マガジン 78/6月号

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表紙写真は、22歳のチャンピオン具志堅用高(協栄)選手の5度目の防衛戦、ハイメ・リオス(パナマ)とのリターンマッチの模様。5月7日、坂田選手の故郷、広島市で行われた試合です。

この試合、両目がすっかり腫上ってしまった具志堅選手が、リオスをめった打ちの13回レフェリーストップで下しました。

それにしても、リオスのようなタイプは今の世界中探してもいないでしょうね。小さい選手が、フットワーク全開で動き回り、ローダッキングすれすれまで頭を下げ、あらゆる角度からパンチが飛んで来る。

試合後、リオスが泣きじゃくっている事を知らされた具志堅選手、「リオスは好きじゃない、フェアじゃないし、僕はどうだっていい。彼は、もうダメだろう」

こう言い切れる、勝負に賭ける執念、根性が、具志堅選手の強さだと思います。戦法は、ジャブを丁寧に突いて、ボディで相手を崩していく、正攻法のスタイル。

ウェルター級で、この時代の新旧交代が成されています。4月28日チャンピオン辻本章次(ヨネクラ)選手に挑んだ亀田昭雄(ミカド)選手が、デビュー以来の7連続KOで日本王座に付いています。

辻本選手、アマのスターからプロ入り以来、日本タイトル防衛する事12回、ピピノ・クエバス(メキシコ)の世界ウェルター級王座に挑んだ事もある実力者。

試合前の亀田選手、正直、「俺は勝てない」と弱気なことを言っていましたが、見事なKO勝利で王座奪取。以後、スター街道を走る事になりました。が、そのキャリアの中で、これがベスト・バウトだったのではないでしょうか。

具志堅、亀田両選手ともサウスポーですが、しっかりジャブを使って、相手を崩していく正攻法のスタイルでした。ジャブは、使わない宣言した亀田興毅選手とは、スタイルが異なります。

4月18日には、小熊正二(新日本木村)選手が、タイトル奪還を賭けてミゲール・カント(メキシコ)に挑戦。両者は3度目の対戦。

カントは小熊選手から奪ったタイトルの12度目の防衛戦。過去2戦は、何れも際どい2ー1判定でしたが、この日は3−0。

「今度こそ勝たねば」の気持ちが強く、「あせってしまった」小熊選手。ヘッディングの減点、古傷の出血等もあり、空回りの悔しい負けとなりました。

「小熊は、タイトルを取ろうとするあまり、あせっていたんじゃないのかな」と、カントは冷静に分析。当時、全クラスを通じてうまさはNO.1と言われたカント、何が武器かというと”左ジャブ”。

”後一歩は”あまりに遠く・・・。何か坂田ーパーラ戦のようです。小熊選手、この後さらに2度の世界タイトル挑戦失敗を経験しますが、精神的成長によって見事世界王者にカムバックしています。

私には、この前のパーラ戦でのチャンス、「あせってしまった」坂田選手と、小熊選手がダブります。最後は、「会長を男にしよう」の一念で世界王座に甦った小熊選手。

今月号のボクシング・マガジン”師弟の絆”読んでいると、”嘘は付けない男”坂田健史は、”恩返し”しなければいけないから、きっとやりますよ。

今年1月のハワイキャンプも、ワイキキの高級ホテルではなく、ジムの合宿所を選択。大竹マネジャーも「そのくらいじゃないとダメ」と、厳しく尊敬するイトウ先生の下へ送り出しました。

指導の方向性に付いては、イトウ先生のスタイルをよく理解し、尊重している大竹マネジャー、坂田選手の成長を心から喜んでいます。20日の試合、ぜひ見に来てください。

亀田興毅選手が、リオス、カントと戦ったら、どんな試合になるんでしょうか。リオスには、パワーとプレッシャーで粉砕すると見ますが、そんなに簡単にはいかないでしょう。ウーン難しい・・・。

亀田選手のプレッシャーを捌き切るなら、カントのような選手でしょう。パーラは似ているんですけど、ちょっと違う。カントの方が、やっぱりうまさでは一枚上でしょうか。

ボクシングは、相性、気持ち半分。70年代のウェルター級”アゴ割り”パンチャー、ピピノ・クエバスも、世界タイトル奪取の1ヶ月前に行われた前哨戦では、強打空転の”完封”判定負けしたりしています。

亀田選手、パンチの切れ、威力共に世界のトップクラスですが、パンチがある選手とスパー、試合すれば貰う訳には行きませんから、そこら辺を見てみたいですね。

ガッツ石松氏の「世界のジャブは違う」は、説得力があります。”幻の右”があまりにも有名になりましたが、石松選手の最も良いパンチは、左ジャブだったと思います。

イトウ先生は、「亀田のプレッシャーなら、パーラを捕まえる」と見られていますが、ボウチャン戦のテープ見てもらい、意見を聞いてきます。

今月末から、4選手を連れてハワイへ行く予定です。

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このページは、BOXINGNAVIが2006年3月16日 14:59に書いたブログ記事です。

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