具志堅用高/V13・素直な心が王者の秘訣！

最強の挑戦者。２日、坂田健史選手に挑戦した暫定王者ロベルト・バスケスも、そう呼んで過言はないだろう。

大場政夫選手、４度目の防衛戦の相手”黒豹”オーランド・アモレスも、最強の挑戦者と言われた。

大場政夫・最強の刺客を迎えて予想不利！

最強の挑戦者を退けた翌日のスポーツ紙には、”見当たらない、アモレス以上！”の見出しが舞った。

８０年６月１日、１２度目の防衛戦で、最強の挑戦者マルチン・バルガスを粉砕した具志堅用高選手は試合後、

「会長がいいと言ってくれるなら、もうやめてもいい」

とコメントしているが、これは危険なサインだったと思う。

無敵王者も犬は苦手。(~~)

坂田健史ＶＳ最強の挑戦者ＶＳ具志堅用高

６月２６日、現夫人香澄さんとの婚約を発表。

「フトコロ入ってのインファイトがうまかったけど、１００ポンドのモスキートでしょう」

「素質はあったが、これほどになるとは私も思っていなかったですよ」(~~)

”１００年に一人”は、売り出しのキャッチフレーズ？(~~)

先代会長も正直です。(~~)

「素直な子でしたが、今でも変わらず、ヘンな４回戦よりよっぽど素直で世話がやけない」

「彼は、人を信じる心を持っているから人を疑わない」

「それだけに１００％パーフェクトの事をしてあげたい」

当時の中村先生。（現白井・具志堅Sジムトレーナー）

「具志堅選手がこうなったのは、一にも二にも練習、練習、努力、努力。」

「皆が彼の半分の努力をすれば、日本のボクシング界はこんなもんじゃありませんよ」

素直な心と努力が偉大なチャンピオンを作った。

写真左から金平会長、福田先生、高橋マネジャー。

上京した具志堅選手を拉致したとされる高橋さんと、先日会食する機会がありました。

「やっぱり拉致だったんですか。世間ではそういう事になってますが」(~~)

「違うよ〜。俺が飛行機から何から全部手配したんだよ」(~~)

「だから迎えに行ったんだよ」(~~)

福田先生の言葉。（現F・Iジム会長）

「あれだけカゲで努力する選手はいない」

「あんなに走るチャンピオンは見たことないですね」

「今度失敗するとすれば、ホッとした気のゆるみ、それしかない」

先代会長は、メキシコ在住の甥マック金平氏のアドバイスを受け、楽な相手ペドロ・フローレス（メキシコ）との対戦を決めた。

「１００％の事をしてあげたい」

最強の相手を退け、婚約発表。楽に勝てそうな相手を探すのもマネジャーの役目である。フローレスは、楽な相手のはずだった。　−続　くー

本日夜から１２日（現地時間）の坂田健史選手の結婚式へ出席する為、ハワイへ向かいます。ご報告、お楽しみに。

坂田健史ＶＳバスケスⅡ。ＴＢＳチャンネルでは、インターバルでの指示、やり取りも細かく入っていると思います。ぜひご覧下さい。