第1回”夢の”チャンピオンカーニバル

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ボクシング人気衰退が叫ばれていた昭和47年(1972年)。プロボクシング協会には、二つの”全日本ボクシング協会”が存在していた。一つは、若手8人の合議制を取る協栄、タナカ(全日本パブリック)、SB日東、笹崎、ヨネクラ、金子、セキジム等のグループで、約60のジムが参画。

もう一つは、全国を4ブロックに分けそれぞれ協会を作り、それを統括する”全日本協会”設置を決めた極東、SB中村ジム等のグループ。旗上げ当時、全国100以上のジムが参加といわれた。

若手を中心とする全日本グループは、その行動力で旗上げ早々の10月30日、後楽園ホールでトリプル日本タイトルマッチを企画。当時としては画期的興行である。

RS席5千円、指定席3千円、2千円はたちまち売り切れ。千円の立ち見券は当日売りのみ。それも5時半の開場までに売り切れた。有料入場者2,667人。これは当時の後楽園ホール新記録。売り上げは645万円に達した。

TV局からの放映料百万円は、「将来のボクシング界のために、ボクシングの宣伝に使ってほしい」とされた。これは放映料依存症からの脱皮を計らおうとしたもの。不振からの脱出を真剣に考えての行動だった。

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協栄ジム金平正紀会長がプロモートする”KOボクシング”で行われていた、ファイトマネーの公開も行われた。これは、一部業者からの反発により、立ち消えになっていたものである。

Sライト級王者東海林 博 (ヨネクラ)60万円。挑戦者ライオン古山(笹崎)35万円)。ウェルター級王者清水孝恒(セキ)60万円。挑戦者辻本章次(ヨネクラ)20万円。Sフェザー級王者野畑寿美男(常滑)30万円。挑戦者岩田健二(金子)30万円。(野畑vs岩田戦は立場を変えてのダイレクトリマッチ)。

「ファンが集まれば活気が出る。業者はもっと努力しなくてはいけませんね」

この興行の成功に気を良くした若手グループは、新企画”夢のチャンピオンカーニバル”を発表する。往年の名チャンピオン、名選手がリングに上がりスパーリングを披露しようというものである。



「プロ野球にはオールスター戦。相撲には事前相撲等のお祭りがあるのに、ボクシング界にはファンサービスを目的とした行事が何一つない」

12月22日後楽園ホールでは、以下のような組み合わせが組まれた。

芳賀勝男(日本B級王者・34)vs高見達矢(日本B級王者・32)

妹尾 孝 (日本B級1位・48)vs矢島壮吉(50)

岡野耕司(日本SL級王者・27)vs石川圭一(日本L級王者・35)

桜井孝雄(東洋B級王者・31)vs山口鉄也(日本B級王者・31)

渡辺 治 (日本W級王者・34)vs勝又行雄(東洋SF級王者・38)

ファイティング原田(世界F級、B級王者・29)vs海老原博幸(世界F級王者・32)

笹崎たけし(日本L級王者・57)vsエディ・タウンゼント(58)

田中敏朗(日本F勇1位・40)vs三浦 清 (東洋B級王者・33)

ムサシ中野(東京W級王者・27)vs海津文雄(東洋M級王者・34)

白井義男(世界F級王者・49)vs串田 昇 (日本F級1位・49)

辰巳八郎(東京M級王者・42)vs小川五郎(日本M級1位・42)

伊藤八郎(日本W級王者・31)vs風間桂二郎8日本L級王者・47)

オールドファンには懐かしい豪華メンバーが揃ったスパーリングは、2分2ラウンド、12オンスのグローブで行われた。当日の純益金は全て施設に寄付。後楽園ホールには施設の子らも招待されている。

   

このようなボクシング人気復興活動の最中、劇的な逆転KO防衛を果たしたWBA世界フライ級王者大場政夫(帝拳)選手を交通事故で失うという悲しみに包まれたボクシング界。1月25日の事である。

それより前、1月21日。これまで同好会形式だった若手メンバーによる”全日本ボクシング協会”が、正式に一団体としてコミッションに届け出を果たした。39ジムで構成される新団体は、”金平派全日本”という表現。

小高派全日本にも統一問題を話しかけ、「ボクシング界を盛り立てていくのが仕事だ」。

日本プロボクシング協会原田政彦会長は、来年を持って退任が決定している。これを機に若手リーダーの更なる改革に期待します。

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このページは、BOXINGNAVIが2009年10月26日 12:40に書いたブログ記事です。

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