昨夜の日本Sバンタム級タイトルマッチは、チャンピオン木村章司(花形)選手が新鋭・金沢知基(角海老宝石)選手を圧倒。左アッパー一発、見事なKO勝利を収めた。昨年の瀬藤戦。中盤木村選手を崩せる展開にあったと感じたが、肝心のところで瀬藤選手が失速。あの勝利で木村選手、グッと自信つけましたね。三浦戦での左フック一発KOも素晴らしかった。
「あれ、自分で覚えたんでしょ。(花形)会長あんなの打たないからねェ」(~~)
過日の控え室。大竹マネジャーのジョークに大笑いの木村選手でありました。(~~)
先月、芹江選手に痛い黒星を喫した瀬藤幹人(協栄)選手には、きつくもわかりやすい真実のアドバイスを贈った大竹マネジャー。それは、敗戦の翌々日から練習再開のビタミンになった。しかし、最後は・・・。

「瀬藤次第。本人が変えないとね」
選手にとってはモチベーションは重要な役割を果たす。強者のそれに?マークがある場合、弱者のそれが必死になった場合。時として大番狂わせが起こる。昨夜の升田貴久(三迫)選手にも、少なからずの不安があると感じていた。
WBA世界フライ級王者デンカオセーン・クラティンデーンジム(タイ)への挑戦が、発表前日キャンセルされた升田選手。変わりに敵地に赴いた久高寛之(仲里ATSUMI)選手は、敗れるも判定は1−2と大善戦。
「もし、自分だったら・・・」
こう考えるのが普通のボクサーであると思う。終盤のデンカオセーンのふがいなさを伝えると、怒ったようにあきらかな不満の表情を見せた坂田健史(協栄)選手。ボクサーは繊細だ。
★坂田健史再起第1戦・6月14日(日)後楽園ホール"チケット"・サイン入り・ミニグローブプレゼント中!
★EVERLAST ミニグローブ ”特価”発売中! ★竹原慎二サウナスーツ館
日本フライ級9位小林タカヤス(川島)選手との試合は、升田選手のやる気一つ。勝てば世界のチャンスが待てる位置にとどまる事が出来る。しっかりした話が来れば、もう一度王者のマネジャー・ニワット氏に推薦することはやぶさかではないのだ。
しかし、後楽園ホールからは意外なメールが届いた。思わずメールを見返す。
「小林大健闘・・・。小林の勝ち」
間違いではない。
「升田君負けちゃいましたよ」
「エッ、ほんとかよ〜」
「今日は気持ちが心配だったねェ」
判定は2−0ながらハッキリした小林選手の勝利。ジャッジは4ポイント差一人、1ポイント差一人だったが、ベテランファン/
ジョー・ルイチュ さんによると、「終盤、升田選手はアップアップ。3〜4ポイント小林選手の勝ち」のようです。
★坂田健史再起第1戦・6月14日(日)後楽園ホール"チケット"・サイン入り・ミニグローブプレゼント中! 升田選手が初めて日本ランキングに入ったのは00年1月10日。試合が決まっていた協栄ジムの選手が出場不可能となり、私の担当する秋田勝弘選手がピンチヒッターになった。2ヶ月前。後の世界王者セレス小林(国際)選手の持つ日本タイトルに挑戦。1−2判定で惜敗したばかりだった。
ラストラウンド。
「天井まで右アッパー打って来い!」(大竹マネジャー)
「あれ打ってればなァ」(~~)
「興奮して忘れちゃいました」(~~)

一生懸命が取り柄。必死で向かっていった小林戦。そんな秋田選手も日本チャンピオンに惜敗が変な自信を呼び、初8回戦の升田選手を舐めた。あの選手が相手を舐めたら終わりである。
正月も返上して練習したのに口惜しい敗戦。大竹マネジャーは今でも、「あれはやらせたくなかった。かわいそうな事しちゃったな」と言うが、そうではない。ただ一生懸命でやって来た者が、受身の気持ちでは誰とやっても勝てなくなる。
そんな訳で、大変印象に残っている升田選手は、頑張ってもらいたい選手の一人なのである。しかし、残念な敗戦。だが、一夜明けると・・・。
升田、世界獲りか亀田と挑戦者決定戦か…(スポーツニッポン) 『三迫会長は「(挑戦資格となる15位以内に)世界ランキングが残れば世界挑戦、もしくはWBA1位の亀田(興毅)と挑戦者決定戦をやろうと考えている」と、」語り・・・』
Sフライ級で行われた試合が考慮され、チャンピオン側からの推薦があれば世界フライ級ランキングにとどまる事も可能なのかもしれない。だが、それはあってはいけない。
★坂田健史再起第1戦・6月14日(日)後楽園ホール"チケット"・サイン入り・ミニグローブプレゼント中!
★EVERLAST ミニグローブ ”特価”発売中! 今は2連敗した沼田久美/剛(新日本木村/新日本相原)選手にゴールデンタイムでTVが付き、世界挑戦出来た時代ではない。沼田選手が挑戦した昭和50年(1975年)10月は、1週間に3つも世界戦があった。(エルビト・サラバリアvs花形 進 、アレクシス・アルゲリョvsロイヤル小林)
75年6月、WBC世界バンタム級王者ロドルフォ・マルチネス(メキシコ)挑戦が内定していた日本バンタム級王者沼田選手は、前哨戦で1階級上の日本王者ワルインゲ中山(神林)選手と対戦するも、元五輪銀メダリストのうまさに完敗を喫する。

試合直前、WBC世界バンタム級8位にランキングされた沼田選手だが、これはチャンピオン側のマネジャー、ルペ・サンチェス氏からの推薦によるものだった。
しかし試合直後、河原木プロモーターは、「ワルインゲが世界バンタム級のランキングに入れば問題なく挑戦させることになるだろうが、入らない場合はもう一度沼田に上位ランク者と対戦させてチャンスを考える」と語る。

そして次回発表のWBC世界バンタム級ランキングに、ワルインゲ中山の名前はなかった。
2ヵ月後。世界8位沼田選手はやり直し前哨戦を日本Sバンタム級7位岡部 強 (福岡中央)選手とやる事に。自身のウェートは53.6キロである。しかし、ここでも負けた。2−0ながら文句ない岡部選手の勝利。
「チャンピオン側と契約を済ませてしまったし、仙台では試合の切符も売りに出しているので、いまさら中止する訳にはいかない」(木村会長)
「いや、3度は負けない、保証するよ。それにしても、弱ったなァ」(河原木氏)

勝った岡部選手は世界ランキングに入る事なく、10月8日沼田選手は世界挑戦を果たした。
終わってみれば、地元宮城県スポーツセンターには1万2千人の観衆が集まり、沼田選手は42戦38勝(32KO)のチャンピオンを相手に15回を戦い切る。

0−3の判定は、米国人の主審こそ6ポイント差を付けたが、日本の手崎さんは3ポイント差。メキシコ人ジャッジに至っては、僅か1ポイントの差しかなかった。大健闘である。
遠い昔の時代ならば、こんな強引な事も出来たが、今は許されるべきではないだろう。升田選手は、もう一度世界ランクを自分の手で獲りに行かねば。今後の、巻き返しに期待します。
毎日の”励み”に、応援よろしくお願い致します→
にほんブログ村 【TOP】 【目次】
★チケット購入でサイン入りミニグローブ・プレゼント中! ★坂田健史(協栄)・世界一へ一心・再起第1戦!
★大好評 EVER LAST ミニグローブ:イーバンク振込可!
【ミニグローブ左右ペアセット 8.9cm】赤・黒・青・ピンク @1000円
【ミニグローブキーリングス 6.3cm】赤・黒・青・ピンク @500円