1991年チャンピオンカーニバルの超目玉カード。日本フライ級王者ピューマ渡久地(ビクトリー)vs1位チャコフ・ユーリ(協栄)。12戦全勝11KO勝ちを誇る王者と、アマ世界王者からプロ転向、6戦全KO勝ちの挑戦者。
3月21日後楽園ホールは、超満員の大観衆で埋め尽くされるはずだった。強すぎて相手が見つからないユーリ選手を世界のレールに乗せる為、A級トーナメントに参戦させ優勝。目論み通り日本タイトル挑戦にこぎ着けた協栄ジム。
外人選手であろうと日本で世界挑戦を目指すなら、まず日本のベルトから。「ユーは、頭いいねェ」先代会長は、大竹マネジャーを褒めた。

「渡久地はとても強い」挑戦者も十分チャンピオンの強さを認識していた。ユーリが強いと水を向けられると、ムッとして拳を突き出して見せた渡久地選手。ベテラン・デイリースポーツの芦沢記者の予想はチャンピオンのKO防衛。
2月4日後楽園ホールの前売り券発売には行列が出来た。しかし、この試合のチケットは発売中止。渡久地選手のケガが原因となっている。日本タイトルを返上し、ジムから姿をくらました渡久地選手。その真相は、芦沢氏のコラム(NO.3)で。

プロではまだ試されていなかったユーリ選手。やんちゃな喧嘩ファイター渡久地選手が、この時戦っていたならば、その結果はどうなっていただろう。2年半のブランク後にはない、獰猛さを持っていたあの頃。
相手が変わり軽く日本王座を手に入れたユーリ選手は、一気に世界王座に駆け上がる。渡久地選手には、JBCから無期限出場停止の厳しい措置が取られた。この2年半で二人の地位は、あまりに大きくかけ離れる。
世界ランカーへスス・ロハス(ベネズエラ)に初黒星の再起戦。ようやく日本王座復帰を果たした渡久地選手に、WBC世界フライ級王者勇利・アルバチャコフ選手への挑戦話がまとまる。

と言っても、簡単にまとまったわけではない。先のトラブルから、少なからずしこりがあった両陣営。ようやく渡久地選手側のOKが取れたと思いきや、今度はチャンピオンがゴネ出した。「もっとファイトマネーを上げてくれ」
8度タイトルを防衛している自負。そして、この試合が大きな話題に上がっている事を知った王者は、「そんなに騒がれるなら、もっとくれても良かろう」という単純な考えだが、誰も説得出来ない。決定直前、暗礁に乗り上げたタイトルマッチ。

「勇利、この試合そんなに人気があるなら、TVの視聴率15%を越えたら1%に付き百万円のボーナスをだそう。それならいいだろう」
わかりやすい提案にチャンピオンは即座にOK。この交渉役は、大竹マネジャー。「いや〜、ご苦労さん、ご苦労さん。ユーもやるねェ」先代会長も大いに喜んだ。
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5年の歳月を経ての対戦は、チャンピオン圧倒的有利。しかし、挑戦者の「勇利には負けない」という執念に期待が賭けられた。1996年8月26日両国国技館。運命のゴングは鳴った。

勇利アルバチャコフvs渡久地隆人(十番TY)・動画 続 き4R〜 続 き7R〜
世界の舞台で戦い続けて来たチャンピオンは強かった。挑戦者がピューマ渡久地であったなら。「5年前の日本タイトル戦を見たかった」浜田剛史氏の言葉は、ファンの胸中を代表したものだろう。
TV東京の視聴率は12.4%。これまでの防衛戦を越える最高をマーク。9回で勝負が付いてこの数字。ボーナス、微妙でしたね。9度の防衛に成功したチャンピオンもブランクには勝てず、この試合がラスト勝利となってしまった。
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