辰吉問題・JBCの”特例”

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タイで5年ぶりのリング復帰を果たした辰吉丈一郎選手。しかし、JBCは今後辰吉選手のタイリング出場を認めないよう、タイ側に強く”要望”する模様。タイ側の有力プロモーターはどんな答えを出すのだろうか。

「辰吉に試合させるな」JBCがタイのプロモーターに要望(スポーツ報知)

日本とタイではリング事情は相当異なる。ムエタイと国際式が一つのプログラムに組まれる事は当たり前、その他の草試合も多いと聞く。何せムエタイは国技である。

もう10年以上も前、辰吉選手のリング復帰問題で揉めたのは、”網膜剥離を患った選手の試合を禁止するという規則だった。今度の辰吉選手の問題では、網膜剥離という言葉は出て来ない。他の健康管理上の事とされている。

1994年7月、ハワイでホセフィノ・スアレス(メキシコ)を破り再起を果たした辰吉選手。WBCはすぐに暫定王者として認定した。8月、JBCは辰吉選手がWBC世界バンタム級暫定王座を転落すれば引退を条件に、国内試合を容認する方針を打ち出した。

12月4日、正規王者薬師寺保栄(松田)選手との世紀の王座統一戦に挑むも判定負け。敗れた場合は引退なる”誓約書”を提出していた辰吉選手陣営。JBC広報には引退選手扱いとされている。しかし、95年に入ると海外復帰プランが発表される。”浪速のジョー”は、ラスベガスのリングでまたまたリングに戻って来た。



11月24日、辰吉選手陣営は翌年3月国内での世界戦開催プランを発表する。12月5日。コミッショナー裁定によって、網膜剥離を患った辰吉選手の国内リング復帰が”特例”として認められた。そして、翌年3月WBC世界Sバンタム級王者ダニエル・サラゴサ(メキシコ)への挑戦が実現した。

日本ボクシングコミッショナーは、JBCの管轄化で行われるプロボクシングの試合(公式試合場におけるスパーリング及び慈善試合をも含む。)を管理、統括する機能を有し、コミッショナーの下す裁定、採決ならびに制裁は最終決定とする。

上記は最新のJBCルールブックにおけるコミッショナーの項である。30年の昔は、”コミッションは、国内におけるあらゆるボクシング試合、エキジビションに対し独占的指揮、取締支配と統括権を持つ。”となっていた。

Kー1とプロボクシングの世界タイトルマッチの同時開催。真摯で真面目なボクシングファン、いや、コミッション役員から選手に至るまで、大いに否定されそうな事も過去には”特例”で開催されている。



1976年1月12日後楽園ホール。WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ、王者ベン・ビラフロア(比)vs8位柏葉守人(野口)戦のセミファイナルには、”キックの鬼”沢村 忠 選手が出場している。観衆2500人。この試合の放映はTV朝日系列。沢村選手はTBSでしたね。

野口ジム”創立25周年”としてプロモーター側が熱望したこの変則興行は、”特例”として認められた。ライオン野口といわれた野口 進 氏が創設した野口ジムは、東洋フライ級王者三迫仁志選手を輩出した他、金平正紀先代協栄ジム会長等、業界実力者を多く育成。


金平選手の汗を拭く、三迫氏。

次男 恭 氏がこのボクシングを受け継ぎ、柏葉選手の他、 龍 反町、ビッグ山龍選手らを擁していた。長男 修 氏は、キックボクシングの目黒ジムを興し、アニメにもなった大スター沢村選手が活躍していた。


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日本では網膜剥離、即引退と信じて疑わなかったこの時代。しかし、来日したチャンピオン・ビラフロアは右目網膜剥離の手術を受け10ヶ月ぶりの試合。果たして本当に試合が出来るのか。その開催を危ぶむ声もあった。

病み上がりの王者。王者の右目は赤い。”和製クレイ”といわれた挑戦者にもチャンスはあるかと見られていたが、試合は一方的に王者ペース。



2、3回とダウンを奪われた挑戦者は頑張ったものの、13回パディラレフェリーのストップで終わった。チャンピオンとは同国人のレフェリーの試合ストップに、観衆は拍手で応えている。

タイでは当たり前のような興行も日本では(JBC管轄)特例で一度だけ。今や日本IBFも活動再開の様子はない。JBCにはしっかりとしたルールを設けて貰いたい。しかし、特例と暫定王者。これは必要ないのでは?

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このページは、BOXINGNAVIが2008年11月 1日 14:41に書いたブログ記事です。

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