世紀の一戦!槍の笹崎vsピストン堀口

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昭和13年、応召解除となった笹崎タケシ(日倶)選手の目覚しい活躍が始まる。連戦連勝。当時の一流所は、ほとんどKOでかたずけた。そのワン・ツー・ストレートの切れは群を抜き、”槍”と形容された。


若き笹崎選手

ピストン堀口選手に憧れて日倶でボクシングを始めた笹崎選手であったが、お目当ての堀口選手は、既に日倶を飛び出してしまっていた。そして、堀口選手も破竹の快進撃を続けていた。

【ボクシングの運命を変えた男・ピストン堀口】

世論は二人が対決せねばならない状況を作った。槍の笹崎vsピストン堀口恒夫。


学生服に身を包む堀口選手

「開かぬ城門、発展を遮断す」とは、笹崎選手の挑戦状である。堀口選手は、「デマを拝す」と受けて立つ。残るは、日倶・渡辺勇次郎、不二拳・岡本不二両会長の感情問題。

荻野貞行氏の労により、和解式が催された。過去の一切を水に流す。ここに、世紀の一戦は実現の運びとなる。

「笹崎が負けたなら、それは一人笹崎個人だけの問題ではない。渡辺勇次郎、20年をボクシングに賭けた生涯の問題だ」


写真右が渡辺勇次郎氏

日本ボクシングの父・渡辺氏が手塩にかけて育て上げた笹崎選手。戦前の予想は有利。師の想いを胸にリングに向かう笹崎選手。

試合は昭和16年5月28日両国国技館。日倶、不二共同主催。堀口選手の保持する東洋フェザー級王座が賭けられた。チケットは発売30分で、アッという間に売り切れ。空前の人気を集めた世紀の一戦。

テレビの無い時代、日本の隅々まで、3才の子供までもがピストン堀口の名を知っていた。まだまだ駆け出しの新鋭には負けられない。

「今日こそ本当のボクシングを見せてやるから、よく見ておけ」

堀口選手は、弟二人に言い残し控え室を出る。こちらも気合十分。いざ、ゴングが鳴る。

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笹崎選手の動きが固い。いつもは冷静なはずの笹崎選手は、我を忘れたかのように突っ込む。打ち合いは堀口選手のお手の物だ。初回からマットに這った笹崎選手。

堀口選手の休みない連打に合わせ、「ワッショイ、ワッショイ」の声が場内を埋め尽くす。笹崎選手の顔面が腫れ上がる。今日は、槍のストレートに威力が無い。試合は5回、全く一方的に打たれる笹崎選手にカウントが入る。なおも続行されたが、最後は白いタオルが試合を終わらせた。



愛弟子の無惨な敗戦に師は一言。「不可解だ」

師の想いを慮る余りに我を忘れてしまったのか、笹崎選手。日本はこの半年後、長い戦争時代を迎える。笹崎選手に雪辱の機会が訪れるのは戦後になってからだ。  − 続 く −

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このページは、BOXINGNAVIが2008年8月19日 23:55に書いたブログ記事です。

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