2008年9月アーカイブ

「タクシーで行こうって言われたんですよ」

「だから僕は、近いから歩いて行きますって」

「そうしたら、それじゃ貴方疲れるでしょ。いいのよ、気にしなくてって言ってくれて」

「4回戦の僕一人ですよ、計量行くの。うれしかったですねェ」

飯田橋の帝拳ジムから後楽園ホールは電車で一駅、歩いても大丈夫な距離である。桑田先生に師事し、数年前帝拳ジム所属の4回戦ボーイとして戦った元ボクサーは、長野マネジャーへの感謝の気持ちを今も忘れない。

「凄いねェ。4回戦一人って言っちゃ悪いけど、そこまでしてくれるんだ。それじゃ、やる気になるよなァ。良かったねェ」

計量前の選手はギリギリまで体を絞り込む。お風呂(サウナ)上がりでサッパリした風体で来る者、ガムを噛みながらつばを吐き出し続けながら来る者等、その表情を見れば選手の状態は掴める。その日、彼がどんな顔していたのかはわからない。しかし、その気配りはさすがである。

「だから強い選手出るんだねェ」

長野マネジャーが、帝拳株式会社に入社したのは昭和23年(1948年)。先代本田 明 会長が三田に帝拳ジムを開設したばかりの頃。そして、昭和30年代に入ると帝拳ジムは黄金時代を迎えた。


名古屋。世界王者ダド・マリノ一行を導く先代本田 明 会長(左)。

福地健治、小林久雄、高山一夫、品田 博 、小坂照男、渡辺 亮 、金田森男らのそうそうたるメンバーが活躍した”黄金時代”。高山選手、小坂選手は世界王座にも挑戦したが、先代会長の夢はかなえられなかった。”天皇”とも言われた先代会長は、後ろへ下るのが大嫌いだったと聞く。

昭和40年7月、本田 明 氏永眠。大場政夫選手が帝拳ジムへ入門するのはその一ヶ月ばかり後の事である。黄金時代一転、ランキングボクサーが皆無という状態にも陥った帝拳ジム。


タイトル防衛の大場選手。なせだか同じポーズの本田会長。(~~)

そんな時代を支えた長野マネジャーの苦労が報いられたのは、世界フライ級チャンピオン大場政夫選手の誕生。合宿生大場選手の食事の世話も担当、デビュー戦の計量にも付き添った。まだ減量の必要がなかった17才の大場選手。

帝拳ジムが始めて取ったアマチュア選手は、瀬川幸雄選手。世界王座奪取は惜しくもならなかった。2人目の世界王者となったのは浜田剛史選手だった。浜田選手の苦労を見て以来、アマ選手に対する考え方を変えたという。


浜田選手、感動の世界奪取。

「大先輩だよ。だけど、4回戦の子一人でも必ず試合場に来るのは感心するよ。偉いって思うよ」

そのきめ細かさが、選手の活躍を側面から支えているのだろう。

「大竹さん、瀬藤君が来るんだったらちゃんと席用意しますよ」

10月4日、日本Sバンタム級王座防衛戦に挑む下田昭文(帝拳)選手の試合チケット購入を帝拳ジムにお願いした大竹マネジャーに、長野マネジャーから電話が入る。

「選手が観に来るんだったら、いつでも言って下さいよ。ちゃんと席用意しますからね。気にしないで」

「いや、違うんです。熱心なファンの方がいて頼まれまして。お心遣いありがとうございます」

下田選手に唯一の黒星を味合わせている瀬藤幹人(協栄)選手。自分の所の選手ばかりでなく、ライバルに対しての、この心遣いには頭が下る。

「俺なんかにあそこまで言ってくれるんだよ。うれしいねェ」

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坂田健史(協栄)選手が念願の世界王者に就いた時も、師弟コンビは帝拳ジムへ挨拶に出向いている。帝拳ジム本田会長の尽力でパーラ戦は実現した。

「良かったわねェ、坂田君。長かったもんねェ・・・」

「あの時も、長野さん喜んでくれてうれしかったなァ」

ボクシング界随一のキャリアを誇る長野マネジャーを慕うのは、帝拳ジム選手、OBのみならずである。さらなるご活躍を、ご祈念いたします。

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またまたサバイバルマッチ実現。世界王座再挑戦を目指すWBA世界フライ級5位山口真吾(渡嘉敷)選手が、前日本フライ級王者吉田拳時(笹崎)選手と対戦する。試合は11月24日(月・祝)後楽園ホール。試合開始予定12時の昼間興行。

世界王座再挑戦を実現する為には、内容ある勝利を問われる山口選手。吉田選手が勝てば再び世界上位進出となる。

セミファイナルには、12勝10KOの強打を誇る”新倒し屋”日本フェザー級10位笛木 亮 (ジャパンS)選手が登場。山崎武人(本多)選手と対戦。”ハルク”元WBA世界Sバンタム級王者佐藤 修 (協栄)選手に憧れてボクシングを始めた同士の対戦となります。


憧れの佐藤氏と笛木選手。大喜びでした。

3月のWBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手挑戦では、痛烈なダウンを奪う健闘を見せた山口選手。試合後、渡嘉敷会長は1年以内の世界タイトル再挑戦を山口選手に約束している。

「もう一回やってもいいよ。トカちゃん」(~~)

「エッ〜、ホントですか先輩」(~~)

「だけど、山口ちゃんと勝たしていってよ」(~~)

【”魂”の激走!坂田健史・鬼の師匠も大満足】



山口戦、逆転勝利を飾った坂田選手。

さて、山口選手が迎える吉田選手。前戦は、WBC世界Sフライ級6位中広大悟(広島三栄)選手と戦い8回判定負けながらも大善戦。76−77が三者のスコアリングだったが、会場内関係者は吉田選手の勝ちと見る向きも多かった。

試合後のコメントからすると中広選手は不調のようだったが、クリーンファイトも見せた吉田選手は、これで自信をつけたに違いない。本来のフライ級に戻っての山口戦。Sフライ級でも世界ランカーと遜色なく戦えた吉田選手のサイズは曲者だ。

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ラフファイトが吉田選手のやりにくさに繋がっていたが、反則取締りが厳しい最近は、頭とオープンブローがマイナスに作用し、ジャッジがポイントをくれなかった。清水智信(金子)選手との試合、フジTVスタジオの元世界王者二人は、「わからないですよ」と、吉田選手の攻勢をかっていた。

クリーンファイトは練習通りという吉田選手。クリーンに適度なラフが混ざるとやりにくい事このうえない。強烈なプレスを見せた久高寛之(仲里ATSUMI)選手との試合はベスト・バウトだろう。

吉田選手の攻めを、小柄なスピード型山口選手が迎え撃つ展開が予想されるが、試合の流れは吉田選手の戦法如何で大きく変わろう。心の戸惑いで後退のステップを踏み続けてしまった久高選手。山口選手、精神的には大丈夫だろうが、サイズ的心配はある。どう突破口を開くのか、楽しみですね。

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昨夜のTBSスター感謝際、赤坂5丁目マラソンでWBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手は2位に入った。最後の最後、ワイナイナ選手に抜かれてしまいましたが、彼の性格を現す非常に良い走りだったと思います。ジムからも赤坂目差し、応援団が繰り出しました。

坂田選手勝利に投じられた票は僅か一票。坂田選手が勝ったならば、その方100万円ゲットでしたね。(~~)

あいにくと師匠の大竹マネジャーは、ハワイの大恩人レイモンド・YOSHIMURAさんを偲ぶ会に出席。YOSHIMURAさんには、現会長を始め、渡嘉敷選手以降たくさんの選手達がお世話になりました。ハワイキャンプの際は、必ずお墓参りに行きます。


ダド・マリノ選手と同じ墓地に眠るYOSHIMURAさん。大恩人です。 

「日曜くらい、休ませてあげてもいいんじゃないですか?」

「遊びに来てるわけじゃないんだから。走りに来てるんだよ。ユーも甘いねェ」

夜も遅くなってから大竹マネジャーから電話が入る。

「坂田、頑張ったらしいねェ。健文から電話来てビックリしたよ」(~~)

元日本フライ級王者大鵬健文選手。若き頃、父の経営する大鵬ジムから協栄ジムに預けられた事がある。

「坂田見て、大竹先生の教え思い出しました。これから自分も、がんばらないかんと。坂田の走り、感動しました」

「うれしいねェ。平凡な繰り返しが非凡になるんだよ」(~~)

大変なご機嫌でありました。


写真右が若き大鵬健文選手。マデラに不本意な王座を明け渡した夜。渡嘉敷選手らと。

「坂田のいい所は、最初から最後まで同じ心で頑張れることだよ。1日、1周だってアイツは手抜きしない。痛い所だってあるし、疲れがたまるのはみんな一緒だよ。他のヤツは気がつかないのかねェ」

まさにハワイと同じ走り。いや、毎日と同じでしょうか。人が見ていようと見ていまいが、自分のする事は変えない。パフォーマンスはなし。試合中、パフォーマンスを見せる選手は大嫌いな大竹マネジャー。


いつも激走の坂田健史選手。

元世界Lフライ級王者渡嘉敷勝男(協栄)選手もそんなタイプ。明け方まで遊んでもカッパ着て寝て、そのまま走りに行っちゃいう。地方でのエキシピション後も会場出て走りに行ったり。

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それにしても、坂道をカメラ担いで駆け上がるカメラマン氏も凄い根性とスタミナ。他の芸能人の方々も凄かった。過日のハワイキャンプで、坂田選手と走るハメになった新田悦男アナウンサーも根性見せました。5丁目マラソン出てほしかったですね。(~~)

「そんなに質問ばかりしてないで、走ってみれば、わかりますよ新田さん。そこまでやるアナウンサーもいないでしょ。絶対、他との違い見せられますよ」(~~)


坂田選手を懸命に追う新田アナウンサー。

のせるのがうまい大竹マネジャーに言いくるめられた感は強いが、そこまで言われては引くに引けない。ちょっぴり自信もあったようですが。(~~)

辰吉丈一郎(大阪帝拳)選手、国内最後の試合でチーフセコンドを務めた大鵬会長に、若き、熱い心を思い起こさせた坂田選手の力走。普通に頑張る皆さんへのエールとなったら嬉しいですね。

普通の子でも、”続けて頑張れば”チャンピオンになれる。つまらなくて、厳しいですが、それでも良かったら協栄ジム2階までどうそ。鬼の師匠が待ってます。(~~)

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午後6時30分スタートの”TBSオールスター感謝際”に出演するWBA世界フライ級王者・坂田健史(協栄)選手。昨日も、6ラウンドのスパーと、ミット打ち6回をを黙々とこなした。

「明日は手ぶらで帰ってくるなよ!」(~~)

練習が終わったと思ったら、次なる指令。思わず苦笑いのチャンピオン。

「6時半から番組始まるんですけど、練習、何時にしたらいいですか」

「いいよ明日は。その変わり負けるなよ。しっかり走って来い!」(~~)

ハワイキャンプ取材に訪れるTBSスポーツ班スタッフが念願としていた(~~)、坂田選手の”赤坂5丁目マラソン”挑戦が実現。北京オリンピック・マラソン優勝のワンジル選手、東国原知事らを筆頭とする、有名人健脚者相手にどんな走りを見せてくれるか。

「ハンデあるんですよねェ」

「そんなの関係ない。負けるな!」

負けず嫌いの大竹マネジャー、力入ってます。(~~)

5度目の防衛戦の発表が待たれる坂田選手。継続こそ力なり、努力の積み重ねで自慢のスタミナを身に付けた。ウェートも、普段から己に負けない強い心で自制している。これまでのキャリアで、ガス欠はただの一度もない。

デンカオセーンか、亀田興毅(亀田)選手か?

亀田ジム設立で、亀田選手陣営の動きも変わって来た。昨日は角海老宝石ジムへ出稽古し、兄弟揃ってスパー。

「今度は、田中先生に弟子入りですか?」(~~)

「・・・。(~~)でも、ホントはいい子らしいねェ」(~~)

「子供達は、いい子ですよ」(~~)


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ボクシング関係者、取材陣が入り乱れる角海老宝石ジム。話題は、坂田vs亀田戦実現したならば。色々な意見がありますが、関係者間では坂田選手有利と言う声は多い。亀田選手もスタミナはありますが、馬力勝負では負けないだろうと。

「もっともっと、坂田にもいい想いさせてあげないとなァ」

親心からの強烈なプレッシャー。



”人はこんなにも頑張れるんだ”。真面目なチャンプは、一途な走りを見せてくれるに違いない。

「楽しんで来いよ」(~~)

とてもそんな余裕はなさそうですが。優勝、待ってます。ご声援、よろしくお願い申し上げます。(~~)

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亀田家情報は一番のデイリースポーツから、クリスマス・イブ内藤vs亀田決戦か?のニュース。

「内藤VS興毅」“イブ決戦”浮上!(デイリースポーツ)

WBC世界フライ級王者内藤大助(宮田)選手4度目の防衛戦は、同級3位亀田興毅(亀田)選手とならば、12月23日か24日両国国技館開催。本格交渉はまだのようだが、全てのカギはTBSが握る。

興行権、挑戦者を選ぶ権利は全て宮田ジム側にある。両選手のファイトマネーの折り合いと、亀田選手が勝った場合のオプション契約の買取金額が問題。大体において挑戦者は2オプション抑えられるが、ひどいと三つも四つもなんてケースもありました。

亀田選手、王座を獲得しても防衛の意志はなく、3階級制覇を目指しSフライ級転向という記事を何かで見ました。そのような考えもあるという事なのでしょうが、もしそうなった場合、オプション契約は複雑になりますね。

そんな事もあり、亀田側もWBC王座挑戦一本から、坂田健史(協栄)選手の持つWBA王座挑戦の可能性も含みを持たせているのでしょう。何せオプション契約はありません。こちらの方は28日からのWBA総会でハッキリしますから、もう間もなくです。指名挑戦権を行使するのか、しないのか。

契約を結ぶテレビ局が同じだからこそ出来るスーパーマッチ。70年代フェザー級にもWBA西城正三(協栄)選手と、WBC柴田国明(ヨネクラ)選手が、同時期世界王者に君臨していた時代がありましたが、一つのテレビ局が独占中継する以外、巨額の経費を捻出することが出来ず実現には至っていない。

ファイティング原田(笹崎)選手がWBC世界フェザー級王者となり、三階級制覇に成功していたとしても、WBA王者西城選手との決戦は実現不可能だったのは同じ理由。

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さて、対戦組み合わせが気になる三選手であるが、ボクシングよりも一足先に対決となりそうなのが、明日の”TBSオールスター感謝際”。坂田選手、”赤坂5丁目マラソン”出場します。(~~)


ハワイキャンプは1周約4キロのコース。

「絶対優勝しろよ。金メダルなんかに負けんなよ」(~~)

「4キロなら、坂田絶対負けないよ!1周だよ、1周」(~~)

大竹マネジャーからの厳しい注文に、思わず真剣な表情になる坂田選手。歴代優勝者の中には、先輩王者・渡嘉敷勝男氏の名前も見える。やっぱり勝つしかない。

「トカちゃんだって優勝してるんだから」

「だけど、クイズもしっかり答えなくちゃまずいよ」(~~)

大竹門下生から二人目の優勝者となるか坂田選手。内藤選手、亀田選手の動向も気になります。司会・島田紳助さんの突っ込みもありそうですね。明日は、赤坂5丁目マラソンにご注目。(~~)

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WBC世界戦・日本解禁の裏側

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日本で初めてWBC公認の世界タイトルマッチが行われたのは、昭和45年(1970年)1月6日の事。WBA加盟国日本は、WBC世界王者を認めていなかった。

このフェザー級タイトルマッチ開催が日本で認められたのは、ひとえにファイティング原田(笹崎)選手の三階級制覇挑戦という偉業達成へのエールである。これまで3階級制覇を成し遂げたボクサーは、世界に3人しかいなかった。

ダウン奪っても5−4。少しばかりの優勢も5−4。ジャッジペーパーは書き直しだらけ、コミッションもない豪シドニー。たった一人の採点者ウィリー・ペップは、王者ジョニー・ファメション(豪)の手を上げた。3度のダウンを奪った原田選手は判定負け。これが、昭和44年(69年)7月28日。


勝者ファメションを称える原田選手

【世紀の大誤審!J・ファメションVSF・原田Ⅰ】

宛、JBC。発、WBAブレナンWBA選手権委員長。昭和44年7月。「海老原博幸(協栄)は1位アラクラン・トーレス(メキシコ)と、西城正三(協栄)は1位ジョニー・ファメション(豪)と規定通り防衛戦を行う事」

トーレス、ファメションはWBC公認のチャンピオンである。WBCの存在を鼻であざ笑うかのように強気なWBAの姿勢。今は昔ですね。(~~)

「原田選手が勝ったらWBA王者西城選手と対戦する」という、このタイトルマッチを認めるための付帯条件が、原田選手側から文書でJBCへ入れられた。

実際、原田vs西城の王者同士の対決はまず不可能。WBC公認世界王者。これは、世論が認めてくれるだろう。とにかく原田選手に勝ってもらわねば。

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69年1月、ホセ・レグラ(スペイン)から王座を奪ったファメションは、英国のプロモーター、マイク・バレット氏に興行権を握られていた。理不尽な判定に対し、WBCモンタノ会長から再戦勧告も出た。

原田戦後、ファメション側はパレット氏と新たな契約を結ぶ。タイトル戦1、ノンタイトル戦2の合計3試合で10万ドル(3600万円)。マッチメーク権もパレット氏が握った。そして、パレット氏の選んだタイトル戦交渉先は日本。

日本でファメションと再戦。再戦は出来ても、また外国だろうと考えていた原田陣営には渡りに船。専属契約を結ぶフジテレビにも依存は無い。パレット氏の要求を呑んだ。

原田選手が勝ったならば、バレット氏は数試合その興行権利を持つ。日本側の買い取り価格は、推定で2万5千ドル(900万円)。英国の辣腕プロモーターも原田選手の勝ちに賭けた。それは、フジテレビも同様である。


鬼の指導。原田選手を鍛える笹崎会長。

「一歩も後に引けない土壇場の挑戦」(笹崎会長)となった原田選手。3階級制覇の舞台は整った。大いに期待された3階級制覇。しかし、勝負は魔物である。原田選手はまさかのKO負けを喫してしまう。最高の舞台がラストファイトになろうとは、好事魔多し。

「あの試合どうしちゃったんですかねェ」

「・・・なめたんやろ」

原田選手を尊敬する某会長は短く答えてくれた。

日本人選手初のWBC王者になり損ねた原田選手であるが、WBC世界戦国内開催への道は開いた。Sフェザー級沼田義明(極東)選手が、WBC王者をd奪取したのは、原田選手敗退から僅か3ヶ月後の事である。

WBAには沼田選手が王座を明け渡した小林 弘 (中村)選手が、チャンピオンとして君臨していた。しかし、二人が王座統一戦のリングに上がる事はなかった。

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1974年(昭和49年)10月。一月足らずの間に5つの世界タイトル戦興行が行われた。これは日本リング史上初の過密スケジュールである。世界でも例がない。この年2月、日本で開催された世界タイトルマッチは100試合を数えていた。

1日WBCフライ級。王者ベツリオ・ゴンザレスvs10位小熊正二(新日本木村)。東京・日大講堂。TV朝日。

3日WBCSフェザー級。王者柴田国明(ヨネクラ)vs2位ラミロ・”クレイ”・ボラノス(エクアドル)。東京・日大講堂。日本テレビ。


柴田vsボラノス戦。

8日統一Sウェルター級。王者オスカー・”ショットガン”・アルバラード(米)vsWBA8位 龍 反町(野口)。東京・日大講堂。フジテレビ。

18日WBAフライ級。王者チャチャィ・チオノイ(タイ)vs1位花形 進 (横浜協栄)。横浜・文化体育館。TV東京。

26日WBASライト級。王者アントニオ・セルバンテス(コロンビア)vs4位門田恭明。東京・日大講堂。フジテレビ。



74年10月号ボクシング・マガジン誌の編集後記では、こんな心配がなされている。

「日本の世界戦開催数はGNPよりも先に世界一になるだろう」

「テレビが世界戦放映に大金を払ってくれるからだが、関係者達は目先の利益を深追いしてはいけない」

「将来の為に今一番警戒しなければならないのは、世界タイトルの価値を下落させない事である」

「内容の乏しい世界戦が続けば、ファンもボクシングから離れていくだろう。視聴率が低下すれば、当然テレビとの蜜月時代にもピリオドを打たれる」

「我々は10年先、20年先、世界チャンピオンが副業をしなければ生活できないような時代を迎えたくない」

「タイトルの価値は永遠に守らなければならない。まずは10月の5試合が全てファンを満足させてくれる事を祈ろう」


喜びの花形選手。

10月決戦は3勝2敗。小熊選手の超番狂わせの王座奪取に始まり、柴田選手は最強の挑戦者にストップ勝ち。花形選手はデビュー11年5度目の挑戦を実らせた。反町選手は、前半好調もショットガンに粉砕された。生涯挑戦の門田選手は、セルバンテスの強さに毎回のように倒され完敗。

小熊、花形、柴田、ガッツ石松。4人の世界王者を抱える日本は、世界タイトル最多保有国となった。A、Cフライ級王座は日本が独占。

A、C両団体のタイトル統一への歩み寄りは全く期待できない状況で、「タイトル乱立のプロレスを笑えなくなった」とある。フライ級王座の統一戦実現が期待されている。

9月25日ザイールで予定されていた世界ヘビー級タイトルマッチ、”世紀の一戦”王者ジョージ・フォアマンvs挑戦者モハマッド・アリ戦は、王者の負傷により10月30日に延期された。この試合でボクシング界デビューを飾るドン・キング(ビデオ・テクニック社)は、50万ドルとも100万ドル(3億円)とも云われる損害をこうむった。


モブツ大統領に紹介されるフォアマン、アリ両選手。

この時代、お隣韓国はWBA世界バンタム級王者 洪 秀煥を筆頭に、日本を上回る東洋王者4人を擁している。だが、その後IBF世界戦の乱発、世界挑戦者ニセ者事件等ですっかりファンから見離される。現在も元気が無い韓国ボクシング界である。

ハワイでは上原康恒(協栄)選手が地元のヒーロー、ベン・ビラフロア(比)の世界王座に挑むも2回KO負け。バズソー山辺選手が活躍し、風間 清 (石丸→奈良池田)選手も戦っている。その後、スター不在、安易なマッチメークのつけが廻ってハワイには定期ファイトが無くなった。しかし、この20日に久々のプロボクシング興行が開催される。復興を願います。

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IBF日本の提唱したマネジャースタイルには見習うべき点も多い。しかし、JBCと協会はタイトル戦乱造を危惧し、IBFタイトル戦を認めず、現在に至っている。その後発足したWBOも同様だが、これは、正解だろう。30年以上も前に心配された、タイトルのプロレス化は避けられている。

WBA、WBC、WBO。揃って近年乱造が目立つ暫定王座。WBAが認定する3人のSフライ級王者の一人暫定王者ホルへ・アルセ(メキシコ)は、11月1日ラスベガスで防衛戦を行う。挑戦者はイシドロ・ガルシア(メキシコ)。

7月25日Sフライ級9位ラウル・マルチネス(米)に完敗を喫したばかり、最新のWBAランキングに名前も見当たらない。いかに人気があるアルセとはいえ、ルールに基づく王座統一戦前に、こんな挑戦者とのタイトル戦を承認するWBAは、いかに批判されても仕方ない。28日からのWBA総会では、どんな指名カードが決まるのか。注目です。

ボクシングファンの皆様、たくさんのコメントありがとうございました。今後ハッキリいえる事は、日本選手も海外で活躍していかなくてはいけないという事。海外で強者と戦える、逞しいボクサーの出現が待たれますね。

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月間最優秀選手は、ミニマム級新王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)。山田純男さんのKOドラッグ興行写真集もアップされています。【WBAホームページ】


注目のフライ級。1位亀田興毅(亀田)選手、2位デンカオセーン・カオヴィチット(タイ)。6位までは先月と変わらない。2位デンカオセーンにオフィシャル・チャレンジャーの印。

前回7位ジョン・モリナ(コロンビア)に10回判定勝ちしたファン・ピエロ・ペレス(ベネズエラ)が7位に顔を出した。前WBA世界Sフライ級暫定王者ラファエル・コンセプシオン(パナマ)には2敗、13勝(9KO)3敗の27才。

10位にルイス・コンセプシオン(パナマ)。間も無く23才のコンセプシオンは、14勝(10KO)1敗。前回11位アレハンドロ・エルナンデス(メキシコ)は、WBO王座挑戦(判定負け)の為ランキングを外れた。その外は変わりなし。

ミニマム級。前王者新井田 豊 (横浜光)選手は6位。1位は空位、2位高山勝成(真正)選手以下、大きな変動はないが、WBC王座挑戦が決まった前回10位三澤照夫(帝拳)選手がランキングから外れ、日本王者黒木健孝(ヤマグチ土浦)選手の挑戦を受けるOPBF王者和賀寿和(畑中)選手が14位に。

Lフライ級1位も空位のまま。正規王者ブライム・アスルム(仏)と暫定王者セサール・カンチラ(コロンビア)の統一戦が待たれます。

複雑怪奇なSフライ級は、名城信男(六島)選手が正規王座へ就き、惜敗した河野公平(ワタナベ)選手は6位。S王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)、新暫定王者ホルへ・アルセ(メキシコ)。1位は空位。2位にアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)、前暫定王者ラファエル・コンセプシオン(パナマ)は4位。

王座統一戦が注目される名城vsアルセ。当初12月マカオに登場予定だったアルセは予定変更。ミハレスがIBF王者ビック・ダルチニヤン(豪)と王座統一戦を行う同じ日、ラスベガスのリングに登場する。但し、今の所対戦相手は未定。どうなる事やらです。

バンタム級。初防衛に成功した王者アンセルモ・モレノ(パナマ)は、7位ロリー松下(カシミ)選手の挑戦を受ける。試合は10月30日パナマで予定されている。サウスポーの技巧派王者にどう立ち向かうのか松下選手。

Sバンタム級王座挑戦から3ヶ月足らずで再起戦を飾った前フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)。今度はバンタム級6位に顔を出した。3位サーシャ・バクティン(協栄)選手あたりと対戦すれば面白いですね。

Sバンタム級。正規王者セレスティーノ・カバイェロ(パナマ)は、11月21日カナダでIBF王者スティーブ・モリター(カナダ)と対戦する。これにより、暫定王座に納まったリカルド・コルドバ(パナマ)が正規王者に昇格するのだろうか。4位に下田昭文(帝拳)選手。

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フェザー級。王者クリス・ジョン(インドネシア)に挑戦する 榎 洋之(角海老宝石)選手は4位ながらオフィシャル・チャレンジャー。1位は空位だが、2位ロハス、3位ガンボアの存在が気になる。暫定王座戦のニオイがしますね。

Sフェザー級。王座は空位。1位は指名挑戦権を持つイスラエル・ペレス(亜)。2位にホルへ・リナレス(帝拳)選手。王座決定戦は、まだ未定のようです。

ライト級。2位エドウィン・バレロ(ベネズエラ)、3位ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、4位ファン・ディアス(米)と、凄いメンバーが名前を連ねる。11位に長嶋建吾(18古河)選手。

世界挑戦に失敗したSライト級木村登勇(横浜光)選手は、世界ランキングから外れた。5つのクラスで1位の座が空いているWBAランキング。今後、どのような選手が、どんな実績で1位に座って行くのか注目です。

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WBA世界Sフライ級暫定王者ラファエル・コンセプシオン(パナマ)を破り、3階級目の世界チャンピオンベルトを手に入れたホルへ・アルセ(メキシコ)。その人気に加え、3階級制覇は大変な快挙なのであるが、どうやらメキシコでもこの暫定王座は受け入れられていないようである。

「あまりにファンをバカにしているんじゃないか」

アルセの3階級制覇は、「認めるべきではない」との意見が多数のようだ。WBA同一階級3人の世界チャンピオン認定。これは歴史的快挙だ。

クリスチャン・ミハレス(メキシコ)は、A、C両団体の王座を統一。来る11月1日にはIBF王者ビック・ダルチニアン(豪)と三つのベルトを賭けて対戦する。大変素晴らしいチャンピオンである。

昨年、そのミハレスにいい所なく敗れ去ったアルセ。王座統一街道を進むミハレスを前に、三階級制覇も陰がかすむ。いや、この暫定ベルトはファンから認められていない。管理制度が問われるWBAは、正規王者名城信男(六島)vsアルセ戦を、自らの権威を守る為に、実現させなければならない立場にある。

この試合を実現させられないのなら、WBA、メンドサ政権に対する世界中のボクシングファンの風当たりは、さらに強くなるだろう。

メンドサ氏とのWBA会長選挙に敗れたロバート・リー(米)氏は、米国主導の世界統括団体IBFを創った。しかし、ランキング捏造等の罪に問われ追放の身となった。日本IBF旗揚げに際しても、そのポジションを利用しただけの、実力の伴わない世界挑戦者がいた。

再度の旗揚げでは、IBFアジア王者に世界タイトル挑戦権が与えられると明記されていた。網膜はく離でリングを去るも、夢忘れられない飯泉健二選手がアジア王座決定戦に出場し、チャンピオンベルトを巻いた。

やろうと思えば、世界挑戦は出来た状況にあった。しかし、飯泉選手はこの一戦を最後に潔くリングを去った。世界のベルトに惑わされる事なく。己の夢は果たしたと・・・。

デラホーヤvsパッキアオ戦。ノンタイトル戦であれば承認料はない。その昔、レナードvsハーンズⅠも最初ノンタイトル戦で計画されていた。これでは困るのがA、C両団体。何とかタイトルマッチに漕ぎ着けた。

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徳川政権崩壊への道は黒船来航からであった。メンドサ政権への黒船となりえるか、ゴールデンボーイ・プロモーション。A・J・バナル(比)に始まったSフライ級問題の仕掛け人である。WBG、なんとなくありそうな。(~~)

最も新しくWBAから独立した団体WBOにも暫定王者乱造の気配がある。9月26日ミニマム級。1位ダニエル・レイジェス(コロンビア)vs4位ルイス・ラサルテ(亜)。27日Sミドル級。3位デニス・インキン(ロシア)vs5位フルヘンシオ・スニガ(コロンビア)。11月22日Sフライ級。2位Z・ゴーレス(比)vs3位ホセ・ロペス(プエルトリコ)。

いっその事、暫定王者ではゴロも良くないので、それらしい冠のチャンピオンにしてしまえばわかりやすいけれど、世界チャンピオンにどんな冠をつけるのか、これは難しい。はっきり言ってそれは無いですね。

いい意味で争ってほしい世界統括団体ですが、暫定王座乱造で争うのはさびしい限り。事件の後遺症からIBFは、未だ1位、2位空位は当たり前。チャンピオンの威厳を保っているといえる。ルール則ってのみの暫定制度。最近はフライングも多いですが、これ厳守ですね、日本も世界も。

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22日大阪で高山勝成(真正)選手と戦う予定だった、ファン・ランダエダ(ベネズエラ)が試合をキャンセル。変わってハビエル・ムリージョ(メキシコ)がリングに上がる。

ランダエタがドタキャン!高山と試合3日前に(スポーツニッポン大阪)

プロモーターも痛手だが、ファンが一番の被害者。代役にメキシコ人選手を決めていたあたり、その予兆はあったのだろう。

30年程前は、現在のタイ選手ならず韓国選手が多数日本のリングに登場していた。試合の前日までに来日する契約を結ぶのだが、これが守れず、プロモーターはまさに”冷や汗”のメインイベント2試合を紹介する。最悪の場合に備え、代わりの日本人選手は待機させていたようである。

1974年(昭和49年)3月26日名古屋。時のWBC世界Sフェザー級王者リカルド・アルレドンド(メキシコ)をノンタイトル戦で破り、世界入りを果たした上原康恒(協栄)選手と、日本フェザー級1位に躍進した弟フリッパーの上原兄弟は、由緒ある愛知県体育館に初登場。


金平会長と、フリッパー&康恒の上原兄弟。

世界を射程圏内に捉えた、元祖”沖縄の星”は大変な人気。将来の世界戦を視野に入れコミッションに掛け合った金平会長は、この試合をノンタイトル戦ながらわざわざ12ラウンドとした。対戦相手は韓国ライト級5位 劉 開植。

しかし、この劉、来日したのは試合当日の午後。韓国で計量を済ませ飛行機に飛び乗ったのだろう。空港から名古屋へは新幹線。だが、この日は国鉄のストライキで新幹線ダイヤは大幅に乱れていた。

車中、バンテージを巻いて愛知県体育館に到着したのはゴング1時間前。会場には4800人のファンが、メインエベントを待っていた。打って来ない劉を持て余した康恒選手であったが6回でKO勝ち。面目を果たしている。


上原 KO6回 劉

さて、もう一例。1978年8月29日後楽園ホール。この日は元日本ウェルター級チャンピオン辻本章次(ヨネクラ)選手の引退記念試合。王座を引き継いだ亀田昭雄選手からチャンピオンベルトを贈られ、米倉会長からは功労金300万円。タイトル12度防衛の功績は偉大だ。


引退の挨拶を述べる辻本選手。カッコいい選手でした。

メイン登場は、WBA世界Lフライ級7位(C・フライ級10位)中島成雄(ヨネクラ)選手。対戦相手は、 金 換珍。この試合の勝利を世界王者への足がかりとした韓国人が来日したのも試合当日。

成田空港から後楽園ホール直行。既に前座試合は開始されていた。息つく間も無くリングに上がった金であったが、打つパンチはなかなか鋭く、中島選手は打ち負ける。軽く倒そうの心が空回りの後の世界王者は、小差ながら0−3の判定を失った。


中島vs金

「成田から直行した選手に負けるようでは、先が知れてる」

手痛い批判を浴びた中島選手。しかし、米倉会長も気が気でなかったでしょう。ホールに金が姿を現したことで、気が抜けてしまった所もあったかもしれませんね。

そういえば中島選手。計量を済ませた後で転倒し足首を骨折、メインカードに出場する事が出来ず、リング上松葉杖姿で謝罪のシーンもありました。選手の皆さんは気をつけて下さい。当日午後では代役も見つかりません。

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通信事情も今とは比べ物にならなかった時代。韓国で計量を済ませたのだと思いますが、どうだったんでしょうか?会場到着後、計ったんでしょうかねェ?ただ来てくれたら好い。もう、それだけですかねェ。

羽田空港に現れなかった日本選手もいます。韓国遠征の為、羽田空港で 藤 一 選手と待ち合わせたのは全日本パブリックジム田中敏朗会長。しかし、待てど暮らせど藤選手は現れず。一人で韓国へ行ったのかは聞き漏らしましたが、気性の激しい田中会長は、藤選手に”破門状”を叩き付けた。

「選手は色んなヤツがいますよ」(~~)

韓国のプロモーター、さぞかし困った事でしょう。

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WBA・KOドラッグ戦・速報!

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18日パナマシティで行われた毎年恒例のWBA・KOドラッグ興行。今年はSバンタム級の正規王者防衛戦と、同じクラスの暫定王座決定戦が同時に行われるという暴挙が実行された。ある意味、歴史的な日です。

WBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手と二度戦った、ロベルト・バスケス(パナマ)選手も登場した。


パリでの戦い後。試合翌日の坂田、バスケス両選手。

正規王者セレスティノ・カバイェロ(パナマ)は、6度目の王座防衛戦。なぜに挑戦できるのかわからぬエルビス・メヒア(コロンビア)相手の試合は、全くもって予想通りで、初回で終わった。最近にないミスマッチ。メヒアはもう43才だ。

同クラスの暫定王座決定戦は、2位リカルド・コルドバ(パナマ)が9位ルイス・アルベルト・ペレス(ニカラグア)に判定勝ち。スコアは、118−111と、117−111が2者。

なぜに、このようなおかしなプログラムが組まれたかの謎は、山田純男氏が教えてくれた。

カバイェロは、次の試合でIBF同級王者スティーブ・モリター(カナダ)と王座統一戦を行い、勝ったら王座返上、階級を上げる事を前提として、WBAはこの暴挙に至ったらしい。

カバイェロ、次の試合は11月21日に予定されているようだが、本当にやってもらいたい。それにしても、もし返上すればコルドバが正規王者?タイのライバルとの挑戦者決定戦に勝ったプーンサワットは1位。それを飛び越えてコルドバが正規王者になるとするならば、これは理不尽では。

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バンタム級戦は、王者アンセルモ・モレノ(パナマ)が、13位セシリオ・サントス(メキシコ)に7回負傷判定勝ちで初防衛に成功。スコアは70−63が三者と一方的。挑戦者サントスは、05年7月へルソン・ゲレーロ(メキシコ)に敗れている。ゲレーロは10月12日サーシャ・バクティン(協栄)選手と対戦する。

06年5月、WBO世界Sバンタム級王者ダニエル・ポンセ・デレオン(メキシコ)へ挑戦の経験もあるゲレーロだが、あっさり2回KO負けの記録が残る。22ヶ月ぶりのリングとなるサーシャ戦、どんなボクシングを見せてくれるのだろうか。メキシカン特有のリズムをサーシャ選手がどう崩すのか。世界挑戦を待望するサーシャ選手には、初の経験メキシカン。

この日は、日本にもお馴染みの元2階級制覇王者ロベルト・バスケス(パナマ)も登場。バンタム級リミットの118ポンドで戦っている。坂田に連勝記録をストップされ、リズムが狂った感のあるバスケスだが、ご覧の通り大暴れの初回ストップ勝ち。自信を回復しつつある。





山田純男さんからのホットな写真です。ありがとうございます。感謝。

坂田戦後、これで3連続KO勝ち。今後は、どのクラスで世界を狙うのか。このサウスポーは強いと思います。坂田選手に負けるまでは、パナマボクシングの救世主と言われていました。

バンタム級戦線へ参戦するのであれば、サーシャ選手との対戦は実に面白い。Sフライ級ならばミハレス、ムニョスとの対戦、見てみたいですね。人間的には、無邪気で良い人間だと感じました。

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10月に予定されていた元日本ウェルター級ランカー十二村喜久(赤城)vs元フェザー級全日本新人王加治木了太(協栄)の一戦は、健康管理上危険と言うことでJBCの指導を受け中止された。最近はSフェザー級で戦っていた加治木選手。3階級ジャンプである。

「減量して元気なくなるより、飯喰って元気でやってパンチ力活かしたほうがいいだろう」(~~)

29年前、3階級アップで日本タイトルを奪った猛者がいる。しかも、試合1週間前に決まったピンチヒッター。さらに、その時彼は新婚旅行中だった。


ホテルで待つ新妻にベルトを持ち帰った松尾選手。

1979年(昭和54年)10月3日、福島県会津若松市体育館で行われた日本ミドル級タイトルマッチ。王者江刺勝雄(協栄河合)選手は、1位シーザー佐々木(国際)選手と対戦するはずであった。が、試合を1週間後に控え肋骨にヒビが入るアクシデントに見舞われる。挑戦辞退。

会津若松市でボクシング興行、それも日本タイトルマッチが開催されるチャンスは滅多にあるものではない。プロモーターは必死にピンチヒッターを探す。当時の日本ミドル級ランキングは7位まで。佐々木選手の変わりは6人しかいない。

4位ジェームス・キャラハン選手は江刺選手と同門で残るは5人。試合が決まっている。練習をしていない。そんな中、手を上げたのが松尾 務 (三津山)選手。


松尾vs杉谷戦。

日本Sライト級4位松尾選手が、同級2位杉谷 実 (協栄)選手と戦ったのは、この年7月29日。具志堅vsペドロサのセミファイナルでの事。ダウンを奪うも結果は引分け。地方ジムはチャンスが少ない。手薄なミドル級ならということで転級した松尾選手は、ミドル級3位にランクされていた。

「3回で倒れてもいい」

松尾選手は、1週間前に結婚式を挙げたばかりで新婚旅行中。日程を1日繰り上げ、愛妻同伴で会津若松の試合場へ飛んで来た。服を着たままの計量で松尾選手は70.5キロ。王者江刺選手は72.5キロ。

松尾選手があわてて会津若松入りした頃、もう一人の若者が大慌てで会津の地を目指していた。渡嘉敷勝男(協栄)選手。東日本新人王予選試合に出る為だ。あろうことか、トカちゃん。上野駅の待ち合わせに遅刻。


この頃ですね。豊島園にて。

「渡嘉敷、来ないよ。とりあえず、先に行ってるから」

引率の上甲先生から電話が入る。

「なにやってんだ渡嘉敷は」

ジムには連絡もない。なにせ携帯電話も無い時代である。「協栄さん、棄権?」対戦予定の新日本木村ジム側からは、きついプレッシャー。「来たよ、渡嘉敷」上甲先生から安堵の電話が入ったのは夜も更けてから。列車乗り遅れで諦めてしまっていては、後の世界王者は誕生していない。(~~)

何かと忙しい会津若松市でありました。さて、日本ミドル級タイトルマッチの予想となると、「江刺はツイてる」チャンピオンの防衛ムード一色。プロモーターは、良く来てくれたとただ感謝。トカちゃんもよく行けました。(~~)

「一発のパンチ力と、体力差が不安」挑戦者は正直だ。


江刺vs松尾戦。

初回終盤、松尾選手の右ストレートがテンプルに命中。王者は右足首をひねるようにしてダウン。立った王者の右足は痙攣している。アクシデント。どうやら捻挫した右足は動かない。2、3回と動けない王者は打たれるばかり。3回終了と同時に河合会長は棄権を申し出た。

新チャンピオン誕生。「やるだけの事はするつもりだった」静岡の輪島功一といわれた男は、打たれても、倒されても、意識のあるうちは相手に喰い下がる根性男。そんな心が、チャンピオンの栄光を導いた。

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「半信半疑。いや、うれしいなァ」三津山立直会長も予想外の勝利に喜びを隠せない。清水市出身の会長は、17才でプロデビュー、地方ジムのハンデをものともせず長い間日本ランカーとして活躍、現役のうちから自分のジムを持っていたボクシング人間。海外遠征の経験も豊富だ。

ダイナマイト松尾とリングネームを改めた松尾選手は、後、串木野純也(進光)選手を降しウェルタ−級も制覇する。この時、挑戦を棒にふったシーザー佐々木選手は、チャンピオンとして歴史に名を刻む事なくリングを去っている。

いつも、やる気が、チャンスを呼び込む。ボクシングは、その日、その時の勝負。勝利の女神は気まぐれだ。

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米国をトップの座から引き摺り下ろした中南米諸国の間で始まったWBA会長の座を巡る権力争いは、いよいよベネズエラvsパナマの一騎打ちとなった。世界のボクシング界を真っ二つに割った現会長フェルナンド・ガリンデス(ベネズエラ)vsロドリゴ・サンチェス(パナマ)の一騎打ち。

【WBA会長の座・ベネズエラvsパナマ】

どちらにつくか。JBCの立場も微妙である。パナマ派の協栄ジム金平会長は、具志堅用高という人気チャンピオンを抱えている。しかし、WBAを牛耳るラミロ・マチャード氏とのビジネスも多い日本ボクシング界。

1979年(昭和54年)9月22日からマイアミで開催されるWBA総会で決選投票の結果は、32対28。ドン・キングをまで引き込んだパナマ側が小差で勝った。サンチェス新会長誕生。任期は一年。


ガリンデスvsサンチェス。

その後も再選を果たしたサンチェス氏であったが事態は急転する。1982年(昭和57年)WBA会長の座にあったサンチェス氏は死去してしまう。再び権力争いが勃発。10月プエルトリコのWBA総会が、今度の決戦の場となった。

パナマのエースといわれたサンチェス氏に変わる立候補者はパナマにはいない。会長選へ立候補は、ベネズエラのヒルベルト・メンドサ氏と米国のロバート・リー氏の二人。

ベネズエラvs米国。米国側はここで一気に主導権の奪回を図ろうと必死だ。米国主導だけは避けたい中南米勢力。総会は始まった。JBCはその旗色を鮮明にはしていない。メンドサ派は黄色のTシャツ。リー派は赤色のTシャツ。露骨な選挙運動が行われた。

WBAの腐敗体質にカツを入れようと考えていたJBC。その為には、勝つ側につかなければいけない。「負けるけんかはしない」日本からは小島事務局長が出席。

1969年(昭和44年)米ソルトレイク市でのWBA総会に、単身出席したJBC菊池弘泰事務局長は、ボクシング協会幹部とも協議した議題を提出している。

①WBA、WBCの統一。②世界ランキングの公正。③世界チャンピオンの防衛ルール緩和。④試合ルールの世界統一。

実に真っ直ぐな提案。WBCが一人歩きを始め、反WBA色をハッキリさせて来た時代である。WBCもその会長の座を巡り権力闘争が始まりつつあった。

投票前日までは赤のTシャツを着る者が多かったという。強気のリー氏は、WBA本部をニューヨークに固定するという議題を提出する。投票。赤色が多いのだが、この提案は否決される。廃案。

世界タイトル戦承認料。当時は250ドル(約5万5千円)。これを3倍の750ドル(16万5千円)に値上げする案には、日本が大反対。米国派も歩調を合わせる。これも廃案。

東洋圏からは日本、韓国、タイが出席。日本は4票を持っていた。日本の各地域コミッションも、それぞれがWBAに加盟し投票権を持つようになっていた。

先の会長戦ではパナマ側についたドン・キング・プロモーター。今度は、同じ米国黒人のリー氏ではなく、メンドサ氏支持を表明。スワッ、裏切り。出席者の間に動揺がおこる。

ベネズエラも内部分裂。元会長ガリンデス氏も権力の中枢に返り咲く事を狙っている。しかし、メンドサ氏とは反目。ガリンデス氏の存在は、パナマ側から見てもよろしくない。犬猿の仲。パナマ側はメンドサ氏を抱きこむ方針を決定。両国の友好関係を修復し、ガリンデス氏を追い落とした。

必死のガリンデス氏はリー氏支持に回る。もうグチャグチャである。投票ではキング氏のメンドサ支持を受け、米国からの出席23州のうち3票がベネズエラ側に流れた。

「武士道は捨てません」

戦況を見極めた小島事務局長は、最終的にメンドサ氏支持を打ち出した。韓国は最後まで二股の風見鶏。メンドサ政権の中枢に入り込めれば、腐敗したWBAを立て直す事が出来る。

投票は、漁夫の利を得たように感じるメンドサ氏が勝った。41対32。日本の投じた4票は大きな意味を持つ。続いて行われた副会長選挙も激戦。リー派も、この座だけは確保するぞと必死だ。定数4人に対し、4人の立候補者を立てる。メンドサ派からも4人。

「出席者以外の立候補は認められない」保坂コミッショナーを推した小島氏であるが、韓国からクレームがつく。投票10分前、小島氏は自ら副会長選挙に出る事を決めた。投票。

1位ドミニカ52票、2位日本49票、3位プエルトリコ41票、4位米国33票。小島氏がWBA副会長に選ばれた。日本は、メンドサ政権主流派の地位を確立させた。

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この選挙で敗れたロバート・リー氏は、後年米国主導の団体”IBF”を設立する事になる。だが、権力に溺れるあまりに、その座から追放される。

波乱の権力闘争時代の最後に出て来たメンドサ氏は、現在でもWBA会長の座にある。これはライバル、リー氏がIBF設立で消えた事も大きいだろう。信長、秀吉と来て家康登場の感。

長期政権を築くWBCスライマン会長も、同じような場面で登場した。権力の独り占めを良しとしないのは、万国共通のようである。

一方に偏らず、バランスよくまとめる。もっとも、その弊害が各種チャンピオン制度となってしまっているのも事実。ファンあっての権威。これは大事にすべきだろう。

「まだまだ引退しないでアドバイスして下さい」

WBC会長スライマン氏が、最後の米国人元WBA会長ボブ・リー氏にこう語ったのは数年前。リー氏はWBC副会長の座にあった。齢八十を超えた先輩への気遣いこそ、リーダーシップの源になっているのだろう。

「まだやめるな言うのよ」(~~)

WBA会長メンドサ氏にも、きっとそんな一面があるに違いない。組織は人によって成り立っている。再び、権力闘争の時代がやってこない事を願います。

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ボクシングの世界タイトルを認定する団体としては一番の老舗WBA。そのドンは1982年以来会長職にある、ヒルベルト・メンドサ(ベネズエラ)氏。その前身NBAの時代から会長の座は、米国(カナダを含む)勢が代々引き継いで来た。

1972年〜74年にかけての会長はボブ・リー氏。WBA本部はハワイにあった。このリー氏が米国勢最後のWBA会長となる。


中央ボブ・リー氏。右はスタンレー・イトウ先生。カカアコジムにて。

1974年8月、パナマ市で行われたWBA総会で、副会長”ドクター”・エリアス・コルドバ(パナマ)氏の会長就任が決定した。米国主導から、その主導権は中南米諸国へ移動。コルドバ氏は77年まで会長を務める。

パナマに変わって会長の座に就いたのがベネズエラのフェルナンド・ガリンデス氏。会長職奪回を計るパナマは、1979年夏、打倒ガリンデスを宣言。ロドリゴ・サンチェス氏を候補に立て、ガリンデス氏との一騎打ちに打って出た。

昭和54年(79年)夏。Lフライ級王者具志堅用高(協栄)選手は、パナマのラファエル・ペドロサを降しV9を果たした。工藤政志(熊谷)選手がSウェルター級王座に座り、和製デュラン用皆政弘(斉田)選手が世界挑戦を迎えようとしていた。


KOはミスした具志堅選手。敗者ペドロサの手を上げる。

ガリンデス会長とラミロ・マチャード・プロモーターの癒着振りを宣伝するパナマ側。「マチャード氏が支配するSバンタム級王者リカルド・カルドナ(コロンビア)は、もう18ヶ月も1位と試合をしていない」

フライ級ベツリオ・ゴンザレス、Sバンタム級カルドナ、ライト級エルネスト・エスパナ、Sライト級アントニオ・セルバンテス。マチャード氏が抱えている世界王者達である。

当時のWBAは、一部プロモーターに操られすぎるとの不満が噴出し、衰退が叫ばれていた。


ガリンデス(左)vsサンチェス。

ベネズエラ中心の中南米諸国vs反ガリンデス=マチャード・ライン。パナマ側の作戦参謀アルモディオ・イカサ氏は、資金を集め、いつもは参加しない諸国の代表を招待し、勝負する作戦。不在票のかき集めです。

ここに不人気のWBC世界ヘビー級王者ラリー・ホームズ(米)を抱えるドン・キング氏が、ライバル、ボム・アラム氏の支配下にあるWBA世界ヘビー級戦線への影響力を強めようと乗り出して来た。資金源である。

協栄ジム金平正紀会長は、イカサ氏とは昵懇の間柄。「金平はグッド・フレンド」と公言してはばからないパナマ側のキーマン、イカサ氏。

マチャード氏とはそりが合わなかった金平会長。西城正三選手からタイトルを奪っていったアントニオ・ゴメス(ベネズエラ)もマチャード氏が支配。一度は西城選手の王座を剥奪させた程の政治力を持つ。

「あいつらギャングだよ」(~~)

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しかし、日本にはマチャード氏とのつながりで世界タイトルマッチを開催して来た関係者も数多い。ベネズエラvsパナマの戦いは、国内世界戦ビジネスにも影響を与えかねない。JBCもどちらが勝つのか、その見極めが勝負となる。

投票権はWBA加盟コミッションがそれぞれ一票を持つ。州単位でWBAに加盟しているのは米国ばかりではない。コロンビアは、何と九つのコミッションがWBAに加盟している。大票田である。ガリンデス派。

JBCの投票権は一票。この当時、日本の各地域コミッションもそれぞれWBAに加盟し、発言力を高めるべきだとの意見がある。

決戦は9月22日米国・マイアミと決まった。果たして、世界中からどれほどのコミッション代表が集まるものか。その結果はいかに。そして、ここからメンドサ長期政権への布石が始まった。  − 続 く ー

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メキシコシティで行われたWBA世界Sフライ級暫定タイトルマッチは、挑戦者ホルへ・アルセ(メキシコ)が、王者のラファエル・コンセプシオン(パナマ)を9回終了棄権に追い込み、新王座に就いた。

昨日、横浜で行われた正規のWBA世界Sフライ級王座決定戦に勝利した名城信男(六島)選手との王座統一戦が義務付けられるのが筋だが、人気者アルセはどんな路線を進むのだろう。

早くも12月13日、中国マカオのリング登場予定がある新暫定王者。ボブ・アラムの手による興行では、IBF世界Lフライ級王者ウリセス・ソリス(メキシコ)が、ブライアン・ビロリア(米)の挑戦を受ける事になっている。

アルセは、ここで誰と戦うのか。

【V8ならず新井田・誇り高き玉砕!】
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クリスチャン・ミハレス(メキシコ)は、Sフライ級王座統一を目指し、11月1日米国でIBF王者ビック・ダルチニヤン(豪)と対戦が決まっている。この試合の勝者の標的は、WBO世界Sフライ級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)しか残らない。

昨年ミハレスの軍門に屈しているアルセ。完敗であった。今月28日からのWBA総会、何かと面白くなって来ました。全てにおいて筋道ある決定が望まれますね。

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V8ならず新井田・誇り高き玉砕!

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20勝負けなし18KO。最軽量級とは思えぬ破格のKO率を誇る挑戦者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を迎えたWBA世界ミニマム級王者・新井田 豊 (横浜光)選手は、初回から果敢に打ち合うも、4回ドクターの勧告を受け入れたレフェリー、マーク・ネルソンが試合をストップ。V8はならなかった。

最強の挑戦者を迎えたチャンピオンは、その強打を正面から受けて立った。そして、これまでに見せた事のない逞しいボクシングを見せた。3回の猛反撃は素晴らしかったと思う。

挑戦者の強烈な左アッパー。右目が大きく腫れた新井田選手。かつての坂本博之(角海老宝石)選手と同じく、下側の腫れが痛々しい。もし、試合が続いていたならば、どうなっていたろうか。後半戦、まだ底を見せていない挑戦者から弱点を見出せた可能性はなかったか。2度防衛したら、クラスを上げるという新王者ゴンザレス。

現代ボクシングはスピードの変化がはなはだしい。15回戦は12回戦に変わった。そのダメージに対しても敏感だ。目の腫れ、カットは、体質的に腫れやすい者、カットしやすい選手がいる。


輪島功一選手の負けっぷりは見事だった。

オスカー・”ショットガン”・アルバラード(米)の強打に、最終15回玉砕した輪島功一選手。両目は腫れ上がりふさがっていたにもかかわらず、ラストラウンド勝ちに行った。結果的には、倒れなければ王座防衛の場面。性も根も尽き果てた王座陥落は感動的だった。

怪物王者。世界バンタム級王者ルーベン・オリバレス(メキシコ)65勝(61KO)1敗1分と挑戦者・金沢和良(アベ)選手の試合は壮絶なる打撃戦であった。両選手死力を尽くしての戦いは、ピンチとチャンスのシーソーゲームの末、14回チャンピオンが打ち勝った。


史上まれに見る打撃戦。オリバレスvs金沢。


試合後の両選手。

互いに深いダメージを被った両選手。13回のチャンスを逃した挑戦者は、14回壮烈な討ち死にを遂げる。だが、2度のダウン後も「テメエーッ」「コノヤロー」と立ち向かう金沢選手の姿は大きな感動を与えた。

”カンムリワシ”。具志堅用高(協栄)選手も、顔面が腫れやすく、カットしやすい体質であった。初防衛戦のハイメ・リオス(パナマ)戦はダウン挽回、両目を腫れ上がらせ、さらにカットという悪条件の中、達成された。

シュギート(幻)といわれたリオスは、変則フットワークと、ロー・ダッキングを駆使する。2勝しているが対戦では2度ともチャンピオンの両目がふさがった。


具志堅vsリオス第1戦。

現WBA世界フライ級チャンピオン坂田健史(協栄)選手はロレンソ・パーラ(ベネズエラ)との第1戦、顎を砕かれながらも前進をやめず、王者を追い掛け回したが惜敗。

「あれ(アゴ、)いっちゃってるよなァ。よく頑張るなァ」

試合が行われている最中、関係者の声を聞いた。


試合後の坂田選手。パーラ第1戦。

「もう一度、同じパンチ貰ったらタオル入れるつもりだったよ」

「だけど、あの試合は勝ってたなァ」

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ミニマム級とは思えぬ激しい打撃戦の末、王座を明け渡した新井田選手。大きなダメージを被ったが、心まで折れてはいなかった。王者としての威厳を保ち、その座を譲ったV7王者。しかし、記憶に残る試合を見せた。

今は、何も言えないだろう。しかし、ゴンサレスが2度防衛後王座返上であれば、またチャンスはやって来る。あれだけの打ち合いを演じたのだから・・・。

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15日後楽園ホールで行われたサバイバルマッチ。日本Sバンタム級2位瀬籐幹人VS宮田芳憲の一戦は、瀬籐選手が8回TKO勝ち。ノーカウントでのストップだった。王座戦線に生き残った形。


宮田選手は瀬藤選手の右打ち終わりに、右を合わせて来る。中盤、ドンピシャヤのタイミングもあり、観客席からは「アブねェ〜」と幾度かため息が漏れた程。


しかし、勝負を決めたのは瀬藤選手の右。この夜は、スピードと右の勝利。


「いい選手だねェ。だけど、まだチャンピオンじゃないんだもんね」


セミに出場の白石豊土選手は、ハヤブサ神谷選手に大差判定勝ち。


「お前、元気よく行くのはいいけど、もうちょっと何とかしろよ」


神谷選手、タフでした。


「お前、坂田下で観てるんだからさァ。これでいいのか」


危なげない勝利ではありましたが、物足りないのも確か。また、明日も練習ですね。


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13日米ミシシッピ州で行われたドン・キングによる興行。WBC世界Sライト級戦は、王者ティモシー・ブラッドリー(米)が挑戦者エドナー・チェリー(バハマ)を12回大差の判定で破り初防衛に成功。スコアは、118−109、117−110、119−109の3−0。

WBC世界フェザー級挑戦者決定戦として行われた1位エクトール・ベラスケス(メキシコ)vs2位エリオ・ロハス(ドミニカ)の一戦は、ロハスが12回判定勝ち。スコアは、120−108と119−109が2者。

ロハスは7月、同じく挑戦者決定戦と銘打たれた試合で、ガマリエル・ディアス(メキシコ)に1−2僅差の判定負けを喫していたが汚名返上。松田直樹(帝拳)選手に勝利している3位グティ・エスパダスjr(メキシコ)もおり、このクラス、挑戦者詰まっています。


【WBA世界Sライト級・コテルニクvs木村戦速報!】

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ライト級統一王者ネート・キャンベル(米)vsホアン・グスマン(ドミニカ)の試合は行われなかった。現時点で詳細は、私にはわかりません。

ラスベガスで行われたホエル・カサマヨル(キューバ)vsファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)戦は、マルケスが11回TKO勝ちを飾っている。

同じプログラムのWBC世界Sウェルター級タイトルマッチは、王者セルヒオ・モラ(米)が、前王者バーノン・フォレスト(米)にタイトルの奪回を許した。スコアは117−110、119−108、118−109の3−0。

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13日ウクライナで行われたWBA世界Sライト級タイトルマッチ。王者アンドレアス・コテルニク(ウクライナ)vs挑戦者木村登勇(横浜光)は、チャンピオンが大差判定勝ち。初防衛に成功した。

スコアは、118−110、119−109が2者。自信満々の挑戦者であったが、新井田選手の露払いはならなかった。

コテルニクは、早くも次の防衛戦スケジュールが決まっている。11月8日、ニューヨーク・マジソン・スクェアガーデンで同国人ライバル3位ディミトリィ・サリタの挑戦を受ける。サリタはニューヨークを拠点に戦い、これまで28勝(16KO)1分と無敗を誇る。


この日は同じリングでジョー・カルザーゲ(英)vsロイ・ジョーンズ・jr(米)の12回戦も予定されている。


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世界ライト級戦(試合はキャンセルされた模様)の取材に廻り、ウクライナでの国家独唱はならなかった山田純男さん は、15日世界戦開始ギリギリの横浜入り。そして翌日にはパナマへ飛ぶ。


初の世界挑戦、海外試合も体制は万全。しかし、残念な結果に終わってしまった木村選手。横浜光ジム宮川会長らスタッフ一行は、すぐさまパシフィコ横浜目指し、日本へ取って返す。


「あれだけの体制で行くのは凄いよ、宮川会長」


お疲れ様でした。そして、横浜が待っている。

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11月7日WBC総会が行われる中国・成都でWBC世界ミニマム級9位三澤照夫(帝拳)選手が、同級暫定王者ファン・パラシオス(ニカラグア)に挑戦する模様。

パラシオスは、8月オマール・ソト(メキシコ)との暫定王座決定戦に10回TKO勝ちで王座に就き、これが初防衛戦。三澤選手は、4月黒木健孝(ヤマグチ土浦)選手に敗れ日本王座返り咲き失敗以来の再起戦。

このクラスの正規王者オーレードン・シスサマーチャイ(タイ)は、6月戎岡淳一(明石)選手を破り初防衛に成功している。本来ならば王座統一戦。早期の王座一本化が望まれます。

同じリングでマルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)の13ヶ月ぶりの再起戦がある。マルケス、パッキアオと連敗中のバレラは34才。12回戦が予定されているが、気になる対戦相手はまだ未定。ライト級にも暫定王座設けてしまうんですかねェ。(~~)

他にヘビー級7位アンドリュー・ゴロタ(ポーランド)も出場を予定。

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思わぬチャンスが巡ってきた三澤選手だが、キャリアは十分。デビュー10年の区切りでもあり、それなりの決意は窺い知れる。好試合を期待したい。山田純男さんの国家独唱も、ありそうですね。

日本王者黒木選手はOPBF王座挑戦が決まっている。過日、某サウナでこんな会話があった。声の主はOPBF王者和賀選手を擁する畑中会長と、黒木選手の岩本会長。

「会長、名古屋来てくれませんか」

「いいよ、500万円もくれるんだったら」(~~)

世界ランキングも3位まで上昇の黒木選手。しかし、和賀選手には痛い借りがある。11月16日、和賀vs黒木戦は名古屋のリングで行われます。

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世界フライ級挑戦権vs金平会長

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拳は神様だけが知っている。稀代の天才パンチャー海老原博幸(協栄)選手の左ストレートはカミソリと形容された。しかし、その左拳は強すぎるゆえに悲鳴を上げる。何度、骨折に泣かされて来た事か。

「新宿まで走るのよ、エビちゃん!」

王座に返り咲いたセベリノ戦でも両拳を痛めた。執念の王座返り咲きに涙した海老原選手。その王座を守るカギは左拳。


拳の無事を喜ぶ海老原選手。

「またやるかどうかは、やってみなければわからない。骨折がどうしても嫌なら、グローブを捨てるほかないだろう」(コミッション・ドクター)

「俺は大丈夫、と信じている」

そんなWBA世界フライ級チャンピオン海老原博幸選手の初防衛戦交渉は、すんなりまとまるかと思いきや、比国の怪物ロッペ・サリエル氏の策略で思わぬ展開に・・・。

【WBA世界フライ級指名戦vs金平会長】

世界1位ベルクレック・チャルバンチャィは、元ムエタイの王者から国際式に転向し未だ無敗。バンコク開催を主張したタイ側だが、挑戦者の立場では無理は言えない。契約直前、煮え湯を飲まされたタイ側テンブン・プロモーターは比国へ飛びサリエル氏の再考を促す。はず、だった。


後年キックのリングに上がったベルクレック。レフェリーはサラサス氏。

しかし、7月5日に日本へ報道されたマニラ発のAP電は衝撃的なものだった。スポーツ紙の見出しは・・・。

”ベルクレック挑戦権譲る!海老原、ビラカンポを拒否すればタイトル剥奪へ”

挑戦権譲渡。それでも金平会長は無敗のベルクレックを日本へ呼ぼうとした。世界1位である。WBAに文句を言われる筋合いはない。何のための1位なのか。タイ側はビックリ仰天の条件を吹っかけて来た。

「6人分の旅費、滞在費とファイトマネー1万5千ドル(540万円)を払うなら、やってあげてもよい」

どちらがチャンピオンかわからぬ態度に金平会長も切れる。ここに来て、タイ側とサリエル氏が手を握り合ったのは確かである。

”海老原がビラカンポと戦わないならタイ、比両国は協力してWBAに王座の剥奪を働きかける”。そして、”空位になった王座はベルクレックとビラカンポで争う。試合地はバンコクとなる”


若い師弟コンビは、兄弟のようだった。

挑戦者サイドの一方的な策略は陰謀といってもよい。「ふざけるな!」金平会長の怒りも頂点に達する。海老原選手はビラカンポを避けているわけではないのである。

「相手は誰だってかまわない。早く決めてほしい」

選手の心はそんなものだ。金平会長も挑戦者ビラカンポに異論はない。だが、今さらサリエル氏と交渉するのもしゃくである。チャンピオンは海老原選手だ。強気で負けず嫌いの金平会長であるが、選手の心を想い、交渉の早期決着を計る。

サリエル氏は怪物である。世界1位と2位を戦わせ、リマッチ契約も押さえる。勝敗は選手、マネジャーにとって死活問題であるが、勝敗に関係なく自分の立場を確立させる手腕は、さすがという他ない。5日のAP電の後を追うように、7日来日するサリエル氏。筋書きは完璧だ。


菊池弘泰事務局長

怒りの金平会長は、JBC菊池弘泰事務局長に交渉を委ねる。菊池氏は大変な人格者であり、その信頼も厚かった。35才の青年会長が素直に相談するにふさわしい人物である。どんな、説得をしたのか。いや、最初からそのつもりだったのだろう。

「日本のボクシング界にプラスになる事なら、喜んでお手伝いしたい」

あっさりと、海老原vsビラカンポ戦は決定。10月大阪で開催の運びとなった。先のタイ、比両国から発表された共同声明は破棄されたのである。サリエル氏にかき回された形の金平会長。こうなったら、海老原選手に勝ってもらうしかない。

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しかし、その命運は左拳だけが知っている。「やってみないとわからないガラスの拳」強気の金平会長も、「十分に勝算はある」としながらも、「ただ、拳さえ痛めなければね」と但し書きがつく。

この恨みは試合ではらす。若い師弟コンビは燃えたが、拳のケガだけは仕方ない。またしてもアクシデント。海老原選手は敗れた。


海老原vsビラカンポ戦。

「どんなに打たれてもタオルだけは投げないで」

試合終了ゴングまで、ただ耐えるだけの15ラウンド。

「会長、ごめんね」

実に意味深く重い謝罪の言葉。

海老原戦から2ヶ月、世界王者ビラカンポは若き大場政夫(帝拳)選手に敗れる。バンコクで行われた初防衛戦では、またもやベルクレックに敗れ王座を失った。新王者ベルクレックは、マニラでエルビト・サラバリア(比)に敗れる。そして、タイ人から王座を奪うのが大場選手だ。

これ全て、ロッペ・サリエル氏の手によるマッチメークである。サリエル氏のフライ級支配は、大場ーチャチャィー花形ーサラバリアと続くのである。

辛酸を舐めながらもビッグ・マネジャーへと成長していった金平会長。”賢者は愚者に学び、愚者は賢者に学ばず”。マネジャーもキャリアがものをいう。ビジネスも戦いです。

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WBA、WBC世界フライ級のベルトを独占する日本ボクシング界。話題の亀田興毅(亀田)選手はWBC王座挑戦一本から、最近はどちらでもというニュアンスですね。WBA1位、WBC3位の挑戦者候補は、年内の2階級制覇を目標に掲げているが、一体どうなるんでしょうか。亀田選手は挑戦者である。

WBAと指名挑戦者。世界王座とWBAの権威。世界王者の権利とランキング制度。11人の世界王者を輩出している協栄ジムは、様々な指名挑戦者と戦って来た。ビシネスも戦争である。

元WBA世界フェザー級王者・西城正三(協栄)選手は、指名挑戦者と対戦の意志無しと判断され、WBAから一時タイトルを剥奪される一幕もあった。WBA怖しの時代。

【WBA怖し・王座剥奪・金平会長も真っ青!】

1980年WBAパナマ本部は、世界Lフライ級1位イラリオ・サパタ(パナマ)を挑戦者に指名し、王者具志堅用高(協栄)選手側に強行に対戦を迫った。受けて立った金平会長であったが、サパタ側はWBC王座挑戦に鞍替え。WBAは、ふられた形に。

【WBA1位亀田・2階級制覇はWBC王座挑戦】


世界フライ級王座返り咲きの海老原博幸選手。

1969年(昭和44年)3月30日、涙のWBA世界フライ級王座返り咲きを果たした海老原博幸(協栄)選手。ホセ・セベリノ(ブラジル)との王座決定戦の勝者は、90日以内に防衛戦を行う事が義務付けられていた。

但し、JBCに入ったWBAからの通達は、1位から3位までの中から王者側が選んでよいとなっていた。当時のランキングは1位ベルクレック・チャルバンチャイ(タイ)、2位バーナベ・ビラカンポ、3位フェルミン・ゴメス(メキシコ)。

4月も終わる頃、二人の世界王者を抱える35才の金平正紀会長は、マニラへと旅立った。実力者ロッペ・サリエル氏の歓待を受け、バンコクへ飛ぶ。5月5日に行われる1位ベルクレックvs2位ビラカンポの試合を観戦する為だ。

勝者を挑戦者に選ぼう。一進一退の試合は地元の利で1位ベルクレックが勝ち、無敗を守った。


二人の世界王者と金平会長(中央)。

ベルクレック側はタイ開催を持ちかける。海老原選手のファイトマネーは7万ドル(2520万円)。ここでサリエル氏から横槍が入る。

「ベルクレックvsビラカンポは、リターンマッチ契約がある。自分の了解無しに海老原vsベルクレック戦の契約は結べないはず。この先約をどう始末してくれるんだ」

かなり無理やりな主張だが、ある意味参考になるこの方法。世界王者のマネジャーに対し、軽いジャブ、いやストレートだろうか。舞台は日本へ。タイ側も含め、東京に集まった3者の会談が連日のように行われる。

日本開催は問題なし。リマッチ契約は、今回はビラカンポが降りる事で話が付いた。日本、タイ側はビラカンポ側に2千ドル(72万円)ずつ支払う。話はまとまった。


ロッペ・サリエル氏。

しかし、である。何もしないで144万円も頂けるビラカンポ側のサリエル氏は、自ら作成した契約書に”海老原vsベルクレックの勝者はビラカンポと対戦する”と入れた。青年金平会長は激怒。

「何で海老原がオプション付きの契約をのまなきゃいけないの!」

「ビラカンポが降りたからタイトルマッチが成立した。勝者がビラカンポとやるのは当然。嫌ならWBAに働きかけ海老原のタイトルを剥奪させる」


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タイトル剥奪とは凄い主張である。しかし、理由の作り方は実にうまく巧妙です。まさに海千山千のツワモノ。

サリエルvs金平会長は大喧嘩。サリエル氏はカンカンに怒って帰国。サリエル氏は、ボクシング界では怪物といわれる程の実力者である。金平会長の尊敬する、ロスの大プロモーター、ジョージ・パーナサス氏とも親交が深い。

タイ側もベルクレックを世界王座に挑戦させたくて仕方ない。リマッチ契約を悔やみ、サリエル氏説得の為マニラへ飛ぶ。ここで、怪物サリエル氏はその実力をいかんなく発揮する。そのウルトラCとは・・・・。 − 続 く ー

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亀田vs無期限停止vs藤猛

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9日都内で亀田ジム設立記念パーティーが開かれた。セコンドライセンス無期限停止中の亀田史郎氏は、「亀は亀なりに一歩ずつ進んで行きたい」と挨拶。あわせて1年間の試合出場停止処分が解除される亀田大毅選手の復帰戦も発表された。

ホント?亀田パパ「陰から見守ります」(スポーツニッポン)
大毅11・6後楽園で復帰戦(デイリースポーツ)

若い選手に再出発の機会が与えられた事は良かったと思う。今後注目されるのは、その路線。対戦相手。厳しいマッチメークが求められるでしょう。

そして父史郎氏の無期限停止処分の行方。これは、亀なりに一歩ずつという事になりそうですね。

かつて、亀田選手と同じくTBSと専属契約を結び、一世を風靡したボクサーがいた。元世界Sライト級チャンピオン 藤 猛 (リキ)選手。日系3世。その豪快な倒しっぷりと、たどたどしい日本語が大いに受けた。


世界王者ロポポロを豪快にKO。一気に人気爆発した藤選手。

「岡山のバアチャン」

「勝っても、カブってもヒモよ」

そして、日本人が忘れかけていた言葉、「ヤマトダマシイ」は流行語にもなった。そんな藤選手だが、選手にとって最も重いサスペンド。無期限試合出場停止処分を受けている。

人気絶頂の藤選手は、TVCMにも登場するほどの時代の寵児となった。だが、その王座は長くは続かない。1968年(昭和43年)12月、”アンタッチャブル”ニコリノ・ローチェ(亜)の技巧の前にあえなく敗れ去り、その王座を失った。2度目の防衛戦であった。

ケガもあり、コンデション作りの失敗は明らかだったが、日本のファンは厳しい。ビデオから流れる音声は、「何が、大和魂だ!」「だらしないぞ藤!」と辛らつだ。


藤vsローチェ戦。

7ヶ月後に再起。再び世界王座を目指し、カムバックロードを歩み始めた元王者。バックアップは、TBSと極東プロモーション。1試合500万円のファイトマネーで3試合の専属契約。

70年5月。日本ウェルター級王者 龍 反町(野口)選手と藤選手の対戦が発表される。コミッションに書類も提出された。反町選手は大はりきり。しかし、10日後対戦は消滅する。

「日本選手と戦うと自分が外人に見られる」

5月3日メキシコ選手に変更された試合は、軽く3回KO勝ち。王者ローチェとの再戦交渉も開始され、OKも取った。ハワイを主戦場に活躍していた強打者アドルフ・プリット(米)の挑戦を受ける王者が敗れた場合でも、藤選手は挑戦出来る手はずを整えた。世界挑戦するにはランキングを上げる必要がある。当時はそんな風習があった。


ジムを出る藤選手を羨望の眼差しで見守るファン。

そこで選ばれたのが世界4位エディ・パーキンス(米)。6位藤選手との試合は6月28日、宇都宮市の栃木県体育館と決まった。世界ランカー同士の対戦は大いに人気を呼び、1週間前には前売り券はほとんど売り切れた。世界タイトルマッチをしのぐ人気である。

しかし、藤選手は試合を前に突然の引退宣言。これが2度目になる。

これはボクシング界全体に悪影響を及ぼす。事態を重く見たJBCの態度は素早かった。25日、JBC菊池弘泰事務局長から藤選手の処分が告知される。

”ボクサー藤は国の内外を問わず無期限出場停止処分とする”。

但し、カムバックの意思がある場合は、今回、多くの損害を与えた試合の主催紙・下野新聞社、TBS、そして極東プロモーションの合意を持ってコミッションの許可がなくては再起できない。

この声明文はJBCから諸外国へも通達されるという厳しさで、迷惑をかけた三者の同意がなければ再起出来ない。一つでもノーがあればダメである。

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それぞれの言い分は多々ある。

当時の記事には、藤選手はこれまでもわがままでプロモーターに散々迷惑をかけて来たとある。が、責任は藤選手ばかりでなく、それを見過ごして来た極東プロモーション小高代表、TBSにもあるとしている。

「確かに藤をわがままにさせた事に対しては私にも責任がある」

小高代表は、それを受けて自らの非ははっきりと認めている。潔い。だが、「普通の人間なら常識は心得ているもの、彼には、それがなかったんだ」とも。そして、日本人気質という言葉が使われている。

藤選手がリングに上がる事は2度となかった。いや、後年格闘士としてリングには上がりましたが・・・。

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メキシコの英雄ビセンテ・サルディバルを降し、WBC世界フェザー級王座を日本に持ち帰った柴田国明(ヨネクラ)選手。メキシコでの世界挑戦の際に、オプションを一つ握られていた。

初防衛戦は、当時のWBC会長モンタノ氏の了解を取り付け日本で開催する事が出来た。しかし、モンタノ氏はこれが元で会長の座を追われることになる。セセニア・プロモーターとの契約書にはこうあった。

『メキシコでクレメンテ・サンチェスと防衛戦を行う』または、『違約金10万ドル(3600万円)を支払う』


クレメンテ・サンチェス。

WBCから王座剥奪をちらつかされた王者陣営は、後者を選んだ。違約金10万ドルを支払い日本で試合を行う。対戦相手は自由に選択する。法外な違約金を支払ってまで選んだ挑戦者は、エルネスト・マルセル(パナマ)。

組しやすしと見たランキング5位の挑戦者は28勝(16KO)3敗1分。バスケット選手からボクサーへ転向した変り種。ロベルト・デュランには10回KO負けしているが、小林 弘 (中村)選手から世界王座を奪う直前のアルフレッド・マルカノ(ベネズエラ)に勝っている実力者。WBAランキングでは、王者ゴメス。1位ジョフレ、2位マルセル、3位柴田となっている。

歴史を振り返ると10万ドル払ってまで選んだ挑戦者は、最強の挑戦者であった。マルセルは後WBA世界フェザー級王者となり不敗のまま引退するが、最後の防衛戦の相手は、あのアレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)である。

1971年(昭和46年)11月11日、松山市で行われたタイトルマッチはチャンピオンの柴田選手が大苦戦。判定発表が時間に間に合わないと見たフジTVが、『マルセルタイトル奪取!』とテロップを流した程だ。


試合後、健闘を称え合う両選手。

韓国人レフェリーに日本人ジャッジ2人の審判構成。スコアはジャッジ犬飼氏が71−71。海外の世界戦でも多くジャッジを務めた柏木氏は71−65でマルセル。残るレフェリーの72−69柴田で、引分け防衛となったが、多くはマルセルに同情的。


前半、柴田選手のパンチも当たったが。

12回、三者の採点は大きく分かれる。レフェリー5−5。犬飼氏5−4だが、柏木氏は5−3と付けている。この回はマルセルが一気に出て、柴田選手は守勢に回った。マルセルの反則(バッティング)がポイントに影響されたというが、採点基準が大いに問題になった一戦である。

先頃亡くなられた寺内大吉氏は、『ボクシングファンの訣別』と題し判定に抗議されている。


柴田選手のガードを破ってマルセルの右がヒット。

とにかく防衛に成功した柴田選手。マルセルもよほど柴田選手の事が印象に残ったのか、自分の子供に”クニアキ・シバタ”と名を与えている。

しかし、ここで問題は終わらない。10万ドル払ってまで避けた形となったサンチェスとの対戦をWBCは義務付けて来た。『チャンピオンになってから1年以内にトップ・コンテンダーと防衛戦をしなければならない。1ヶ月以内に契約しなければタイトルを剥奪する』

いつの間にかサンチェスのランキングは2位に上がっていた。1位はWBA王者ゴメス。

「違約金も払ったし、制約されるものは何もないはずだ」

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ここに出て来た指名試合。対戦に応じなければどころか、1ヶ月以内に契約しなければ王座剥奪。王座獲得後、ちょうど1年を経過したあたりで送られてきたメキシコからの至急電。

近頃のA、C両団体の状況とは違います。強気だが、筋道は通っている。権威というものが感じられますね。

「相手は誰でもいい。文句なく防衛して、さすがチャンピオンと言われたい」

柴田選手の強い決意を確認した米倉会長は、すぐさまサンチェス側と契約を交わした。すでにこの時、2階級制覇という目標を掲げていた柴田選手。目標はWBC世界Sフェザー級王者リカルド・アルレドンド(メキシコ)。ロスで対戦する話があった。

しかし、サンチェス戦は残念な結果になりました。だが、サンチェスの王座も長くは続かない。有頂天になった新王者が栄光の座から転がり落ちるのに、そう時間はかからなかった。

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新しいWBCランキング。注目のフライ級。6位ワンディ・シンワンチャー(タイ)を破った升田貴久(三迫)選手のランク入りが期待されたが、升田選手は21位。ワンディは22位。WBAでもランクイン出来なかった升田選手は、WBCでも世界入り出来ず。上位ランカーを破ったのになぜだろう?

【WBC世界ランキング】

清水智信(金子)選手は15位。OPBF王者大久保雅史(青木)選手25位、吉田拳時(笹崎)選手27位と続く日本勢。全体的にメキシコ勢の上昇が目に付く。あのカルロス・ボウチャンが18位。

ミニマム級。日本王者黒木健孝(ヤマグチ土浦)選手が3位に躍進。4位高山勝成(真正)選手。三澤照夫(帝拳)選手9位、和賀寿和(畑中)選手11位。15位にアルマンド・トーレス(メキシコ)。

大関一郎(協栄)選手の名前を覚えている方はいるだろう。1998年山口真吾(渡嘉敷)選手を破りデビュー、その将来を大いに期待されたが、日本リングでは以後泣かず飛ばず。

まだ17才だったアルマンドは、「コイツは絶対世界チャンピオンになるよ」と大竹マネジャーが直感したほど、洗練されたボクシングをしていた。

「世界15位に入ったから、またお願いしますって来てますよ会長」(~~)

父親は元WBC世界Lフライ級王者へルマン(大関)・トーレス。大人になった大関一郎選手は、今後、どのようなリングキャリアを積んでいくのか。問題は精神面でしょうね。

【無念!挑戦者コーナー・松崎博保】

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Sフライ級。WBA暫定王座挑戦が決まっているホルへ・アルセ(メキシコ)に変わりタイのデビットが1位。中広大悟(広島三栄)選手が6位へアップ。翁長吾央(大橋)選手は17位。小松則幸(Gツダ)選手が19位。


フェザー級世界挑戦者栗生隆寛(帝拳)選手は9位。WBAタイトル挑戦が決まった 榎 洋之(角海老宝石)選手の名前は消えた。日本タイトル決定戦に挑む松田直樹(帝拳)選手は12位にアップ。

ライト級。エドウィン・バレロ(ベネズエラ)が1位にランクされた。2位はホセ・アルマンド・サンタクルス(メキシコ)。パッキアオ挑戦への指定席に座ったバレロ。楽しみですね。

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無念!挑戦者コーナー・松崎博保

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「勇気を持って攻めていけよ」

「同じ失敗はするなよ」

挑戦者・松崎博保(協栄)選手は二度目の日本タイトル挑戦。良い緊張感を保ち、万全の調子で試合開始のゴングを聞いた。

場内は超満員。チケットは売り切れ。松崎選手応援の為に当日券を求めて駆けつけた後輩達の何人かは、入場をあきらめ帰って行った。

固いなァ。松崎選手の動きが固い。これは試合後、何人の関係者からも聞いた。

「ほんとは最初からもっと出るはずだったんですけど」(萩原トレーナー)

チャンピオ矢代義光(帝拳)選手は初防衛戦。こちらもやはり動きは固い。互いにクリーンヒットがあった初回。しかし、王者が手数で上回った。2回に入ると王者は左側頭部をカット。出血が激しい。

「ポイント取っておかないと、止められちゃったら損だよ萩ちゃん」

3回、出血はかなり収まっている王者。さすがに帝拳ジムである。挑戦者は前に出る。しかし、王者は巧みに距離を保ち続ける。追いかける挑戦者。

4回、前に出た挑戦者が王者をロープに詰める。いいパンチが当たった。「チャンス」と見たその刹那、矢代選手の左フックがジャストミートでヒット。信じられないという表情で松崎選手はマットにひっくり帰った。

これは立てないなと感じさせる痛烈なダウンシーン。普通の試合なら即ストップであってもおかしくない。しかし、タイトルマッチである。ここまでの道のりには、何年もの長い時間を要している。

私はすぐに冷たいタオルを持った。挑戦者は必死に頭を上げる。だが、それが精一杯。試合は終わった。リングに横たわる挑戦者。歓喜のチャンピオン。

強烈なダメージを追った松崎選手だが、タンカは拒否。地力で立ち上がった。すばやくタンカが用意されるのは健康管理上ありがたい事だが、ボクサーの将来の気持ちを考えるとあまり乗せたいものではない。

チャンピオン矢代選手青コーナーにやって来た。「大竹さん!」リング下の大竹マネジャーに呼びかけるチャンピオン。

「ありがとうございました」

「オッー、良かったな。おめでとう」

もう何年前になるか。兄家康選手と共に協栄ジムでも何度か練習した事があるチャンピオン。その時の事を忘れず、挨拶にやって来た。スポーツマンである。

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無念の挑戦者は、淡々と敗戦の弁を語る。

「見えませんでした。効きました」

「チャンピオンは、近くて遠いな松崎。また、やり直しだ」

萩原トレーナーの言葉にうなずく松崎選手。

ご声援、ありがとうございました。再出発にご期待下さい。

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日本Sフェザー級戦速報!

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矢代義光VS松崎博保の日本Sフェザー級タイトルマッチは、矢代選手が4回KO勝ち。初防衛に成功。痛烈な左一発KO劇だった。

OPBFミドル級戦は、先にダウンを喰らったチャンピオン佐藤選手が、再開後一気の連打で日本王者江口選手を初回でストップした。


大相撲大麻疑惑vsボクシング砂糖水事件


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世間を騒がす大相撲大麻疑惑。鑑定の結果がたとえクロであっても相撲協会の北の湖理事長は、別の機関で再検査を行うという。相当、信用性が有る機関が調査してようであるが・・・。

北の湖理事長、迷走?=「終わりなき調査」を示唆−力士薬物陽性(時事通信)

現代科学をもってすれば事の真偽はいずれはっきりするだろう。36年前、ボクシング界では史上空前のミステリーといわれる事件が起こった。1972年11月20日ベネズエラ・マラカイボで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ。

WBA王者・大場政夫(帝拳)選手とのフライ級王座統一戦を前に不覚を喫したサラバリアの2度目の王座防衛戦。挑戦者は大場選手を苦しめ、「やりにくい相手だった」と言わしめた地元のベツリオ・ゴンザレス。

サラバリアの性格を知る帝拳ジム本田会長は、「敵地ではサラバリアは力を発揮出来ないだろう」との見方をしている。

試合は、それぞれの国の自国人ジャッジと中立国レフェリーの構成で行われた。試合そのものはサラバリアが優勢であったと報じられている。そもそも試合後読み上げられたスコアは三者三様のドロー。しかし、比国人ジャッジのスコアと、米国人レフェリーのスコアを取り違えて発表している。

試合後レフェリー、ミルズ・レーンは、「1点差でサラバリアの勝ちと採点したはず」とコメントしている。険悪な空気の漂う屋外スタジアム。ベネズエラ・コミッションのバリオス会長がマイクと、うがい用のビンを掴みがなり立てる。


サラバリア(右)vsゴンザレス。

「サラバリアは試合中に砂糖水入りの水を飲んでいた。したがって失格となり、ゴンザレスがチャンピオンである」

当時は試合中にレモン、砂糖水、ぶどう糖入りの水を飲む事は禁じられていない。比国では、オレンジジュースを飲む者までいるという。興奮剤だけは世界共通で禁止されていた。

ベネズエラ・コミッションのドクターが、バリオス会長が持って来たうがい水を調査。結果、精力剤とみなされるものが混入されているという事になる。ベネズエラ側は、自分達で用意した証拠品をその仲間で検査し、一方的な発表をした。

当時のWBC事務局長スライマン氏は、この一方的なベネズエラ報告を支持。ベネズエラ・コミッションが認定した王者ゴンザレスを、「12月13日に開かれるWBC総会まで有効である」とした。

比国側も黙っていない。比国GABは、「マラカイボのいんちきを直ちに撤回し、サラバリアを王者として認定するよう要請する」旨の抗議を行っている。


ベネズエラ保険省で再検査、その後大学でも検査を重ねる。そして、砂糖成分の他に軽い刺激剤が混入されていたと、改めて報告された。サラバリア側は、一貫して否定。

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WBCは”マラカイボ事件聴聞会”を開催。ラモン・ベラスケス会長から発表された内容は、①サラバリアの王座は剥奪。ゴンザレスをチャンピオンとして認定する。②両選手は90日以内に再戦する。③その試合の勝者は90日以内に1位選手と防衛戦を行う。④再戦は11月と同じルール。中立のレフェリー、ジャッジをWBCが指名する。⑤30日以内にサラバリア側が契約に応じない場合、ゴンザレスは自由に相手を選べる。⑥サラバリアに刺激剤を飲ませたトレーナー達は、今後いかなる世界タイトル戦にも立会いを許さない。

試合前、サラバリアの控え室には4時間も前から監視人が付けられていた。証拠品はベネズエラ側が一方的に捏造した疑いも強い。比国側は猛抗議。メキシコ大使館前をボクサー達がプラカードを持ってデモ行進。


協会長先頭に、比国ボクサーがデモ行進。

1年前までWBC会長は比国のハスティ二アス・モンタノ氏。しかし、柴田国明(ヨネクラ)選手の初防衛戦承認問題で、メキシコのベラスケス副会長と対立。最後は投票によって会長の座を追われた。会長の座を巡る勢力争いも絡んでの裁定という見方もある。

71年生まれたアルフレッド・マルカノ、アントニオ・ゴメス、ビセンテ・ロンドンのベネズエラの世界王者は皆WBA。比国を支持するよりも、ベネズエラを支持し中南米での勢力を固める。メキシコvs比国の構図。スライマン事務局長が暗躍したであろう事は、想像だにしやすい。やり手です。

近年はここまでの事はないが、外国での世界戦は色々ある。親切だと思って安心してばかりはいられない。回り道、わざとの渋滞ぶつかりは当たり前の国もある。何事に付いても観察されていると思った方が間違いない。タイにはフライ級リミットの重りまで持ち込んだ協栄ジム。

「会長、さっきもここ通リましたよ」

うっかり車にも乗っていられない。パリでも約束時間を思いっきり渋滞時間帯に合わせて来た。だから一番街はずれのホテルにしているのかと思ったりします。

「じゃあ、ジムへは行かない。勝手にやるから。ふざけるな」

その世話人はその後も親切顔で来るんですよねェ。試合の時は思いっきりバスケス側にくっついていましたが。(~~)

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永遠のチャンピオン。元WBA世界フライ級王者大場政夫(帝拳)選手。強気一辺倒の大場選手には、世界フライ級王座統一のチャンスがあった。1970年(昭和45年)10月世界王座へ登り詰めた大場選手は、翌年4月ベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ)を破り初防衛に成功した。

その後、逞しき王者は海外遠征に出る。6月19日米テキサス州サンアントニオで、メキシコ王者ロッキー・ガルシアにダウンを喰うも、逆転の9回TKO勝ち。ノンタイトル戦ながら日本の世界王者が海外で白星を飾るのは素晴らしい。


怒涛のラッシュで逆転KOの大場選手。

この時期、大場選手には時のWBC世界フライ級王者エルビト・サラバリア(比)との王座統一戦が計画されていた。10月7日日大講堂と具体的だ。

WBC王者は地元で大場選手のライバル花形 進 (横浜協栄)選手を破り初防衛に成功したばかりだが、6月4日、僅か35日のインターバルでロス近郊・フォーラムのリングに上がる。

世界フライ級両王者が時を同じくして米国のリングに登場したのは、王座統一戦への布石だろう。A、C両王者は比国の大立者ロッペ・サリエル氏の配下にあった。親日家のWBCモンタノ会長に、王座統一戦の話を通した本田会長。

まずはサラバリアの試合を偵察という所であろう。しかし、サラバリアは不覚を喫する。メキシコのハリミ・ガベレスにダウンを喰らい判定負け。大場選手の見ている前で、何とも罪作りな敗戦。

「話はご破算」

大場選手は、さぞかしガッカリした事だろう。サリエル氏との親交も厚い、クーヨ・エルナンデス傘下のガベレスが一気に挑戦者候補として浮上する。しかし、転んでもただで起きないサリエル氏は、ガベレスと比国のフェルナンド・カバネラの挑戦者決定戦を企画。


大場vsカバネラ戦。

8月23日フォーラムで行われた試合は、サリエル氏の思惑通りカバネラが勝った。世界1位カバネラは10月23日大場選手に挑戦し、判定負けした。

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王座統一戦をパーにしたWBC王者サラバリアは、ベネズエラで2度目の防衛戦を行うハメになった。大場選手に善戦したベツリオ・ゴンザレスとの試合は引分け。辛くも2度目の防衛成功となったが、試合直後から”マラカイボ事件”と呼ばれる大騒ぎが始まる。

砂糖水に興奮剤入りのうがい水を使用した疑いで、サラバリアは王座を取り上げられてしまう。最後までサラバリア側は潔白を主張。試合もサラバリアが勝っていた試合だという。ベネズエラで揉めたWBCタイトル。


敵地でチャチャィから王座を奪ったサラバリア。

大場政夫vsエルビト・サラバリア。実現したならば、どちらが勝っていたろう。技巧派ゴンザレスに苦戦した大場選手。技巧派だが強烈なカウンターを持つサラバリア。この武器でタイの英雄チャチャィ・チオノイを2回でノックアウト。タイファンをビックリさせている。

大場選手のタイトル統一のチャンスは、限りなく高い可能性を秘めていましたね。

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V5に挑むWBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手。まだ軽めながら、気合十分、中味たっぷりの練習をしています。一度引き分けているデンカオセーンをしっかり見据えている。

「パーラも勝ったからな〜」(~~)

Sバンタム級へ転じた因縁の相手ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)は、顎の骨折を疑われストップ負けの世界戦から、僅か84日のインターバルでリングに帰って来た。54.4キロのウェートでリングに上がった前フライ級王者は、エデュアルド・パチェコ(コロンビア)に10回判定勝ちを飾っている。

34戦19勝のパチェコであるが、その内15のKO勝利があるパンチャーだ。テクニックで交わしきったであろうパーラは、WBC世界Sフライ級15位。

さて、もう一人の因縁の相手はロベルト・バスケス(パナマ)。昨年7月の坂田選手初防衛戦では暫定王者としてリングに上がった。まだ25才、この選手は強い”サウスポー”だと思う。


素直に喜び表現するチャンピオン。

「ア〜、良かったァ。負けてたらホント洒落にならないですよ」(~~)

ハワイでの挙式を控えていた王者は、試合後正直にそう洩らした。奥様も真顔でホッとタメ息でした。(~~)

「もう、心配させるんだから〜」(初回の事)


会心の勝利に大竹マネジャーも嬉しそう。

バスケスにとってはデビュー戦以来、6年ぶりの黒星。バスケスがあれほど打たれたのは初めてだ。パナマ関係者も素直に敗北を認めた。以後、Sフライ級へ転向したバスケスはWBA5位。


パナマ国旗を持つヒルマ先生も嬉しそうだ。(~~)

パナマにはSフライ級暫定王者ラファエル・コンセプシオンが存在する。9月15日人気者ホルへ・アルセ(メキシコ)の挑戦を受ける暫定王者。A・J・バナル(比)の為に設定されたようなタイトルを横取りしたコンセプシオンだが、アルセの挑戦を受ける事によってWBAに貢献した形。(~~)

この暫定王座戦と同じ日に誕生する日本人王者との王座統一戦がすんなりまとまれば喜ばしいが、アルセが勝ったりするとどうなってしまうのだろうか。バスケス陣営も大いに注目しているだろう。

バスケスの次戦は9月18日パナマでの10回戦(相手未定)。Sバンタム級正規王座防衛戦と、同級の暫定王座決定戦が、一緒のプログラムで行われるという不思議な日だ。

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9月15日のWBA世界Sフライ級王座決定戦は日本人対決。どちらが勝っても新しい日本人世界王者が誕生する。WBAフライ級王者は2階級制覇を目指すのか?

「それはないなァ」(~~)

「でも、西城さんと小林さんが戦ったように、ノンタイトルでやるならお互いいいんじゃないの」(~~)

「よくやりましたよねェ」(~~)

「坂田、服着せて計量させるから。Sフライ級オーバーでもいいよ」(~~)

フェザー級王者西城正三(協栄)vsSフェザー級王者小林 弘 (中村)。世界王者同士の対戦。人気の西城か、実力の小林かと言われていたこの試合。予想は、やや小林選手有利。無名時代は、先輩王者小林選手のスパーリング・パートナーを務めた事もある西城選手。


西城vs小林戦。

ノンタイトル10回戦は、日大講堂へ1万2千人の観衆を集めた。試合は2−1の小差で小林選手が判定勝ち。世界戦とは違い、タイトルはかかっていないとあって余裕の小林選手にはキャリアがある。若い西城選手は、闘志満々でぶつかって行った。

「やっぱり、先輩立てなきゃまずいだろう」(~~)

「オッ、俺をバカにしてるな。サビシ〜ィ」(~~)

この試合の話になると、いかにも西城先輩らしい言い方で、返事が返ってきます。(~~)

昭和45年12月3日に行われたこの試合。若い金平会長が、実力者の中村会長と組んで実現の運びとなった。とにかく勝ち抜いて行く事が、実現の条件ですね。

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8月30日、ドイツ・ベルリンで行われたWBA世界ヘビー級タイトルマッチで、日本の島川 威 氏がジャッジを務めた。島川氏のスコアは114−113でワルーエフ。他の二者は116−113、116−111でワルーエフ。


鋭い左ジャブを突く、新王者ワルーエフ。

写真は試合オフィシャルの面々。


音楽家志望(~~)の山田純男さんから送って頂きました。





ジャッジ席の島川氏。

3月の坂田健史(協栄)vs山口真吾(渡嘉敷)戦ではレフェリー、7月の坂田vs久高戦ではジャッジを務められた島川氏。今度はドイツと大忙し、元気です。



WBA世界戦のレフェリーを務めるのは、坂田v山口戦が最後だと聞きました。今後はジャッジとして世界中を駆け巡るのでしょうか。日本人ジャジは、どしどし海外へ行ってほしいものです。

ワルーエフのトレーナーとしてマン・ツー・マン指導を行って来たアレクサンドル・ジミン協栄ジムトレーナー。


新王者はジミンさん好みに変わって来ている様子。



試合を前に、ナーバスな表情を見せるワルーエフ。

ジミンさんは気合だ。勝てばファイトマネーの単位が違う。



チーフセコンド・ジミンさん。選手と共に戦う型のセコンドだ。

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勝利。チャンピオンベルトが小さく見える。ジミンさんもホッと一息。ドン・キングはいつものお決まりポーズ。齢取りませんねェ。(~~)

ワルーエフは、12月13日ドイツで初防衛戦(相手未定)が予定されています。勇利・アルバチャコフ(協栄)、オルズベック・ナザロフ(協栄)に続く世界王者を誕生させたジミンさん。

次は秘蔵っ子サーシャ・バクティン(協栄)選手が控える。シドレンコが返り咲けば、ドイツでワルーエフとのセットで挑戦のチャンスも出て来そうだと思うんですが。WBA世界バンタム級戦、リマッチはまだ先でしょう。その前に挑戦出来たらいいですけどね。

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当時の日本で一番人気のあったボクサーWBA世界フェザー級王者西城正三(協栄)選手は、1971年(昭和46年)9月2日、指名挑戦者1位アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)の挑戦を受けたが、5回壮絶な玉砕を遂げる。

そして、この日以来、日本はWBA世界フェザー級タイトルと縁がない。実に37年間空白が続いている。ロイヤル小林、、フリッパー上原、スパイダー根本、杉谷 満 選手らの挑戦者。来日した王者もアルゲリョ、ペドロサ、エスパラゴサ等、皆強かった。


調印式での西城、ゴメス両選手。

自信満々でやって来た挑戦者は、兄ペドロ・ゴメスの敵討ちを喜んだ。ペドロは、西城選手初防衛戦の1位挑戦者として来日したが、判定負けに退いている。

「故国で小さなアパートを経営して暮らしている兄も喜んでくれるだろう」

西城選手は、元プロの実兄正右氏とのコンビでプロボクシング界入りした。当時としては、いや、現代日本でも画期的なコンビでの活動を許可した金平会長。西城選手は、稼ぐボクサーに成長し、大成功を収めた。

【ゴールデンボーイvsシンデレラボーイ・西城正三】

ゴメス戦では西城選手の軍師スタンレー・イトウ先生と、エディ・タウンゼント氏が一緒に赤コーナーにいた。弟のピンチを目の当たりにして、リングに飛び込もうとする正右氏を”羽交い絞め”で、必死に止めたのはタウンゼント氏でした。(~~)

実力者と目されていたゴメスは、念願を果たし得意の絶頂。羽田空港に現れた新チャンピオンは、アルコールの飲み過ぎでへべれけだったという。故国ベネズエラでは帰国までの僅かな時間で、ゴメスの自宅へ通ずる道路があわただしく舗装された。

2ヵ月後、小林 弘 (中村)選手から王座を奪った同僚アルフレッド・マルカノの初防衛戦(対岩田健二)のリングで、ノンタイトル戦に出場したゴメス。しかし、英雄の雄姿を期待した地元ファンを大きく裏切る。相手の負傷に救われて勝ちを拾った。


モラvsゴメス。

2週間のインターバルでメキシコへ遠征したゴメスは、無名のラウル・マルチネス・モラに意外な判定負け。有頂天のゴメスには早くも落ち日の影が忍び寄る。

しかし、ここで気持ちを入れ替えたのか20日後の再起戦では、後の世界王者エスデバン・デ・ヘスス(プエルトリコ)に初黒星を与える。ヘススが、ロベルト・デュラン(パナマ)に初黒星を与えるのは1年後の事だ。

72年2月、モラとの再戦を地元ベネズエラで行い7回TKO勝ち。王座の初防衛に成功。だが、8月1位エルネスト・マルセル(パナマ)との二度目の防衛戦では、いい所見られず判定負け。1万人の地元ファンの前であっさりとタイトルを手離した。

マルセルは柴田国明(ヨネクラ)選手のWBC王座挑戦では、挑戦者に同情的なドローで王座奪取を逃していた。そしてラストファイトでは、アルゲリョを降している実力者。


マルセルのパンチで右目を大きく腫れ上がらせたゴメス。

東京のリングであれほどの強さを発揮したゴメスの王座が、1年持たないとは誰が想像したろうか。一気にヒーローの座に駆け上がったゴメスは、その座に溺れた。ボクサーの転落は早い。その後のゴメスは泣かず飛ばず。散財しつくした元王者は、元の港湾労働者に戻る。

同僚マルカノの王座も長くは持たず、72年4月、やはり2度目の防衛戦で19才のベン・ビラフロア(比)に敗れ無冠となっていた。マルカノには、もう一度世界タイトルマッチのチャンスがやって来たが・・・。

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「やっぱりああいう国は、いい気持ちになっちゃうんだよなァ」(~~)

「急に変わっちゃうんだから。怖いよ」(~~)

勝つことで自信を付け、さらに飛躍するのがボクサーであるが、あまりに勝つと過信が渦巻く。多くの才能あるボクサーが、勘違いで去っている。

「いい気持ちになったら、負けですから」(坂田健史)

WBA世界フェザー級王座挑戦が決まった、”待たされた挑戦者” 榎 洋之(角海老宝石)選手。4年前、佐藤 修 (協栄)選手との防衛戦を前に、一人で黙々と走り、計量後はビック・マックをかじっていた王者クリス・ジョン(インドネシア)に挑む。

いきなりナックル・パートにテープを巻きつけたトレーナー等、全く意にかえさず自分のやるべき事を黙々とこなしていた。ジョンの控え室は観光気分満々。そんな中、ヤング王者の心の強さだけが目に付いた。お金持ちになったジョンの心は、今いかに・・・。

榎選手には、日本へのWBA世界フェザー級タイトル奪還を期待します。

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近頃は暫定王座乱発が目立つWBA。03年グラジアノ・ロッシジャーニ(ドイツ)のLヘビー級王座を不当に剥奪したとされ、3100万ドル(約34億円)もの損害賠償を命じられ一度は破産声明を発表したWBCもそうであるが、伝家の宝刀”王座剥奪は、WBAでもほとんど聞かれなくなった。

11人の世界王者を輩出した協栄ジム。自ら”ビッグ・マネジャー”を自認していた先代・金平正紀会長は、やり手の行動派だった。しかし、一度だけ真っ青になった事がある。(~~)

WBA世界ェザー級王者西城正三(協栄)選手が、その世界王座を剥奪された時である。一階級上の小林 弘 (中村)選手との世界王者対決に惜敗したとはいえ人気にかげりはなく、再起戦では前回苦戦したフランキー・クロフォード(米)を破り5度目の防衛に成功していた西城選手。

1971年(昭和46)年7月1日。札幌のリングに上がった西城選手は、世界Sフェザー級10位レイ・ベガ(メキシコ)とのノンタイトル10回戦に判定勝ち。しかし、翌2日WBAは西城選手のタイトル剥奪を発表する。


ベガを降し颯爽の西城選手。しかし、夜になってビックリ!

5度目のクロフォードとの防衛戦は再戦であった。WBAはこの試合を認定するに当たり、勝者は90日以内に1位アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)の挑戦を受ける事を義務付けた。西城選手がV5に成功したのは2月28日。本来なら5月一杯が期限になる。

WBAが提示していた最終試合期限が7月25日。1日にノンタイトル戦を行った王者側に、ゴメスの挑戦受ける意思無しと見られた。

ゴメス。35勝(23KO)1敗。24才。ロスでは、バッファアローの愛称があった。

協栄ジムは逃げていたわけではない。金平会長はゴメスがトレーニングするロサンゼルスまで赴き対戦交渉をしている。「条件が低すぎる」が、契約書にサインしないゴメス側の言い分である。ベネズエラ側が、WBAを突き上げた。


記者団にタイトル剥奪を発表するJBC菊池事務局長。右、金平会長。

3日、日本側はてんやわんや。WBAブルーノ選手権委員長に事の審議を確認する。やはり剥奪は確かだった。必死に喰い下がる金平会長に、「近日中に契約を交わせば撤回も考える」との救いの一言が。

5日、急遽渡米した金平会長。ゴメス側は強気だ。だが、契約を急がなければならない。2日後、世界タイトルマッチの契約は完了する。しかし、この交渉は完全にベネズエラ側の勝ち。ファイトマネーは挑戦者相場の二倍、1万5千ドル(540万円)。揉める原因になっていたTV放映権利もタダでくれと言ってのけたというケッチャム・マネジャー。


ゴメス側との契約を済ませ帰国。羽田で記者会見の金平会長。

9日、金平会長からの契約完了の報告を受けたWBAは、「西城のタイトル剥奪処分を撤回する」声明を発表した。

8月12日挙行と発表された試合は、その後、9月2日東京都体育館に落ち着き挙行された。西城選手のラスト・ファイトとなってしまったが、3回ダウン後の猛反撃は凄かった。この時、コーナーに帰った挑戦者はグロッギー、次の回、出て来られたらやばかったという。


一度はゴメスを追い詰めた西城選手。

「ゴメスって言うのは強いんだよ」(~~)(ウィルフレッド・ゴメスの話題で)

WBA=ベネズエラ=指名挑戦者に、大いに悩まされた金平会長であるが、1週間の間に処分を撤回させた行動力は見事。そして、西城選手にも破格のファイトマネーを支払った。手取り10万ドル(3600万円)とある。

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指名挑戦者。この教訓を活かしてか、以後、自らの選手をこの地位に導き、挑戦させた事も何度かある金平会長。米国でタイトル奪取に成功した上原康恒(協栄)選手は、ノーオプションの恩恵に浴した。初防衛戦で4千万円は破格だ。

裁判起こされるより、暫定王座。先を見越して、暫定王座。「暫定王者は、正規王者とは区別されるべき」。実際、区別して考えているファンは多いだろう。人気者ホルへ・アルセ(メキシコ)のWBA世界Sフライ級暫定王座挑戦。

「暫定アルセは飛ばします!」。山田さん 、自信を持って言い切ってました。(~~)

米国中心から中南米勢力へ移行しつつあった当時のWBA。以後、一度はハワイ・ホノルルに本部が移ったが、再び中南米の勢力圏下に入って久しい。

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