とか勝たせたいな」「ウーン、そうですね」・・・。今週も、ミーティングが続きます。(^^)

坂田健史VS伊波秀吉

| コメント(0)
ホール4階の医務室。坂田健史(協栄)選手に、ありとあらゆるパンチを打ち込まれ、5ラウンドレフェリーストップに敗れた沖縄、具志川ジムの伊波秀吉選手が、ドクターチェックを受けている。

「会長、こんなチャンスを作ってもらって、申し訳ありませんでした」ハッキリとした口調で、伊波選手は周囲に謝っていた。ベッドに横たわりながら・・・。

31歳、今までのボクサー生活には何の勲章も無い。しかし、この沖縄人は本気で勝ちに来ていた。これまでの18戦の内KO負けは、一度だけ。タフネスには、自信があったことだろうと思う。

坂田健史選手には、同じジムの後輩、亀田興毅(協栄)選手の影が付きまとう。内容良く、倒したい、お客さんに喜んでもいたい。自分だって、そして、もう一度・・・。

昨日後楽園ホールで行われたメイン10回戦は、こんな両選手の見応えある試合だったと思います。

坂田選手も解って来てはいるんですが、もう少しリラックスして、頭を振りながら、軽いパンチを出しながら、動きながら、相手を見て、コンビネーションを打ち、カウンターを合わせる。

3ラウンド後半、伊波選手が「ウォー」と吼えました。単発ながら1ラウンドからパンチを貰い続け、ボディも効いて来たのが、その動きから見て取れます。こう言っては大変失礼ですが、「このまま簡単にはやられないぞ」の”やけくそ”心理状態になったようです。

3回終了後の大竹マネジャーの指示、「もう一杯だよ」「見えてるし、相手腹も効いてきた」「何も無いから、打ちまくって来い」「何でも出来るだろう」

第4ラウンド、打ちまくって帰ってきた坂田選手。「三ちゃん、4回戦じゃぁ無いんだから、スピード変えたり、フェイント使ったり、ドスン、ドスンだけじゃダメだ」「この回で決めて来い」と、強い口調の大竹マネジャー。

第5ラウンド、ロレンソ・パーラを思い出してか、大きなステップワークを使い出した伊波選手。頭を盛んに振ります。打ちながら、戸惑っている様にも見えた坂田選手。逃げ切られるか・・・。

ここは、腹が効きました。ロープに詰めてサイド、サイドのボディ打ち。上体が立ったところにパンチを集め、レフェリーストップ。いつもの坂田選手スタイルの、ストップ勝ちになりました。(^^)

試合後のインタビューでも、まじめで真っ直ぐな性格そのままの坂田選手。パーラ選手との第1戦で、金平会長からも、「人間的として尊敬する」と言わせた”折れない心”を見せてくれた坂田選手。

この”心”を、応援してくれるファンも増えているように感じます。亀田選手の試合は、ファンが”観に来る”んでしょうが、坂田選手の試合は、ファンが”応援しに来る”という感じでしょうか。

目のカットも大した事無く一安心。次の試合スケジュールを睨み、また厳しいトレーニングに戻ります。ハワイキャンプも計画されています。

この先、ハワイのチャンピオンWBC世界L・フライ級王者、ブライアン・ビロリアが、カカアコジムにも練習にやって来るようです。ぜひ、スパーを観てみたいですね。

「1ラウンドで決めて来ますから」「ホントかよぅ〜、じゃあ坂田のグローブ付けとくぞ」「あいつ解んないからなぁ〜」

WBA世界S・ライト級10位、佐々木基樹選手は、元気に控え室を出て行きました。対戦相手は、ノーランクの山岡靖昌(広島三栄)選手。

山岡選手、前戦で当時日本ウェルター級3位にランクされていた西川和孝(中外)選手と引き分けています。このときの試合地は、西川選手のホームタウン坂出。

と言う事は、坂出に遠征した時の経験上、”山岡選手が勝っていた”試合と我々は、判断していました。が、「佐々木、舐めるからなぁ〜」

第3ラウンド終盤、佐々木選手の右カウンターが炸裂、ダウンを奪います。「オッ、さすが世界ランカー」

起き上がってきた所を追撃、アットいう間に2度目のダウンを奪う。「このくらい見せないとな、世界ランカーだからなぁ」

しかし、あともう一度と言うところで、第3ラウンド終了のゴングに逃げ込まれました。

坂田選手の支度を手伝いながら、控え室のモニターを覗き込む。見た感じ、ジャブは打たないし、腹も打たないし、大振りばっかりの様子・・・。

体は曲がって、「アレっ、腹効いちゃってるんじゃないのぉ〜」「ダウン取ってるから負けは無いだろ」結果は、1−0の引き分け。95−95が二人いました。3回目は10−7でしょうから、良くないですね、これは・・・。

「今頃、会長渋い顔してるだろうなぁ」等と思いつつ、メインのリングへ向かう。金平会長、やっぱり怒った顔。横に座っていた日本王者、木村登勇(横浜光)選手も、思いっきり暗い表情。

「いやぁ〜、失敗、失敗」の佐々木基樹選手でした。

20日坂田選手ホール登場

| コメント(0)
坂田健史選手。いつもと同じく、良い仕上がりです。動きもシャープ、パンチも切れてます。リラックスした気持ちで戦えれば、ベリーグッドな坂田選手が見れるでしょう。

計量後は、いつもの「肉の万世」御茶ノ水店 で、”ジャンボ・ハンバーグ”の和定食セットで腹ごしらえ。美味しいです、ここのハンバーグ。

目玉焼きのっけて、サラダに、あと好きなもの少々。トン汁がまた美味しい。ぜひ、一度お試しを・・・。

坂田選手は、デビュー戦以来、世界戦の時も”これ”と決まっています。最近は、亀田選手もお気に入りとか。ちなみに佐藤 修 氏は、”ビーフシチュー”がお気に入りでした。

昨日は、最近恒例になった(^^)シャイアン山本ジム、山本会長と大竹マネジャーとミーティング。若手のヒルマ先生も後から参加で、またもや終電。

「イや〜、小林さん待ってんだよぉ〜」、「ジョニー(藤本・日本ランカー)が来ないとよぉ〜、怒って俺の事まってんだよぉ〜」、「大竹さんはいいよぉ〜、お金貰えるからさぁ〜」、「俺なんか、タダだよぉ〜」、「パンチあるからさぁ、入れ歯だよぉ〜」

「でも、そのおかげで俺もチャンピオンなれたのかなぁ〜」、パンチが半端じゃなかった事で2人の意見は一致。しかも小林選手のスパー用グローブは、メキシコ製12オンス。「あれは、反則だよぅ〜」、「たまんないって言うの」

小林選手のパートナーに指名された選手達は、よく休んだらしい。小林選手、スパーやらないとウェート落がちないので、練習時間の遅めだった山本会長を、イライラ状態で待つ事に・・・。

国際ジムの高橋会長、結構なお金を支払って、スパー相手を調達していました。その一人が大竹マネジャーだった訳です。「高橋会長は、気前が良かった」、「あの頃じゃぁ、いい金額だったよ」

「やっぱり小林さんは、運が無かった」、「後100万だからなぁ〜」、「もっと防衛出来たよなぁ〜」。結論的には、運が無かったという事で落ち着きました。

独立したばかりの山本会長が、ジムで食べて行くのも大変だと、SジムS会長に相談したところ、答えは簡単。「山本、競輪があるだろう」、「エッ」、「競輪は毎日やってる」、「これがあれば十分だろう」と、軽く一蹴されたとか。尊敬しますS会長。

いつもの”しゃぶしゃぶ”店、最後の締めは”辛ラーメン”。山本会長ご推薦です。最近はこのパターンにはまっています。最初はおつまみ感覚で、最後、ご飯と一緒に締めるとグッド。

これだけ飲んで、これだけ食べて2,500円足らず。「やめられないねぇ〜」とは、山本会長。
76年11月24日、WBC世界S・バンタム級王者ロイヤル・小林(国際)選手が、敵地韓国ソウルへ出かけて、前月9日リゴベルト・リアスコ(パナマ)を8回KOして奪ったばかりの、タイトル初防衛戦を行いました。

せっかく手にした世界タイトルを、僅か46日で失うとは・・・。なぜ、こんなに短い調整期間で敵地でやらなければいけなかったのか・・・。多くの疑問が残る、世界戦です。

しかも、挑戦者・廉東均が前チャンピオン、リアスコに挑んだ試合では、判定を巡って暴動が起こり、生命の危険を感じたR・ロサディラ(米)主審が、一度はリアスこの手を上げながら、試合後判定を覆し、廉の勝ちとするとんでもない事件が起こっています。(これは後日、正式にリアスコの勝利を認定)

10月16日に行われた洪秀換ーアルフォンソ・サモラの世界バンタム級タイトルマッチでも、判定に不服の観衆の1人がが、レフェリーをノック・アウトするという不祥事があったばかり。

この試合、テレビ視聴率は80%を超えるほどの人気で、騒ぎの一部始終も全国に流れています。

問題だらけの韓国リング。特に試合開催地は”韓国”と決められていたわけではありません。僅か46日・・・。

試合直前、これまで小林選手をずっと指導してきた佐藤光雄トレーナーが陣営からはずされ、セコンドにその姿はありません。オフィシャルは、レフェリー吉田勇作、ジャッジ森田 健 、もう一人は韓国人ジャッジ。

ウェートのきつい小林選手は、ソウル入りして以来1日1度の食事しか出来ず、100グラムの肉と僅かの野菜だけ・・・。前日は、食べる事が出来ないで当日計量。

試合は第1ラウンド、すべって自分で転んだところに、たまたま相手が打っていた左ジャブが、かすっただけの”ダウン”で勝敗が決してしまいます。

以後あせった小林選手、KO狙いの大振りに、一方の廉は、ポイント守りのフットワークだけで15ラウンド終了。吉田レフェリーは引き分け、韓国人ジャッジは4ポイント、同じく森田さんも2ポイント廉。

何とも淡白な試合で、あっけなくタイトルを失ったのでした。

「セコンドの指示通リ戦った・・・」、「ファンが、、ファイトしろと言っていたのは判ったが、小林に勝つにはこれしかなかった」廉選手の勝利は、”執念の勝利”と讃えられました。

「僅か100万出せば、日本で出来た」」と、この試合の事は聞いています。ウーン、マネジャーの腕?考え方?・・・。

世界タイトルと共に、トレーナーも失った小林選手。以後、エディ・タウンゼント氏がトレーナーに就任し、世界タイトル奪還を狙いましたが、これは相手が悪かった。

ウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)、エウゼピオ・ペドロサ(パナマ)。当代一流の名チャンピオンと時代が重なってしまいました。そういえば、最初の世界タイトル挑戦も、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)。

世界王者になった事は、運が良いと言うべきか、もっと防衛出来たのに、運が悪かったと言うべきか・・・。ロイヤル・小林は良い選手でした。
表紙は、世界タイトル12度目の防衛を果たしたWBA世界L・フライ級チャンピオン、具志堅用高(協栄)選手。6月1日高知市で行われたタイトルマッチで、挑戦者、世界同級1位のマルチン・バルガス(亜)を問題にせず、見事8回KO勝ちで、このクラスの世界タイトル”防衛新記録”12回を達成しました。

このバルガス選手で一番驚いたのが、1日にコーラ(250ml)を40〜50本近く飲んでいたと言う事実です。

中々信じ難いことですが、バルガスの世話人をやっていた方から直接聞きましたので、間違いありません。朝食は、パン10切れ、スクランブル・エッグとハムの山盛り、ジュース・・・・。

しかし、計量は何の問題も無く1回でパス。試合では、新記録達成に燃える具志堅選手の前に、全く歯が立ちませんでした。

しかし、具志堅選手の快勝が、この試合が最後になろうとは、知るよしもありません。強敵相手の防衛新記録達成で、更なる長期政権を期待されましたが、次戦では楽な相手と見られていたペドロ・フローレス(メキシコ)に大苦戦。そして、再戦でタイトルを奪われてしまいました。

6月11日日本武道館で、村田英次郎(金子)選手が、WBC世界バンタム級チャンピオン、ルペ・ピントール(メキシコ)に挑戦。この試合は私も観戦しましたが、大変素晴しい好試合で、広い武道館に6千人の観衆は、ちょっと寂しい気がしました。

惜しくも”引き分け”で世界タイトル奪取ならなかった村田選手の、世界タイトル挑戦ロードはここから始まりました。次のWBAタイトル挑戦も”引き分け”となってしまう村田選手。東洋では無敵でした。

上写真は、練習後のピントールと記念撮影。”怪物”カルロス・サラテ(メキシコ)からタイトルを奪ったピントール。しかしその採点は、2人が1ポイント差でピントール、残り一人は、10ポイント差でサラテ。

同一マネジャー(クーヨ・エルナンデス)の選手同士(直前まで)の世界戦。こんな判定もアリだったという事ですが、ピントールは強いチャンピオンでした。

5月18日戒厳令下の韓国ソウルで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチで、”望み無き挑戦”とまで言われた元世界同級王者、大熊正二(新日本木村)選手が、チャンピオン 朴 賛希(韓国)を9回18秒KOで破り、5年4ヶ月ぶりに世界王者にカムバック。

23才、デビュー23戦目で掴んだ世界タイトルは、僅か”百日天下”に終わり、その後5度のチャレンジは、いずれも”あと1歩”及ばずの試合でした。

しかも、前年7月、ゴンザレスに不覚のKO負けを喫し、さすがに限界と見られ、今度は参加するだけの世界タイトル挑戦と見られていたこの試合。

「本人には言えないが、難しいだろうなぁ〜」、周囲にもこんなムードが漂う中、大熊選手は試合に挑みました。7回クリンチの際、大熊選手がチャンピオンを投げ倒す格好になってしまい、チャンピオン 朴 転倒。

すると、観衆は、リング目掛けてありとあらゆる物を投げつけ、試合はしばし中断。木村会長は、「大熊の調子が良かったので、これで中止はたまらない」と、思ったそうですが、幸い試合続行。「レフェリーが良くやってくれた」と、振り返っていました。

試合は、ボディ攻撃が功を奏し9回18秒、KO勝ち。上写真は、勝利の喜びに抱き合う師弟です。選手も泣き、会長も泣いた感動的なシーンでした。

「自分の子供よりも、俺に賭けてくれた会長を、もう一度世界チャンピオンのマネジャーにしたかったんです。自分のためじゃなかった」と、大熊選手。「よくやったな」と応える木村会長。それにしても、ここまでの5年4ヶ月は、長い道のりでした。

50年1月、せっかく手に入れた世界タイトル(WBC)を、”なんで負けなの”という試合で、ミゲル・カント(メキシコ)に奪われた大熊選手。カントへの2度の挑戦も、あまりに遠い”後一歩”の差で敗退。

自らが世界王者の座から引き摺り下ろした、ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ)が王者カムバック(WBA)し、再び挑むも痛烈なKO負けで失敗。

しかし、歴史はここで終わらず、14度防衛の名王者カントからタイトルを奪い、韓国リングのスーパー・スターとなっていた朴 賛希を破って世界王座に戻ってくるとは・・・。

その後、朴 賛希も、2度に渡り大熊選手に挑戦。失われた自身の”名誉と誇り”を賭けて、世界タイトル奪回を図りましたが失敗。引退に追い込まれています。

大熊選手は、3度の防衛に成功。木村会長からは、破格のファイトマネーをもらい、功を遂げる事が出来ました。

2度の世界フライタイトル挑戦に敗れた坂田健史(協栄)選手も、初めて世界タイトル挑戦してからまだ1年半余り。過去にはやり遂げた先輩達がいたと言う事実を直視し、”初志貫徹”、世界王者の仲間入りを果たして下さい。

協栄ジムの先輩、元WBA世界S・フェザー級王者、上原康恒さんは、2度目の世界タイトル挑戦で念願を果たすまで、実に6年間、”後輩チャンピオン”具志堅用高選手の後姿を追いかけ続けました。

上原選手の世界初挑戦は、デビューの地ハワイのリング。気負った上原選手は、作戦を忘れ、最初から激しい打撃戦に突入。

これは、チャンピオン、ベン・ビラフロア(比)の思う壺で、2回あっけないKO負け。その後は、日本タイトル防衛に専念。長い冬の時代が始まりました。

6年後、仇敵ビラフロアからタイトルを奪い、世界王座に君臨していたサムエル・セラノ(プエルトリコ)への挑戦のチャンスを指名挑戦者として掴みます。

試合決定が3週間前、試合地はアメリカ・デトロイト。王者セラノは10度タイトル防衛中、カケ率8−2は好意的。しかも、スポーツ新聞読んで自分の世界タイトル挑戦を知った上原選手。これ本当です。(^^)

誰も見送る人のいない成田空港から、寂しく飛び立った上原選手一行。しかし、やりました。6回2分59秒KO勝ち。右1発でした。

一人でデトロイトまで応援に来ていた美穂夫人が、「康恒、何やってんだ。やっつけて来い」と怒鳴ったら、本当に倒して来たと、つい先日当時の横井マネジャーから聞きました。

相性、努力、気持ち、運。言葉にすればいろんな要素がありますが、試合する以上、勝てない試合はありません。数字とか過去の戦歴は大事なデータですが、そこから来る気持ちの作り方、戦い方の指示が、大切なのではないでしょうか。

マガジン 78/6月号

| コメント(0)
表紙写真は、22歳のチャンピオン具志堅用高(協栄)選手の5度目の防衛戦、ハイメ・リオス(パナマ)とのリターンマッチの模様。5月7日、坂田選手の故郷、広島市で行われた試合です。

この試合、両目がすっかり腫上ってしまった具志堅選手が、リオスをめった打ちの13回レフェリーストップで下しました。

それにしても、リオスのようなタイプは今の世界中探してもいないでしょうね。小さい選手が、フットワーク全開で動き回り、ローダッキングすれすれまで頭を下げ、あらゆる角度からパンチが飛んで来る。

試合後、リオスが泣きじゃくっている事を知らされた具志堅選手、「リオスは好きじゃない、フェアじゃないし、僕はどうだっていい。彼は、もうダメだろう」

こう言い切れる、勝負に賭ける執念、根性が、具志堅選手の強さだと思います。戦法は、ジャブを丁寧に突いて、ボディで相手を崩していく、正攻法のスタイル。

ウェルター級で、この時代の新旧交代が成されています。4月28日チャンピオン辻本章次(ヨネクラ)選手に挑んだ亀田昭雄(ミカド)選手が、デビュー以来の7連続KOで日本王座に付いています。

辻本選手、アマのスターからプロ入り以来、日本タイトル防衛する事12回、ピピノ・クエバス(メキシコ)の世界ウェルター級王座に挑んだ事もある実力者。

試合前の亀田選手、正直、「俺は勝てない」と弱気なことを言っていましたが、見事なKO勝利で王座奪取。以後、スター街道を走る事になりました。が、そのキャリアの中で、これがベスト・バウトだったのではないでしょうか。

具志堅、亀田両選手ともサウスポーですが、しっかりジャブを使って、相手を崩していく正攻法のスタイルでした。ジャブは、使わない宣言した亀田興毅選手とは、スタイルが異なります。

4月18日には、小熊正二(新日本木村)選手が、タイトル奪還を賭けてミゲール・カント(メキシコ)に挑戦。両者は3度目の対戦。

カントは小熊選手から奪ったタイトルの12度目の防衛戦。過去2戦は、何れも際どい2ー1判定でしたが、この日は3−0。

「今度こそ勝たねば」の気持ちが強く、「あせってしまった」小熊選手。ヘッディングの減点、古傷の出血等もあり、空回りの悔しい負けとなりました。

「小熊は、タイトルを取ろうとするあまり、あせっていたんじゃないのかな」と、カントは冷静に分析。当時、全クラスを通じてうまさはNO.1と言われたカント、何が武器かというと”左ジャブ”。

”後一歩は”あまりに遠く・・・。何か坂田ーパーラ戦のようです。小熊選手、この後さらに2度の世界タイトル挑戦失敗を経験しますが、精神的成長によって見事世界王者にカムバックしています。

私には、この前のパーラ戦でのチャンス、「あせってしまった」坂田選手と、小熊選手がダブります。最後は、「会長を男にしよう」の一念で世界王座に甦った小熊選手。

今月号のボクシング・マガジン”師弟の絆”読んでいると、”嘘は付けない男”坂田健史は、”恩返し”しなければいけないから、きっとやりますよ。

今年1月のハワイキャンプも、ワイキキの高級ホテルではなく、ジムの合宿所を選択。大竹マネジャーも「そのくらいじゃないとダメ」と、厳しく尊敬するイトウ先生の下へ送り出しました。

指導の方向性に付いては、イトウ先生のスタイルをよく理解し、尊重している大竹マネジャー、坂田選手の成長を心から喜んでいます。20日の試合、ぜひ見に来てください。

亀田興毅選手が、リオス、カントと戦ったら、どんな試合になるんでしょうか。リオスには、パワーとプレッシャーで粉砕すると見ますが、そんなに簡単にはいかないでしょう。ウーン難しい・・・。

亀田選手のプレッシャーを捌き切るなら、カントのような選手でしょう。パーラは似ているんですけど、ちょっと違う。カントの方が、やっぱりうまさでは一枚上でしょうか。

ボクシングは、相性、気持ち半分。70年代のウェルター級”アゴ割り”パンチャー、ピピノ・クエバスも、世界タイトル奪取の1ヶ月前に行われた前哨戦では、強打空転の”完封”判定負けしたりしています。

亀田選手、パンチの切れ、威力共に世界のトップクラスですが、パンチがある選手とスパー、試合すれば貰う訳には行きませんから、そこら辺を見てみたいですね。

ガッツ石松氏の「世界のジャブは違う」は、説得力があります。”幻の右”があまりにも有名になりましたが、石松選手の最も良いパンチは、左ジャブだったと思います。

イトウ先生は、「亀田のプレッシャーなら、パーラを捕まえる」と見られていますが、ボウチャン戦のテープ見てもらい、意見を聞いてきます。

今月末から、4選手を連れてハワイへ行く予定です。

世界フライ級

| コメント(0)
ふと手にしたボクシングマガジンが、74年2月号。あれから1年・・・、”大場政夫を求めて”と、特集されています。

23才の若さで、世界フライ級チャンピオンのまま突然事故死してしまった、大場選手。4度目の防衛戦、最強の挑戦者アモレスとの倒し倒されの死闘、最後の防衛戦となったチャチャイ戦での超逆転劇。

”永遠のチャンピオン”として、今でも古いファンの脳裏に記憶は残ります。

ハングリー、強気、一途、こんな言葉で大場選手は賞賛されています。世界フライ級王座に3度付いたチャチャイが語っています、「パンチが強いとかスピードがある、といった評価は結果であって、ボクシングの勝負の根本は動物的なカンである。その点で大場君は勝れた、というか偉大なファイターだった」

現代のフライ級亀田興毅選手も、この点では同じ物を持っていると思います。ボクシングは、”気持ち半分”。先日のボウチャン戦でもその違いは、十分見せつけました。

5月5日には、早くも次の試合が決まっています。戦法的には、ジャブは使わないというのが顕著に現れて来ています。今後、対戦相手側も研究してくるでしょうから、プレッシャーだけで詰められるものか、大いに興味が沸く所です。

先の試合では、ボウチャンの左ジャブ、アッパーを結構貰っていました。が、お構いなしにプレッシャーで潰しました。ボウチャン、右アッパー強く合わせてくれたら、もっと面白い試合になったのではと思います。

亀田選手、坂田選手とのガチンコスパーでも、左ジャブ、左右アッパーをかなり貰っていましたが、パンチの切れ、威力は、以前より数段アップしています。したがって、報道的には”その辺”が、ハデ取り上げられていました・・・。

”折れない心”を持つ坂田選手、最近はバランスが良くなり、アッパーがうまくなりました。WBCチャンピオン、ポンサクレックを意識して20日の試合はサウスポーとの対戦。

いつでも、どこでも、世界やれる準備をして練習に取り組んでいます。亀田選手が、同じ協栄ジムに入って来た事を”チャンス”として捕らえられる考え方も身に付けました。

パーラとの試合、第6ラウンド、ボディが効いたパーラを目の前にして、正直”焦って”しまったと、素直に振り返る坂田選手。外見とは違い、無骨な坂田選手 ですが、世界に通用するパンチ力はあります。

20日の試合、ぜひお楽しみに。

3/11 後楽園ホール

| コメント(0)
メインは、昨年けがで世界タイトル挑戦が流れた福島 学 (JBスポーツ)選手の9ヶ月ぶりの再起戦。

タイ国バンタム級王者を相手に、内容が問われる試合でしたが、今ひとつ”パッ”としなかったようで・・・。しかし、人間的に凄く良いので、頑張ってほしいですね。

ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)への世界タイトル挑戦失敗以来、1年2ヶ月ぶりのリング復帰となる、トラッシュ・中沼(国際)選手。未だに世界ランキング”一桁台”に残っているのは、まか不思議と思うのは、私だけでしょうか。

相手は連敗中の比国ランカー、第2ラウンド左ボディ3発で簡単に3回ダウンしてKO。中沼選手の復調ぶりが、良く解らないうちに終わってしまいました。

コンビを組んでいたドリームジム・三浦会長の姿が、セコンドに無かったのが気になりました。当て付けな予想ですが、次戦でアット驚く世界挑戦なんかしたりして・・・。

その中沼選手の試合後、セミファイナルに協栄ジムの光永智博選手が出場し、日本S・ウェルター級7位・新井雅人(18古河)選手と対戦。

サウスポー同士、11勝(9KO)のファイター新井選手と、4勝は全てKO勝ちのアマ出身光永選手の対戦は、どちらにも決定的なチャンスは無く、勝負は判定へ。

77−76,78−76,79−74の3−0で、新井選手の手が上がりました。正直、1、2ポイント差は、光永選手には好意的な採点だと思います。

強打と、打たれ脆さを併せ持つ光永選手。今日は、豊富なアマキャリアを活かして、足とスピードで判定勝負の作戦だったのですが、接近戦での印象が悪く、ポイントが流れて行ってしまいました。

けっして勝てない試合ではありませんでしたが、もっと手数をまとめないといけません。”人が良い”光永選手、リングの上でもそのままやってしまったと言う感じですか・・・。

ラストラウンド、セコンドにハッパ掛けられて、ようやく接近戦でも積極的に打ちましたが、これをもう少し早くやっていれば、流れは変わっていたでしょう。

ファイターが下を向いて入って来るわけですから、アッパー打って、起きた所に返しの右フック。または、逆のパターンを打てが、セコンドの指示で、事実これは良く当たりました。

くっつかれれば、サイドに出るべき所を、押されて真っ直ぐ下がってしまい、その延長で、体が伸び切ったポジションでパンチを貰うカッコウになってしまいました。効かないパンチですが、見栄えが悪く、ポイントは流れます。

新井選手、左ボディを貰って脇腹、真っ赤になっていました。試合後、18古河ジムの長嶋会長「いやぁ〜腹、効いていたよ」と、大竹マネジャーに一言。

光永選手、頑張ったのは確かですが、チャンス(ランク入り)は何が何でも物にするぞという、攻撃的な”強い意志”を作る事も、トレーニングしていってほしいですね。技術はあるんですから・・・。

亀田VSボウチャン

| コメント(0)
カルロス・ボウチャン(メキシコ)、ボクシングうまかったですね。しかし、いかんせんパンチが無い。左パンチは多彩で、アッパー良く当てていましたが。

亀田選手、最後は強引に捕まえました。”ローブロー”云々は、レフェリーが判断する事なので、亀田選手には罪はありません。

試合後、控え室のモニターで見た限りでは、左ボディアッパー良いのが入っています。ベルトラインの下から入ってくるパンチなので、当たる時にトランクスを持ち上げるような感じになり、”ローブロー”取られる事もあります。

下から入ってくる見えないパンチなので、これは良く効きます。上体、思いっきり曲がってましたボウチャン。腹も効いたし、”戦意も砕かれた”感じでした。

亀田選手次は、5月5日有明コロシアムだそうです。日本ボクシング界の救世主としての今後の活躍が楽しみです。

セミでは、昨年度の全日本新人王MVP渡部信宣(協栄)選手が、日本ウェルター3位西川和孝(中外)選手と対戦。

1ラウンドからエンジン全開の渡部選手が、終了間際に早くもダウンを奪い、続く第2ラウンド、滅多打ちにした所でレフェリーストップ。これで、7勝(6KO)6連続KO勝利となりました。

日本ランキング上位進出が確実となった渡部選手。ラスベガス修行の話もあるようです。

8勝(8KO)1敗の清田広大(協栄)選手は、韓国ウェルター級王者デー・バイラ20勝(18KO)3敗と8回戦で対戦。初めから打撃戦となったこの試合、1,2ラウンドめに良いボディーを打っていた清田選手。

ボディの後が大振りの狙いすぎになり、スタミナロス。弱りかけていた相手を元気にさせてしまい、”自滅”。7ラウンド、スタンディングカウントの最中に、私がタオルを入れました。

会場からは「あ〜あ」と大きなため息・・・。パンチでのダメージよりも、”疲れた”負けの試合でした。今後は、破格のパンチ力を活かすスタイルを身に着けてほしいものです。

4回戦には城座治隆選手が出場、協栄札幌赤坂ジムの若木 聡 選手と対戦。前傾姿勢で前に出てくる若木選手を、持て余したまま4ラウンド終了。考えているうちに終わってしまった試合でした。

デビュー戦、地元で惜敗している若木選手の、”勝ちたい”気持ちが、城座選手を上回りました。城座選手の今後の巻き返しに期待します。

メイン終了後、大竹マネジャーと共に”茶夢亭”へ。このお店の、総料理長・石川和雄氏は、元”肉の万世”チーフで、元世界王者・渡嘉敷勝男選手、元日本王者・喜友名朝博選手等を始めとする、”肉の万世”バイト組の兄貴分。

たまにしか行けませんが、美味しい物出してくれます。肉料理は特にお勧めで、昨日も、たくさん頂きました。アッ、ハウスワイン(白)も、さっぱりとした中に切れがあって美味しい。

グループでもカップルでも、気軽に利用出来るしゃれたお店です。場所は、地下鉄東西線「南砂町」駅近く。TEL03−3640−9838。月曜定休。

後楽園ホールにもよく顔を見せる石川さん。ボクシングも詳しいし、女性にはとても優しい(^^)です。現在、本多ジムでトレーナーを務める喜友名氏も、たまに顔を見せにやってくるそうです。

1976/11 ボクシングマガジンから

| コメント(0)
表紙は、世界王座を世界王座を獲得した2人。ロイヤル小林(国際)選手と、具志堅用高(協栄)選手。10月9日、10日と連日行われた世界タイトルマッチで、二人とも見事なKO勝ちで世界王座を獲得しました。

その後、この表紙を飾った両雄は、両極端最な道を歩む事になります。日本リングでの世界戦史で、小林選手は最短命王者となってしまいましたが、具志堅選手は、13度の最多防衛記録を残しました。

小林選手、オプション契約により45日以内に廉東均(韓国)の挑戦を受ける事を、WBCから義務付けられての挑戦でした。興行権は前チャンピオン、リアスコのパナマ側が握っていたようですが、試合地は中立国となっています。

フェザー級でもウェートのきつい小林選手は、この試合の為に11キロの減量をしたそうです。この当時は15回戦ですから、今なら45日以内なんて言うのは”無茶苦茶”でしょう。

小林選手は11月24日韓国・ソウルのリングに上がり、スリップ気味の”軽いダウン”を喫した事が命取りとなり、僅差の判定負け。ダウンをスコアした後、廉東均は足を使って逃げまくり、15ラウンドを終えたのでした。

この試合、あと”100万円出せば”日本で出来た試合だったとか。結果に付いては、一概に言えませんが・・・。

小林選手、この後も世界王座を追いかけましたが果たせず、最後の試合地も因縁深い韓国。保持するOPBFフェザー級王座の防衛戦。よもやのKO負けを喫すると、潔く引退。

豪快なKOパンチで人気を博した小林選手。こんな写真が、マガジン誌に掲載されるほどの”豪傑”でした。記事によると本当に飲むのは、試合後10日間くらいだけだそうですが(^^)

この小林選手と、アマチュア時代ライバルだった上原康恒(協栄)選手は、時間を掛けて指名挑戦権を得、アメリカでタイトル獲得しましたが、オプション契約がない為、初防衛戦から4,500万円という、とんでもないファイトマネー。

2度目の防衛戦で前チャンピオン、サムエル・セラノ(プエルトリコ)にタイトルを奪回されましたが、この2度の防衛戦で稼ぎました。

具志堅選手も、2度目の防衛戦まではオプション契約がありましたが、先代金平会長の交渉力で、開催地を日本に漕ぎ着け、厳しい外国人ジャッジの採点にも負けなかった事が、”ロングラン”の出発点となっています。

具志堅選手、H・りオス(パナマ)との初防衛戦ではダウンを喫し、血だるまとなっての防衛。厳しい試合でした。

2度目のR・マルカノ戦では、大差と思いきや、冷や汗の判定勝ち。ラストラウンド採っていなければ、判定やばかった試合です。オプション契約突破は、難しいものですね。

それにしても、具志堅選手の初防衛戦をTVで見て、協栄ジムに入って来た渡嘉敷勝男選手が、先輩具志堅選手の王座を引き継ぐとは、効率が良すぎの協栄ジムですね(^^)
KO負けした吉住選手、再起するようです。こんなパンフレット出て来ました。

デビューから7連続KO勝ち、弱冠18才の杉谷 実 (協栄)選手が、世界2位ブルース・カリー(日本名クォーリー・フジ)と対戦した時のものです。

この試合、2ラウンドであっけなく”豪快に”杉谷選手は敗れました。3ノックダウンルールでのKO負け。試合後も、「カウントアウトされた訳じゃない」と強気でした。

この試合後、ハワイへ渡り約6ヶ月イトウ先生の下で修行。ハワイで再起し、後に日本S・ライト級王者となりました。”硬派”だったんですけど帰ってきたら、結構”ナンパ”な男に変身していたのには驚きでした。(^^)

このブルース・カリー、この試合の1週間後にはニューヨークで時の世界王者W ・ベニテスとの再戦が決まっていて、実際試合しています。

2ヶ月前、17才で世界王者となったベニテスから3度のダウンを奪いながら、ラウンドシステムの採点(当時はめずらしかった)で惜敗。自信満々だったでしょう、しかも未だ20才。

再戦でも、判定に泣かされたカリー。この後は、長いトンネルに入ります。米国で若手の踏み台(T・ハーンズにはKO負け)にされ、もう終わった選手と見られていたカリーが、世界王者になるのはずっと後の事。

世界王者として再び日本にやって来たカリーは、人気絶頂”浪速のロッキー”赤井英和選手を粉砕します。しかし、杉谷選手と対戦した頃の方が、強かったと思いますね。

この試合、赤井選手にも勝機十分と見られていましたから残念な試合でした。そういえば鶴瓶さん、赤井選手の高校の先輩に当たられるそうです。

3/1後楽園ホール

| コメント(0)

メインのフェザー級8回戦に、ハワイ合宿に参加した吉住壽祐(協栄)選手が出場。草加有沢ジムの工藤貴次選手と対戦。セコンドを務めました。

結果は、6ラウンドKO負け。全く良い所がありませんでした。試合は1ラウンド開始早々、体がくっついて気を緩めたところに右フックを貰い、吉住選手ダウン。

これで狂ったズムを取り戻す事無く、最後は”豪快”に倒されました。試合前の控え室では、「調子が良すぎて怖い」と言っていましたが、こんな時は、そうはいかないもんです。

一度3ラウンドに、流れを戻しかけましたが、戻らず・・・。以後、セコンドのアドバイスにも余り反応せず、パンチを打って当てては、その倍はパンチを貰うと言う悪循環。

”打ったら動く”、スピード勝負を控え室で確認していましたが、打った後相手の真正面に立ったままで、まともにパンチを貰うケースが目立ちました。

こんなにまともに、パンチを貰い続けた試合も初めてだと思います。試合後、「1ラウンドから何も覚えていない」と、吉住選手は語りましたが、1ラウンドのダウンでパニックに陥った気持ちを、そのまま引きずって6ラウンドやった感じで・・・。

「8回あるんだから、ダウン(ポイント)は取り返せるから」と大竹マネジャー、3ラウンド開始前「もう打ちすぎて、疲れてきてるから」と、何とか安心させて立て直そうとセコンドは努力しましたが、聞く耳もたずでは何にもならずの、一人相撲。

2ラウンド以降やり方しだいでは、十分ひっくり返せた試合だったので残念です。セコンドの声が耳に入らず、一人相撲取る選手はたくさんいますが、しっかりと聞けて、やれる選手もいます。

これは、負けたのは”選手のせい”と言うわけではありません。負けは、セコンドも一緒。昨日は、ちょっとヤケ酒・・・(^^)

同じ協栄ジムの坂田選手は、その典型ですね。新人王予選なんかでは、1ラウンド2度のダウンでKO負けの4回戦ルール、しかも勝つためには後の3ラウンド全部取らなければいけない・・・。

それで、結構ダウンしたりしたんです坂田選手。1ラウンドめダウンされても、「残り全部とって来い」で、取って来たから新人王取れたんですね。

準決勝、翌年全日本新人王となる小嶋(横浜さくさ)選手なんかとの試合は、その典型で、全員38−37。坂田選手は、たくさん勝たないけど”負けない”選手です。

最近では、WBC25位に入った瀬藤選手。かなり消耗していた終盤戦の勝負所で、セコンドのアドバイスを良く聞き、やれました。気持ちを元気にするアドバイス、技術的なアドバイス。どっちも混ぜて、うまく出来るのが良いセコンドだと思います。

吉住選手は、このような良い先輩たちに恵まれている訳ですから、良く考え,勉強して鍛える事です。「ハワイでやった事、なぜ出来なかったの」

イトウ先生も残念がっておられました。吉住選手の今後の成長に期待したいものです。頑張れ、YOSHI!

このアーカイブについて

このページには、2006年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年2月です。

次のアーカイブは2006年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

2010年11月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
Powered by Movable Type 5.02