昭和55年1980年10月12日。具志堅用高選手13度目の防衛戦は、石川県金沢市で5位ペドロ・フローレス(メキシコ)を相手に行なわれる事が発表された。
WBC世界Sバンタム級王者ウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)と共に、現役世界王者のタイトル防衛記録トップを走るV12の無敵王者。
最強の挑戦者・バルガス戦の文句のつけようのない勝利からして、チャンピオンが負けるはずはない。
それでも念の為に、楽に勝てそうな相手をピックアップ。メキシコ在住マック金平氏からの進言で、フローレスに白羽の矢が立った。
「この選手には負ける要素はない」
題して、”結納防衛戦”。先代会長にも新記録達成後の気の緩みがあったかもしれない。8月2日には米デトロイトで上原康恒選手が、サムエル・セラノ(プエルトリコ)を右一発でノック・アウト。二人の世界王者を抱える事に。
世界ランキングLフライ級5位のフローレスは、31才にしてこの年6月メキシコフライ級王座獲得。17勝(4KO)5敗。プロキャリア9年。
ちなみにメ当時のキシコLフライ級王者はへルマン・トーレス。スライマン会長と仲の良いトーレスは、WBC2位にランクされている。
後年、マック金平氏の手引きで来日。これは世界王者にする為だった。
「年は争えず、まず相手にならないだろう」
メキシコ国内でもこんな調子だから、日本のマスコミも”見所は具志堅のKOラウンド”だけとなる。
軽量級王国メキシコから迎える初めての挑戦者は、峠を越えた”いいお客さん”。王座は不動とされた。
具志堅選手は2度のキャンプを張り、「調子は最高、油断はない」
「新世界王者、先輩・上原選手にも負けたくない」
と、キッパリ。
試合は、具志堅選手のペースで始まった。
3回右フックで先生のダウンを奪った具志堅選手。やっぱり今日も楽勝か。

「まだ早いぞ!」(~~)
5回、挑戦者突進。ロープに詰まる場面が多くなるチャンピオン。
手が出ない。動きが鈍い。オーバーワークか。
9回、いよいよ厳しい状況に追い込まれたチャンピオン。
その疲労困憊の表情からは、あるいはの空気も流れる。

この試合は、上原康恒さんのお宅で観戦していました。思わぬ苦戦に、上原さんも大きな声を飛ばす。
「何やってんだ具志堅、しかっりしろ!」
そして12回、挑戦者猛攻。ロープに詰まり滅多打ちを喰らうチャンピオン。絶体絶命のピンチは、かろうじてゴングに救われた。
「お前はチャンピオンだぞ!」
13回、具志堅選手の全てを賭けた反撃が始まる。貴重なポイントをあげたチャンピオン。加藤ジャッジはこの回10−8でチャンピオン。
ラスト2回、互いに譲らぬ激しい打撃戦を展開する中、試合終了。両手をあげる挑戦者は、まだ元気がある。
「具志堅!」

スコアは146−140、146−145、146−142。
ポイント差以上に厳しい試合だった。まさに薄氷を踏む思いである。
気の緩みか、オーバーワークか。つい4ヶ月ほど前、あれほど素晴らしい試合を見せた無敵王者の拙戦。

いつもの厳しい表情ではない具志堅選手。峠を越えた挑戦者を前に、自然と空気は緩んでしまう。
時間がたつにつれ、自信を回復したチャンピオン。あれはオーバーワーク。
「コンディションさえしっかりしていれば、あんな相手には負けない」
かくしてダイレクト・リマッチの道を選択した無敵王者。
しかし、ここにも落とし穴があった。
「あの選手には、負けっこない」
「7回〜12回目まの防衛戦は、もの凄く早かった。夢中だった」
戦う事に疲れ始めていたチャンピオン。
フローレスのマネジャー、ルペ・サンチェスはファイティング原田選手に敗れた愛弟子、ジョー・メデルの敗戦を肥やしに、打倒具志堅に執念を燃やしていた。
ボクシングのヒントはここにある。 −続 くー
WBC世界Sバンタム級王者ウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)と共に、現役世界王者のタイトル防衛記録トップを走るV12の無敵王者。
最強の挑戦者・バルガス戦の文句のつけようのない勝利からして、チャンピオンが負けるはずはない。
それでも念の為に、楽に勝てそうな相手をピックアップ。メキシコ在住マック金平氏からの進言で、フローレスに白羽の矢が立った。
「この選手には負ける要素はない」
題して、”結納防衛戦”。先代会長にも新記録達成後の気の緩みがあったかもしれない。8月2日には米デトロイトで上原康恒選手が、サムエル・セラノ(プエルトリコ)を右一発でノック・アウト。二人の世界王者を抱える事に。
世界ランキングLフライ級5位のフローレスは、31才にしてこの年6月メキシコフライ級王座獲得。17勝(4KO)5敗。プロキャリア9年。
ちなみにメ当時のキシコLフライ級王者はへルマン・トーレス。スライマン会長と仲の良いトーレスは、WBC2位にランクされている。
後年、マック金平氏の手引きで来日。これは世界王者にする為だった。
「年は争えず、まず相手にならないだろう」
メキシコ国内でもこんな調子だから、日本のマスコミも”見所は具志堅のKOラウンド”だけとなる。
軽量級王国メキシコから迎える初めての挑戦者は、峠を越えた”いいお客さん”。王座は不動とされた。
具志堅選手は2度のキャンプを張り、「調子は最高、油断はない」
「新世界王者、先輩・上原選手にも負けたくない」
と、キッパリ。
試合は、具志堅選手のペースで始まった。
3回右フックで先生のダウンを奪った具志堅選手。やっぱり今日も楽勝か。

「まだ早いぞ!」(~~)
5回、挑戦者突進。ロープに詰まる場面が多くなるチャンピオン。
手が出ない。動きが鈍い。オーバーワークか。
9回、いよいよ厳しい状況に追い込まれたチャンピオン。
その疲労困憊の表情からは、あるいはの空気も流れる。

この試合は、上原康恒さんのお宅で観戦していました。思わぬ苦戦に、上原さんも大きな声を飛ばす。
「何やってんだ具志堅、しかっりしろ!」
そして12回、挑戦者猛攻。ロープに詰まり滅多打ちを喰らうチャンピオン。絶体絶命のピンチは、かろうじてゴングに救われた。
「お前はチャンピオンだぞ!」
13回、具志堅選手の全てを賭けた反撃が始まる。貴重なポイントをあげたチャンピオン。加藤ジャッジはこの回10−8でチャンピオン。
ラスト2回、互いに譲らぬ激しい打撃戦を展開する中、試合終了。両手をあげる挑戦者は、まだ元気がある。
「具志堅!」

スコアは146−140、146−145、146−142。
ポイント差以上に厳しい試合だった。まさに薄氷を踏む思いである。
気の緩みか、オーバーワークか。つい4ヶ月ほど前、あれほど素晴らしい試合を見せた無敵王者の拙戦。

いつもの厳しい表情ではない具志堅選手。峠を越えた挑戦者を前に、自然と空気は緩んでしまう。
時間がたつにつれ、自信を回復したチャンピオン。あれはオーバーワーク。
「コンディションさえしっかりしていれば、あんな相手には負けない」
かくしてダイレクト・リマッチの道を選択した無敵王者。
しかし、ここにも落とし穴があった。
「あの選手には、負けっこない」
「7回〜12回目まの防衛戦は、もの凄く早かった。夢中だった」
戦う事に疲れ始めていたチャンピオン。
フローレスのマネジャー、ルペ・サンチェスはファイティング原田選手に敗れた愛弟子、ジョー・メデルの敗戦を肥やしに、打倒具志堅に執念を燃やしていた。
ボクシングのヒントはここにある。 −続 くー
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